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−−−  第13章  −−−

 闇市はいつも面白いものが売っている。
 ほとんどが実用品だが、中にはガラクタなんかもある。
 俺が買ったこの白衣もある日まではガラクタと一緒だと思っていた。
 何しろ、使い道が全く分からなかったのだから。

「よぉ。儲かってるか?」
「フォッフォッフォッ。お前さん、いつもそればかりじゃの。見れば分かるじゃろうて」
 闇市の親父は閑古鳥が鳴いているとでも言いたげだ。
「分かってるから聞いてやってるんだよ」
「普段のお前さんからは想像できぬ優しい言葉じゃの。フォッフォッフォッ」
 互いが互いの含みを理解している辺りは似たもの同士なのかもしれない。
 そんな下らないことを考えていると闇市の親父は茶色い包みを取り出した。
「今回はこれがよかろうて」
 そう言っていつものように説明なしで買わされた代物は白衣だった。
 一瞬目が点になる。これをどうしろと言うのか例によって分からない。
 分からないと言っても、衣食住の衣の文字が使われている代物だ。まったく分からないと言うこともない。
 だが、化学の講師をするでなし、相手に着せることで変化でもあるのか?はたまた、これを来てお医者さんごっこをしろとでも?
 俺は使い方が分からないまま、それでも使ってみれば何かが起きるだろうと白衣を服の上に羽織って帰ることにした。
 時間が時間なので乗っている客も少ない昼の下り列車に乗ると、多少期待してボックスシートに1人で座る女性の斜め向かいに座った。
 が、何も変化がないまま列車は走り出す。
 使い方が違うのか…?そう思いながら何気なく女性の顔を見たとき、女性と目が合った。
 意図していないのに目が合うのはなんとなくイヤなものである。
 俺は慌てて目をそらした。
 変化はその直後に起きた。
 目の前の女性がブラウスのボタンを外し始めたのだ。
 驚く俺を気にも留めず、前をはだけると、胸を俺のほうへ突き出してきた。
 ア然としていると女性が口を開く。
「何をしているんですか?」
 それは俺のセリフだろう。
 しばらく呆けていたが、この状況を楽しまない俺ではない。
 まずブラジャーの上から乳房を揉むことにした。
「あら、聴診器とかは使わないんですか?」
「え?」
 女性の一言で全てが理解できた気がした。
 この女性は俺を医師だと思いこんでいるのだ。そして女性は自分は診察を受けに来た患者と思いこんでいる。恐らく、目が合った瞬間にそういうことになってしまったようだ。
 つまり冗談でもなんでもなく、お医者さんごっこをするための白衣だったわけだ。
「…ここがどこか分かってる?」
 女性はここをどこだと思いこんでいるのだろう?どうでもいいことかもしれないが、妙に気になって聞いてみた。
「どこって…電車の中ですよね」
 場所は理解しているようだ。
 どうやら女性は、そこが電車の中であると認識しているが、電車の中で診察してもらうことに何の疑問も抱いていないことが分かった。
 それならそれで対処法はいくらでもある。
 俺は座っていた場所をずらして女性の正面に移動した。
「では。聴診器がないので心音は直接聞きます」
 そう言って俺は女性のふくよかな胸の谷間に顔をうずめた。
 口調もそれらしくした俺自身、結構そういうのが好きなのかもしれない。
 少し張りのある感じは若さの証拠、柔らかさは成熟の証拠だろう。Dカップくらいだろうか。心地よさはこの上ない。
「異常はないようですね。では胸の触診をします」
 胸から顔を離した俺はブラジャーを外させて女性の右胸を両手で包むようにして手の中に収めた。
「ついでに味のほうも診察しておきましょう」
「えっ?」
 子供のごっこじゃあるまいし、実際にはありえない診察ともなるとやはり変だと感じるようだ。
「味で病気が分かるんですよ」
 適当なことを言って納得させると両手の間から顔を出している乳首に吸いついた。
「んっ」
 陥没乳首と言うわけではないが、乳首と呼ぶべき突起が見当たらない。
 乳輪の盛り上がりもないので、色さえついていなければ乳首を自主規制で描かなかったマンガのようだ。
 しかし口に含んでみると乳房そのものの柔らかさとは違う、乳首らしい少し硬い感触がある。
 俺はその感触を重点的に舐めて吸って噛んだ。
 しかしいくらやっても乳首が出てこない。刺激を与えて立たせれば乳首がその形を見せるだろうと思っていたのだが…。
「乳首の突起がないようですが、これは出てきたことはないんですか?」
「は、はい。いつもこんな感じです」
「これじゃ赤ちゃんが出来たときに困るでしょう」
「ええ…。でも私の母もこうなんです。それでも私が問題なく飲んでたそうなんで多分大丈夫だと思います」
