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−−−  35日目(7/19)  −−−
積算距離:4259.8km
最高速度:49.8km/h
走行距離:119.13km/day

 朝少々ゆっくり目に行動を開始した私は、まずは少し北へ戻って宮崎神宮へ。
 ここで掃除をしている方と少し話をしました。
 こんなに朝早くからお参りに来る観光客もいないからでしょう、向こうから話し掛けて来たんですね。
 話を終えて自転車に戻ると走りづらい玉石のところをゆっくりと漕ぎ始めました。
 少し走ると小さな橋があります。そこに散歩で一休みする夫婦が一組。
 向こうから朝の挨拶をされたので、何の気無しに返すと話の始まり。
 なんと朝ご飯を御馳走してくれることになりました。

 家の前まで一緒に行き、ご飯が出来るまでに少し時間が掛ると言うことなので、荷物を置かせてもらって平和台公園へ。
 なんで名前に平和なんて付いているのか知らなかったのですが、実は戦争絡みだったんですね、公園のシンボル的存在の塔が。
 隣接されているはにわ園は何もなさそうなので飛ばして、H氏宅へ。
 シャワーまで貸して頂いてさっそく朝食。
 H氏は人名図鑑に載るほどの人なんだそうです。
 家族で数ヶ月海外旅行をしたと言う話や、地域の話、ちょっとした仕事の話やら何やらを楽しく語らいました。
 おいしい水、上質の塩、プロポリスといった健康の話もして、プロポリスを少し分けて頂きました。
 名前は知ってるけど何かは知らなかったのですが、蜜蜂の巣を綺麗に保っている成分だそうで、何にでも効く薬、だそうです。
 話をしていて気付いたんですが、今日は終業式です。ああ、ついに恐怖の夏休み。
 これから観光スポットは辛くなりそうです。
 H氏の長男としばらく話をして出発したのは10時ほど。
 彼もまた宮崎は観光するところはない、と言っていましたが、最後に1ヶ所だけ駅構内にあるジュースの店に行きたかったので寄ることにしました。
 が、ミキサーが壊れかかっていて繊維がかなり残ってイマイチの味でした。
 やっぱり宮崎は見るところがないんですね。
 とにかく宮崎の駅構内で地図を入手すると10時半に宮崎市街を出発。
 まずは青島に行く筈だったのですが、海水浴客の呼び込みに目が行ってしまってなんと見逃してしまいました、曲る場所を。残念。
 代わりに白浜という海水浴場を見物。まだ人は少ないですね。平日だし。
 日南海岸からは結構高低の続く道で少々付かれた私はサボテンハーブ園にて一休み。
 おいしいらしいサボテンアイスのダブルを300円も出して買ってみましたが、普通のアイスと味は変わらない気がしました。
 ま、サボテンの味なんて知らないんだから仕方ないでしょう。
 そのまま南下すると鵜戸神宮に付きます。が、私は標識に騙されました。
 220号をいったん離れていくんですが、1つめの標識ではなく、2つめの標識で曲るとすぐそこにあります。
 1つめを曲ってしまった私は無駄な山道を走らされ、バス用の少し遠い駐車場に自転車を止める羽目になってしまいました。
 それでも鵜戸神宮は一見の価値はあります。金もうけ主義的な土産物がたくさんありますが、それらは無視して構いません。
 海辺の崖の途中にある神宮なんて滅多に見られないのではないでしょうか。

 日南市街には15時着。駅前には千円ほどで焼き肉食べ放題の店、ただし14時まで。うーん、残念。
 ということでまたも惣菜コーナーへ。
 食事休憩を済ますと、ふたたび南下。途中心底お馬鹿な工事誘導員と喧嘩をしつつ走ること数時間。
 南郷付近だと思いますが、無茶苦茶綺麗な海岸の景色を発見。思わず足を止めて見入ってしまいました。
 こんなに綺麗な景色は初めてかもしれない。
 しばらく見入ってましたが、いつまでもそこにいるわけには行きません。
 途中で野猿を見掛けながらなんとか幸島付近へ。
 都井岬にはYHがあるので久々に宿に泊まろうかと電話をしたところ、今日は用事があってお休みとのこと。
 向こうは本当に申し訳なさそうに言うので、こちらも遠慮しました。
 それでも私は都井岬へ直行。
 車だと400円、バイクだと100円のところを自転車なので素通りして、岬に入ると野生馬がいます。
 道には馬糞が大量に落ちてます。
 白ヘビ様がどうとか看板に書かれてますが、気にすることはないでしょう。まっすぐ灯台を目指しました。
 で、またも高低の激しい道を走り続けるとどうにか灯台に到着。が、門が閉まっていて見学時間は9時から17時までとの表示。
 今は19時半。ああ、それは無理だ。でも中にまではいるつもりのなかった私には関係ありません。
 写真だけ撮ると地図を開いて計画を練ることにしました。
 この時間に岬を出ても次の町まではかなり距離があります。途中に野宿できそうな場所がある雰囲気もありません。
 ということで今夜はこの灯台の脇で寝ることに決めました。
....つづく
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