 遺伝で出てくることはない乳首…。触ってみると一応は硬くなった感じはするのだが、やはり出てきていない以上、女性の言う通りなのだろう。
「ではパンツを脱いでください」
「えっ?」
「聞こえなかったですか?パンツを脱いでください」
「は、はい…。あ、あのスカートは?」
「脱がなくていいですが、腰の辺りでまとめちゃってください。でないと診察できませんから」
 本当の診察室ならば、医者の目の前で脱ぐなんてことはなく、別室なりつい立なりがあるだろうが、ここにそんなものはない。
 女性は俺の目の前でスカートを半分ほどめくり、中に手を突っ込んでパンストとパンティーを脱いだ。
 そしておずおずとスカートをめくりあげると…。
「ほう、綺麗なものだ。剃っておられるようですね」
 女性は見事なパイパンだったのだ。
 しかも剃ったばかりのようで、ざらざら感がまったくない。
「おかげで診察しやすいですよ」
 立っている女性の股間に手を添えると、まるで俺が差し出した手に“お手”の要領で女性が股間をちょんと乗せてきたような感じになる。
「少々柔らかいようですね。これなら男も喜びそうだ」
「やだ、先生。ヘンなこと言わないでください」
「ヘン?誉めてるんですよ。あなたの柔らかい股間が私の指に命令するんですよ。スリットに指を入れてくれってね」
 ズブブ…。
「あああっ」
 中指があっさりとスリットに埋もれていく。
 さすがに濡れてはいないが、指1本程度なら軽く入るようだ。
 そのまま触りつづけたかったが、女性が立ったままよがると他のボックスシートに座っているであろう乗客たちに見られてしまう…、そう思った俺は体勢を変えさせることにした。
「お尻をこちらに向けて、シートに両手をついてください」
 指を抜いて股間から手を離すと女性はゆっくりと身体の向きを変えた。
 上半身を倒し、手をシートにつける。
 足をぴったりと閉じているが、きゅっと締まった肛門とこげ茶色の陰唇が大きくはみ出したスリットは目下にはっきりと見て取れる。
 ぴったりと閉じているせいで大陰唇が締めつけられるようにぷくっと膨れている感じがなかなかそそらせてくれる。
 俺はその大陰唇をそっと撫でた。
「足を閉じたいのも分かりますが、これじゃ診察ができませんよ。足を大きく広げて」
 数回言葉を交わして分かったが、どうも診察と言う言葉が出てくると逆らえなくなるようだ。
 女性は躊躇しつつも足を大きく広げた。
 さっき指が軽く入ったくらいだから、これでスリットが開くだろうと思っていたのだが、そこは思った以上に硬く閉じていて簡単には開く様子がない。
 代わりに両手をスリットに伸ばし、ふにゃふにゃの小陰唇をつまむと左右に広げた。
「ふっくうっ」
 女性の口から小さな声が漏れる。
「外見は使いこんでいるように見えますが、中は見事なまでの赤色ですね。処女膜は当然なし、と」
 女性は顔を真っ赤にして目をぎゅっと瞑っている。
 言葉による羞恥がかなり効いているようだ。
「ただ少し、湿り気が少ないようですね。そうだ、オシッコをして湿り気をあげてください。ついでに採尿しますから」
 それを聞いて驚いている女性を尻目に、俺はさっき見つけた床に転がるジュースのボトルを拾い上げた。
「この口を尿道口に押し当てますから、この中にしちゃってください」
 ボトルは500mlサイズだ。もし女性がこの容量以上のオシッコを出そうモノなら溢れて電車内の床が女性のオシッコで汚れることになるが…。
 そんな考えは危惧で済んだ。
 ボトルの半分もたまらないで終わったのだ。
 ジョボジョボと音を立てて溜まっていくのを期待していたのだが…。
「少ないですね。出したばかりでしたか。じゃ、次は検便です。その格好のまま排便してください」
「ええ!?」
 女性の驚きとともに肛門がきゅっと締まる。
「そんな…」
「何を恥ずかしがっているんです?これは診察ですよ。イヤだと言うのならあなたの肛門に指を突っ込んで中をまさぐって直接採便してもかまわないんですよ」
 そのほうが面白いかもしれない。そう思ったのだが、診察と言う言葉を使ってしまった。
 診察と聞くと言うことを聞いてしまう女性は耳まで真っ赤にして腹部に力を入れ始めた。
 肛門がヒクヒクと痙攣のように動き、やがてモコッと盛り上がる。
 そして盛り上がった肛門の先から少し細めの茶色い汚物が突き出てきた。
「そこでちょっと出すのを止めてください。肛門を締めてちぎっちゃダメですよ」
 ニューッと数センチ出てきたところで排便の行為を止めさせた。
 時折ピクピクと肛門が痙攣するのは、括約筋を締めないように我慢しているせいだろう。
 締めればちぎれてしまいそうで肛門を締められず、我慢しているせいで少し震えているお尻の真中から突き出したままで止まっている茶色い汚物。
 俺はそれをまじまじと見つめた。
「ふむ。色を見る限り健康そうですね。血便でもないですし。ただ、少し細すぎますね。いつもこのくらいですか?」
「は、はいぃ…ふうっ?」
 目の前の汚物を指先で軽くつつくと結構な衝撃があったようで、女性はとうとう肛門に力を入れてしまった。
 ぽとん。
 そんな感じに千切れた汚物は床に落ちた。
「ああっ、す、すみません」
「仕方ないですね。ただ、このまま公共施設である電車内を汚すのは忍びない。片手を股下に伸ばしてください」
 どうするのか分からない女性はまるで握手でもするかのように伸ばした手を股下から俺のほうへさし出した。
「手のひらを上に向けて。その上に排便してください」
「ええっ!?」
「ああ、直接がイヤなら手のひらにティッシュを乗せておいてもかまいませんよ」
 どちらかと言うと俺自身もそのほうがいい。
 女性はバッグからティッシュを出すと数枚広げて手の上に置いた。
「んぅ!」
 再び気張り始めるとちぎれた便の残りが再び肛門を盛り上げながら出てくる。
 俺のことを医者だと割り切ってこそはいるが、排便している最中の肛門をじろじろと見られるなんて女性も経験したことがないだろう。
 しかも排便しているときの顔や力の入れ具合まで俺に見られているのだ。パンティを脱げと言われただけで顔を赤くする女性にとって死にたくなるほどのことだろう。
 細くて長いそれは実は結構丈夫なのか、すぐ下で待機しているティッシュの上でとぐろを巻き続けている。
 この細長いまま続いて1本で終わったらすごいな、と思った矢先に初めて途切れた。
 女性が力むと再び細長い便が出てくる。
 そんなことが数回繰り返されて、最後は途切れ途切れに小さな欠片がティッシュの上に落ちて出し終えたようだった。
 自然排便を見るなんてしばらくぶりだったが、浣腸による強制排便では絶対に表現できない羞恥心は万人に共通のようだ。
「終わりましたか。では床に落とした便もそのティッシュに入れて、包んでください。包み終えたら窓の外から捨てちゃってください」
 あっさりと言い放つと女性はなんで?とばかりに俺を見た。
「検便に必要な量はあなたが排便している最中に採取させてもらいました。残りはいりませんから」
 もちろんウソだ。検便と言っても本当の医者ではない俺に検査はできないし、そのための器具もないのだ。
 じゃあ何のために恥ずかしい思いをしてこんなに出させられたの?そんな女性の心理が読み取れてしまうほど思いつめた表情で女性は自分の手に乗る汚物を見つめた。
 だが、不要である以上、捨てるしかない。そもそも早く捨てなければいい加減臭いのだ。
 女性は新たに出したティッシュで床に転がる固形物を拾って全てをまとめてティッシュでくるむと走行している列車の窓からそれを投げ捨てた。
「じゃ、もう一度シートに手をついてお尻をこちらに向けて。直腸内を触診しますから肛門の力を抜いてください」
 女性は直腸がどこであるか分からなかったようだが、俺が唾液をたっぷりつけた指を肛門に押し当てると背中をのけぞらせて拒絶を示した。
「な、な、なにを!?」
「だから直腸内の触診です。今言ったでしょう。肛門や直腸にデキモノやしこりがないか、指先で触って診察するんです」
 診察と言う言葉にまたも反応した女性はイヤそうにしながらも再び同じ格好になった。
 俺は肛門を軽く揉んでからゆっくりと指を差し入れ始めた。
「う…く…っ」
 女性はシートについている手をぎゅっと握り締めて自分の肛門に突っ込まれつつある指先の感触に耐えている。
 指はゆっくりと、確実にもぐり続け…。
「おや?これは…。さっき全ての便を出したはずですよね?中に残っているようですが」
 そう、多分小さなかけらだと思うが、入ってすぐの辺りを漂う物体が指先に触れたのだ。
 放っておいてもいいが、オシッコが入ったボトルが目に入り、俺は指を抜いた。
「ふあああぁぁっ」
「お尻の力を抜いてください」
 そう言って俺はふたを開けたボトルの口を女性の肛門に押し当てた。
「ぐうっ!?」
 肛門のフチを引っ張って広げながらボトルの口のねじが付いた部分をできるだけ深く押し込んでいく。
「い、痛いですっ。待ってください!!」
 待ったところで止めるつもりはないが、俺はいったん手を休めた。
「な、何をするつもりなんですか?」
「直腸内の便を綺麗に出してもらうために浣腸するんですよ」
「浣腸…って、それはさっき出した私の…オ、オシッコじゃないんですか?」
「ええ。ちゃんとした浣腸液がほしいところなんですが、ないんですよ、今。その代わりです」
 一通り説明し終えると俺は作業を再開した。
 肛門のフチを引っ張ってはボトルの口を押し込む。
 最後は両手で肛門を広げてボトルの底を俺の胸に当てて身体全体で押し込み、口の細い首の部分全てを女性の肛門に入れてしまった。
「もっと腰を折ってもらえますか。口を下にしないと、このまま押しても空気が入るだけですから」
 そう言って女性の顔がシートにつくほどにさせるとボトルの側面を握った。
「ひっ」
 量にしてみれば200ml程度だが、まだ暖かさの残る自分の尿がお尻に入れられたと言うショックはかなりあったはずだ。
 そんな女性心理を想像してニヤリと笑みを浮かべた俺は何も考えずにボトルを握っていた手を離した。
「ひいいいぃぃっっ」
 突然女性は膝をピンと伸ばし、爪先立ちになって叫んだ。
「お尻がっ、お尻があっ!」
 何事かとお尻を覗きこむと、ボトルの中に赤い物質が引きずり込まれている様が、透明なプラスチック越しに見えた。
 俺がボトルから手を離したことで、ボトルが元の形に戻ろうとして入り口付近にあった女性の内壁を吸引してしまったのだ。
「ひっ、ひっ、引きずり出される…!!」
 まさに言葉の通り。このままだと直腸が肛門の外へ引きずり出されて脱腸…直腸脱になり兼ねない。
 俺は再びボトルの側面を握った。
 途端にボトルの中に入りかけていた赤いぶよぶよした肉は姿を消し、女性は叫ぶのを止めて荒い息のまま大きなため息をついた。
「いっ、今のも診察なんですか?」
「あっ、ああ。そうだよ。ちょっと痛かったかな」
 少し慌てて診察と言うことにしてしてしまう。
 こういうところから医療ミスなんて起きるんだと実感させられてしまった。
「ちょっとなんてモノじゃなかったです…」
 その後、強制排便を期待したのだが、便意を催させる薬液ではないし、量も少量だったために女性は平気な顔をしている。
 やはり何の準備もなしにでは楽しさも半減かと思っていると、まもなく終点につくという放送が流れた。
 残念だがこれ以上やる気にはなれない。
 俺は女性に服を戻すように言おうとしたが、いまだにお尻を突き出したままの格好とボトルとを交互に見てにやっと笑った。
 両手を使ってボトルをつぶし、その口を肛門につけたのだ。
「肛門を吸引しますよ。また引っ張られるけどさっきほどの痛みはないはずですから」
 そう言ってつぶしたボトルの角を押して元に戻し始めた。
「あ、ああ、うあああ…」
 肛門が引っ張られて徐々に盛り上がってくる様がプラスチック越しに見て取れる。
 ボトルの口の細い部分は高さ2センチほどだろうか。そのほとんどにすっぽりと肛門は入り込んでしまった。
 肛門がここまで出っ張る器官だとは正直思わなかった。
 無論、簡単にそこまで入ったわけではない。女性が肛門を締めようとすると脇から空気を吸いこんで、せっかく盛り上がっても引っ込んでしまうのだ。
 ある程度まで引き込めたら脇から空気など入らなくはなったが、そんな苦労の末の形状なのだ。
「どうです?そんなに痛くはないでしょう?」
 女性は複雑な表情を見せてうなづいた。
「ちょっと立ってみてください」
 俺に言われて女性が立ちあがると、ボトルは肛門を吸いこんだまま股の真下にまるで3本目の足のようにぶらさがった。
 しっかりと入っているのでちょっとやそっとでは抜けそうもない。
「その状態のまま、はけるところまでパンティとストッキングをはいてください」
 脱いでいたパンティをはくために屈むとボトルは後ろのほうへ突き出される。が、立ちあがるとまた足の間に収まる。
 そのままパンティを引き上げると太ももの仲ほどでボトルの底にパンティの股下部があたってそれが限界となった。
 さらにパンストをはこうと屈もうとすると…ボトルは後ろに突き出ようとするがパンティに引っ掛かって出てこない。すると肛門がヘンに歪曲されて女性は若干の痛みを覚えたようだ。
 それでも女性は懸命に屈んでパンストに足を通した。
 そして伝線しないようにはいていき、太ももの途中で止まるパンティを覆うようにしてパンストも途中で止まった。
 半端な位置で止まるパンティとパンストの、きちんとはけない状態が卑猥に感じられる。
 パンティもパンストもまったく意味をなしていない状態だが、俺は腰にまとめられていた女性のスカートを下ろしてスソを正してやった。
 タケは膝まであるので傍目からはまったく問題ないように見える。
「腰を前に出せば座れますね。では今日1日はこれで過ごしてください。治療のためです」
 果たして俺が去ったあとでも白衣の効果があるかは分からないが、女性はうなずいて、さらには俺に礼を言って列車から降りていった。
 少し送れて俺も列車から降りると、女性は少し歩きづらそうにしながら階段を上っていくところだった。
 トイレに寄るかもしれないと追従して階段を上っていくと、女性はまっすぐ改札に向かい、その歩きづらそうな格好のまま駅を出ていった。
 分かってて見ればぎこちないその後ろ姿を見送って俺は乗り換えで違うホームへ。

 それから小1時間後。途中の駅構内にあるドラッグストアで準備を済ますと、新たに見つけた獲物…もとい、求職中と思しき女子大生の正面に立って意図的に目を合わせた。
 瞬間的に、女子大生の目に変化が現れる。
 いきなり服を脱ぎ出そうとしたので、俺は慌ててそれを止めた。
「君を診るのはここじゃないですよ」
 そう言って女子大生の手を取って俺は移動を開始した。
 さすがにビル街のど真ん中の公道ではマズいだろう。
 人が滅多に来そうにない、ビルの裏のさらに裏を歩いてちょっとした広場を見つけた。
 多分、昼時にはここで食事をとる会社員も結構いるのだろうが、時間的な関係もあるのか、今は誰もいない。
 場所をここに決めた俺は、広場を囲むようにいくつかある背もたれのないベンチの手近なところを選んで座った。
 普通に座ったら女子大生と隣り合わせで座るようになってしまう。
「君はこっちを向いて座るんだ。ベンチをまたがって。ああ、タイトスカートね。足の付け根辺りまでずり上げれば座れるでしょ」
 互いに向かい合うようにベンチにまたがって座る。
 タイトスカートはそのままでは足を広げられないので、足を広げられる付け根の辺りまですそを上げさせた。
 スカートはマイクロミニ状態で、足を広げて向かい合っているものだから、ベージュのパンストの股間を縦に走る1本筋と、その奥の白っぽいパンティがはっきりと見て取れる。
 それをじろじろと見ながら俺と女子大生の間にドラッグストアのビニール袋を置いた。
「では始めましょうか。胸を開いて」
 俺も結構乗り気になりながら女子大生に指示を出す。
 女子大生はスーツとワイシャツのボタンを外し、スカートからワイシャツのすそを出すと、薄い水色のブラジャーを上に押し上げて胸から腹に掛けてを俺の前にさらけ出した。
 双胸の先に乗っている乳首は限りなく黒に近いこげ茶色で、乳首の大きさは普通なのだが、乳輪はほとんどない、どちらかと言うと俺の嫌いなタイプの乳首だった。
「はずれか」
 思わずつぶやきつつ、電車の中と同様に胸に顔をうずめて心音を聞く振りをした。
 乳首さえ見なければ柔らかさは絶品だ。
「では、腫瘍がないかのチェックをします」
 乳がんの場合、乳房の脇寄りにしこりのようなものが出来る。その程度の知識はある俺は、しこりを探す振りをして堂々と両手で2つの乳房を揉み始めた。
 俺がどんなに揉んでも、明らかに診察とは思えないほどに揉みしだいても女子大生は、これは診察なのだと言い聞かせて頭からそう思い込んでいるようで、疑うことがない。
 その代わり、乳首が立つような様子もない。
 好みではない乳首などどうでもいが、そのままと言うのも面白くないのだ。
 俺はあからさまに乳首をつまんで刺激を与え始めた。
「乳首が立ったときの固さを診ますから」
 さすがに診察としてはおかしいと思いかけたようだが、それを打ち消すように言い放つと少し強めに乳首をつまんだ。
 そしてそのままこねくり回す。
「ちょ、ちょっと痛いです」
「痛いですか?立たずに痛がる…ちょっと異常かもしれませんね」
 それとなくあおる辺りは怪しい宗教と一緒だ。
 金銭をぼったくるわけではないが、それを元に楽しませてもらうのだから似たようなものだ。
「じゃ、ちょっと下を脱いでみましょうか」
「え?」
「え、じゃないですよ。し、た。脱いでくれないと診れないでしょう」
 女子大生はあからさまにイヤそうな素振りを見せた。
 白衣の効果が薄い?そう思ったとき、俺は気付いた。そう言えばこの女子大生にはまだ一度も診察と言う言葉を使っていなかったのだ。
「嫌がったら診察できないでしょ。診察するんですから、さあ脱いで」
 診察と言う言葉にあからさまに女子大生の身体が反応する。
 おずおずと腰を上げ、数歩下がってベンチから離れるともともとめくっていたスカートをさらに上げて、それでも見えてこないパンストのフチを手を突っ込んで掴むとパンティごと引き下ろした。
 しかし下ろしただけでは再びベンチをまたぐことが出来ない。
 女子大生はパンプスを脱いでパンティもパンストも足から抜くと生尻をベンチにつけて座り直した。
 手入れのての字もなされていなさそうな、好き勝手に生える陰毛はジャングルと形容しても余りあるほど真っ黒に股間の全てを覆い尽くしている。
「では先に問診をします。男性経験は?」
「いいえ」
 平静を装っているが、ダイレクトに聞かれて顔を赤くしている。
「オナニーの経験は?」
「あります」
「月のオリモノはどうです?」
「はい、毎月正常です」
「オギノ式って分かりますか?」
「はい。毎日チェックしてます。安全日に入ったばかりです」
 ということはその気になればナマ出しも可能と言うことか。
 せっかく用意したコンドームが無駄になったかもしれない。
 いや、それならそれで別に用途を考えるまでだと、パンティを脱いだのにいまだに見ることが出来ないスリットを想像して次に移った。
「では、お尻をもう少しこちらにずらして、仰向けになってくれますか」
 そのまま仰向けにさせると背中の半分上から頭までがベンチから溢れてしまう。
 そうなると女子大生がつらいだろうし、顔が全く見えなくなってしまうのでそれではつまらないと考えて、わざわざ俺までもベンチの端までずれて女子大生の上半身が寝られるだけのスペースを確保した。
 はだけたままの胸は若さゆえと言うことか、綺麗なおわん形を保っている。
「ヘアは診察の邪魔になるのできりますから」
 了承を得ないうちに、そそくさと100円で買ったはさみで短く切っていく。
 女子大生は黙っているが、刃が肌に当たるたびに震えるところから察するに、かなりの嫌悪感なのであろう。
 つまんでは切ってをある程度繰り返すと股間は触っただけでつんつんと痛くなる。
 これ以上ははさみでは切れないと判断した俺は袋の中から髭剃りを取り出した。
 ドラッグストアのオヤジが試供品だと言ってくれた髭剃りなので、替え刃はあるがクリームはない。
 だが剃り味はなかなかのもので、1度なぞるだけでつんつんしていた肌がツルツルになる。
「足を上げてくれますか。自分で抱えてくれると助かりますが」
 まんぐり返しよりも、人間椅子に近い格好だが、俺の角度からは女子大生の股間の全てがよく見えるようになった。
 お尻のほうまでもよく見えるようになって俺は少々唖然とした。
 濃い陰毛はそのまま会陰を経て肛門の周りにまで達している。このぐらいはままあるので大したことではないが、そこからさらに尻たぶへ濃い毛が広がっているのだ。
「きみは、このお尻に広がる毛…俗にケツ毛と言われているけど、異常なほどはえているって気付いていますか?」
「や、やっぱり異常ですか?」
 やはり女子大生も気にはしていたようだ。
「正常の範囲なんて規定はないけど、ちょっとすごいですね。水着を着る季節じゃなくても手入れをすべきでしょう」
 これだけすごいなら、手入れしなければどんな水着も着れないだろう。
 ということは夏限定で手入れしていると踏んだ俺はそれとなく振ってみた。
「は、はい…でも…1人だと難しくて…」
「彼氏にでもしてもらいなさい。今回は私が剃りますが、スケベな男なら嫌がりはしないでしょうから」
 これでお尻のほうまでの全てを剃る理由が作れた。
 しかし、尻たぶと言うところも柔らかくてなかなか剃りづらい。
 スリットの周囲や、肛門の周りと言った複雑な部分も剃りづらいが、柔らかい尻たぶはその上を行く。
 へこんでしまって剃り残しが大量に出るのだ。綺麗に剃るにはいちいちつまんで剃るしかない。
 そんな苦労を経てどうにか剃り終えると女子大生の股間がほのかに輝いていることに気が付いた。
「なんです、これは?診察中に感じたなんてことはまさか言わないですよね?」
 つるつるになったスリットに少し指を突っ込んで中に溜まりつつある液体を指先につけると女子大生の目の前でわざと糸を引かせる。
 女子大生は顔を真っ赤にして顔をそむけた。
 遊びまくっているであろう女子高生時代を経ているはずの割には妙に初々しい反応だ。
「じゃ、検温をしますから」
 体温計は結構高かったりするので、たかが1回のためだけに買う気などなかったのだが、電子式が主流となりつつある今、在庫処分と言うことで水銀式が格安で売られていたのだ。
 新品のそれを箱から取り出し、さらにプラスチックの保管用ケースから出すと水銀の位置を確認してから女子大生のお尻に挿した。
「んっ!」
 いまどき、肛門に挿して体温を計るなんてまずしないが、そんなことを一介の女子大生が知るはずもない。
「力を抜いて。変に力を入れたらガラス管が割れるよ」
 そう、その危険性があるから肛門での検温法は使われなくなったのだ。
 使われている水銀は液体なら人体に害はないが、割れたガラスが肛門や直腸を傷めでもしたら大事なのだ。
 女子大生はその恐怖に怯えて肛門から力を抜こうとするが、どうしてもうまくいかないでいる。
 俺が体温計の先をぐりぐりとこねているからだ。
「ううっ、ふううっ」
 こねながら押しこむとワセリンのような潤滑油がなくても細いおかげで体温計は十分な深さにまでもぐった。
 体温計から手を放し、俺は次の準備を始める。準備と言っても、イチジク浣腸を出すだけだ。
 4つほど取りだし、次々と挿せるようにすぐ脇に並べる。
「さて、そろそろいいかな。ふむ、少し高いようだね。もう一度、今度は口内で計るから」
 肛門から抜いた体温計をプラスチックケースに入れて軽く振りまわすと水銀はすぐに下がる。
 それを拭かないまま女子大生の鼻をつまみ、口をあけたところにすっと半分ほども押しこんだ。
「はい、口を閉じて」
 鼻から手を外しすと女子大生は体温計に衝撃を与えないように口を閉じた。
「体温計の先はあまり舐めないように。多分、苦いから」
 注意はしたが遅かったようで、女子大生は顔をしかめている。
 女子大生自身も、この体温計はさっきまで肛門に入っていたのに拭かないまま口に入れられているのではないかと、薄々感づいているようだ。
「何か言いたそうだけど、後にして。診察が滞るから」
 明らかに苦いそれを口から吐き出したいのに、それは診察の邪魔になると言われてしまい、女子大生は涙目になりながらじっと耐えることになった。
 その間にいちじく浣腸を手に取る。
「浣腸しますから。ショックで体温計を割らないように注意してください」
「んっ!!」
 1つめを挿すとぴくりと反応して足がつるのではないかというほどにぴんと伸びる。
 女子大生の口内でかちゃりと音がする。体温計が歯と当たったのだろう。
 何気に見ると口を閉じつつも必死であごを開いている様子が伺える。
 無遠慮に、薬液が残らないように手早く球体の部分を押しつぶすとそれを抜き、2個目に突入。
「んふっ!?」
 1個で終わりと思っていた女子大生はかなり驚いたようだ。
 俺のことをじっと見つめている目も、何で2個も?と問いかけるような目をしている。
 しかし、そんな女子大生の目など気にせず2つ目もしっかりと押しつぶし、それを抜いて3個目。
「むふうっ!?」
 女子大生は目を見開いて驚き、自分の肛門に挿された3つ目を見つめている。
 3つ目もあっさりと押しつぶし、いよいよ4つ目。これはすぐには挿さないで女子大生に見えるように手に持った。
「むむうっ!?むうっ、むうっ、んむうーっ!!」
 女子大生は懸命に首を振っている。挿してくれるなと言うつもりだろう。
「何を慌ててるんです?たかだか200cc。病院でなら注射器型の浣腸器で200〜500cc入れるんですよ。最低分量を分割しているだけじゃないですか。それとも診察してほしくないのなら別ですが?」
 本来なら診察されたくはないはずだが、白衣を着た俺と目が合ったのが運の尽きだ。
 診察と言う言葉を聞いて女子大生は大人しくなった。
 それどころか、おずおずとお尻に手を回して、肛門を広げるように引っ張り出した。
「いいんですね。じゃ、入れますよ」
 つぷっと挿すと、女子大生は目をぎゅっと瞑った。
 そして薬液を注入されるおぞましさに内ももに鳥肌を立たせる。
 中身を出し終えた4つ目の空ケースを肛門に挿したまま俺は立ちあがった。
 どうせならアヌス栓を用意しておけば良かったと後悔し、手近なところに落ちていないか探すことにしたのだ。
 が、少し離れた茂みに入っても見つけられない。諦めてベンチに戻ろうとした俺は、遠めに女子大生の格好を見て少なからず興奮を覚えた。
 大事なところ丸出しで寝転がって足を抱えている女子大生。その口には自分の排泄物の味がついている体温計を、上を向く肛門にはつぶれたいちじく浣腸をそれぞれ挿して、独りで放って置かれているのだ。
 背景の広場とあいまって、ある意味結構な放置プレイではないか。
 しかしそのまま放っておいても仕方がない。俺は近づいてベンチに座った。
 俺を視界に確認した女子大生はゴロゴロと鳴り出した腹を強調して俺に何かを訴えてきた。
「体温計はそろそろいいかな」
 体温計を手に取ると、女子大生は口を大きく開けたが、俺はわざと体温計の先を舌になぞりながら抜いた。
 口が自由になった途端、顔を横に向けて、咳き込んだり、口の中にツバを溜めて歯で舌の上をそいではつばを吐き捨てたりした。
「ふむ、ま、このくらいなら大丈夫でしょう」
「あ、あの、おトイレに…」
「はい、まだダメですよ」
 言いながら俺は揃えた2本の指の腹を女子大生の肛門に押し当てて円を描くように揉み始めた。
「もう少しがんばってくれないと、薬液だけが出ちゃいますからね。こうやってマッサージすればまだ持つでしょう」
「あの、我慢しますから先におトイレに…」
「いいえ、ダメです。限界までこのまま我慢してもらいますよ」
「げ、限界まで我慢したらおトイレまで間に合わないんじゃ…」
 無論、トイレに行かせるつもりはない。さすがにこの場では出させないが、すぐそこの茂みで出してもらうつもりだ。
 俺は何も言わず肛門を揉む手の動きを早く力強くした。
「ふっ、くうっ…だ、だめぇ…はあっ!」
 グリセリン特有の強烈な便意の波は、肛門を触っているとはっきりと分かる。その都度、女子大生の意思で肛門がキューッと締まるからだ。
 その感覚が確実に狭まっているのを感じ取った俺は、指をさらに強く押しつけて指先を少しずつ肛門にうずめていった。
「くああ…だ、だめ。それ以上押しちゃ…だめ…」
 便意を堪えるためにしっかりと締めている肛門に他人の指が割って入るおぞましさに、それまで以上に鳥肌を立てて震えている。
 少しもぐるとリング状の筋肉がしっかりと締まっていて侵入を阻んでいるが、円運動をしながらじわじわと押しこんでいく俺の指には意味がない。
 いや、逆にその抵抗を割っているという征服感が俺の心を浮き立たせる。
 2本揃えられた指は確実に第1関節を経て第2間接までもぐった。
 指先に熱くどろどろになったマグマのような感覚を捕らえたのはそのときだ。
 もう限界は近いなと思いつつ、わざと指を広げてみる。
「うううっ、だ、だめえっ、漏れちゃうっ」
 それまで以上にキューッと肛門が締まり、女子大生は苦しげにうめく。
「そろそろトイレに行くのを許可しますよ」
 目を潤ませながらも嬉しげにする表情はけな気以外のなにものでもない。
 しかしいざ動こうとして女子大生ははたと止まってしまった。
 俺の手が邪魔で起き上がることが出来ないのだ。
「あ、あの…」
「ん、ああ。抜いていいのかな?」
 女子大生が軽くうなずいたのを確認してそうっと指を引っ張ったが女子大生はお尻に当てていた手を突然動かして俺の手首を掴んだ。
「ダ、ダメ」
「ダメって…。抜かないと歩けないでしょう。そもそも立てないし」
 こうなると分かっていた俺は、わざととぼける。
 限界ギリギリで強制的な便意を堪えているときに指を抜こうとすれば、そのまま漏らしてしまいそうになって抜くことが出来なくなるのだ。
 その場で排便するなら構わないだろうが、トイレに行こうといまだに考えている女子大生には無理な話なわけだ。
 それでも必死に起き上がった女子大生は俺の手を股間に当てながら腰を引き、ゆっくりと立ちあがった。
「こ、このままトイレまで、一緒に…」
「無理でしょう。ノーパンでそんなにスカートをめくり上げたまま、しかも私の手が股間に伸びている状態で、では。そもそもトイレがどこにあるか分かるんですか?」
 ノーパン生足で、俺の手があってスカートを下ろせない格好のまま、少なくとも視野には見当たらないトイレを探してさまようなどできるはずもない。
 そのことを指摘されて女子大生は腹を押さえたまま黙り込んでしまった。
 荒い息だけがしばらく続く。
 その間も定期的に肛門が締まるのだ。
 このままではここから1歩も動けなくなってしまう。俺は救出策を提案した。
「そこの茂みに隠れてすればいいのでは?ここで出すよりはマシでしょう」
 自分自身で限界を感じていた女子大生は息を荒くしたまま何も言わずにうなずき、1歩目を踏み出した。
 がに股なんてものではない、大股を開いて歩く姿からはリクルートスーツの似合っていた面影はない。
 俺は手のひら全体で女子大生のツルツルの股間の感触を味わいつつ、女子大生の数歩先を誘導するように歩いた。
 女子大生は両手で腹を抱え、上半身を倒して歩いている。
 その全身からは驚くほどの脂汗がたれているが、本人にそれを気にするだけの余裕はないようだ。
 やっと茂みの隙間に辿り着き、奥へと入る。
 ここならばどこで出しても大丈夫そうだが、女子大生は見回して、隅に行くことを希望した。せめて見づらい場所を、と言うことだろう。
 だが、ここまで来ればもうどこでも一緒だろうと思った俺は、にやりと笑みを浮かべて指をぴくりと動かした。
 それで何かを感じ取ったのか、女子大生は無言のまま汗だくの顔をこちらに向けた。
 目が合った俺は満面の笑みを返し、女子大生の肛門から指を一気に引き抜いた。
「ひっ!?あっ、くっ、うっ…ああっ!!」
 ブバッ!!
「うあああぁぁぁーっ!」
 抜かれた直後、女子大生は耐えた。何とか耐えはしたが、限界に達していた便意は我慢を許さなかったのだ。
 まるで壊れた水道管のように女子大生の後方へ液体化した便が噴出していく。
 噴出していく先は茂みの木々だ。濃い緑色だった茂みの葉は瞬時に茶色に変わり、異臭が辺りに広がった。
 勢いがすごかった分、時間は短く、あっという間と言ってもいいほどだった。
 まるで幼児のようにぺたんとしゃがんで涙をボロボロとこぼす女子大生相手に、これ以上は何もする気になれない。
 女子大生の手を引いてベンチに戻ると、用意しておいたウェットティッシュを袋ごと女子大生の前に放り投げた。
「これでも使って綺麗に拭くんだな。代わりにこいつを貰っていくぞ」
 そう言って女子大生のバッグの上に置かれていたベージュのパンストとパンティを手に取る。
 果たして俺の言葉は聞こえているのだろうか。
「結局コンドームは無駄になったな…」
 俺は、汚れた下半身丸出しで突っ立ったまま泣きじゃくる女子大生をその場に置き去りにして、振り向くことなく立ち去った。
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