目次 前へ |
−−− 38日目(7/22) −−− |
---|
積算距離:4543.5km 最高速度:53.9km/h 走行距離:106.75km/day 6時出発。初っ端から小雨降る中を走り始めました。 夕べの温泉で聞いた話では温泉から先は何もないから回ってもしょうがないとのこと。 ということで逆送することにしました。 店はどこもまだ開いてませんが、ラジオ体操に向う子供たちは元気に歩いています。 前日に半額で買った弁当のお陰で腹持ちはいいようです。 10時前にフェリー乗り場に着き、近くのスーパーで軽く買い食い。軽くと言っても料金は島なのでけっこうします。 そして、ガイドブックに乗っていたかぼちゃ屋を発見。11時に入ると開店したばかりだと言うのに結構な人が入ってます。 ここで名物と言う屋久島ラーメンを頼みました。 美味い!! この店でこれだけは大盛りが駄目とのことで、なぜかと思いきや、元々大盛りだから。 中に潜っていた屋久サバの薫製と飛魚のつけ揚げもなかなか。 難点は薫製の味が汁に出過ぎるために最後のスープはカツオダシが効きすぎているような味になってしまう点。それ以外はかなりの美味でした。 お代わりをしたかったところですが、時間的都合もあるし、船に乗るから腹いっぱいにしたくはない。 と言うことで諦めてフェリー乗り場へ。 12時少し前に受付が開いたので、自転車を輪行したらどうなるか聞こうとしたのですが、 「自転車なんですけど…」 と言った途端に、書込み用紙に書くようにあごで指示されてしまいました。 ということで1400円+320円なり。 この船は町営と言うこともあり、見たまんま小さいのでかなり揺れるだろうなと思いつつ、2等船室に入るとコンセントを発見。 ついつい打ち込みを始めてしまいました。 が、出港して30分。船の小ささとシケとの都合で揺れは予想通り大きく、このまま打ち込み続けたら危険だと判断、途中で諦めました。 そして酔い対策のゴロ寝。有名な話なので今更書くまでもないですが、出来るだけ船の中央に、船と平行になるようにごろりと寝るのが一番の酔い対策になります。 あー、一番は酔い止め薬かな。 で、私は中央から少し外れつつも船と平行になるようにゴロ寝。 軽く寝て30分後には到着しました。 ゆっくりと自転車のところへ行き、下船すると、一緒に下船したライダーが話し掛けてきました。 「酔い、大丈夫でした?」 「は?ああ慣れてますから」 見ると、ライダーの顔からは血の気が引いてます。 「船の中で目いっぱい吐いちゃいましたよ」 「はは。船の中では何もしないでゴロ寝しているのが一番ですよ」 そのまま一緒に案内所へ。 フェリーの時間を見ようとしたのですが、港が違うせいか書かれてません。 諦めて外の地図を見ていたらさっきのライダーがチラシを持ってきてくれました。 「これを探していたんじゃないですか?」 見ると、フェリーの時刻が書かれたチラシ。 「あ、そうです。有り難う御座います」 「これからグルッと一周ですか?」 「いや、一周と言うか、宇宙センターを見てそのまま北上、西之表から鹿児島への便があるんですよね」 「あ、おんなじだ」 ルートを確かめ合い、乗り物の速さが違うと言うことで小さい島ながらも、もう二度と合う事もあるまいと別れて私は真っ直ぐ宇宙センターへ。 宇宙センターには16時に付きました。 予定よりも早く着いて喜んでいましたが、とんでもなかったです。 ここは1日いても飽きないんじゃないでしょうか。 私は閉館の17時までしっかり楽しませてもらいました。 そして一路、西之表へ。 千座の岩屋という名所がありますが、似たような景色はどこにでもあります。という事で飛ばして夫婦岩。 これもどこにでもありますね。本当の名前は雄龍雌龍の岩と言うんだそうです。 これは道路沿いにあるので見られましたが、見るほどではないと思います。 夫婦岩から更に北上すると後ろからクラクションを鳴らされました。なんとあのライダーです。 宇宙センターで会えなかったからとっくに先に行ったのかと思ったら、船酔いが取れないし、宇宙センターには門の中へ一般人が入っていいのか分からないしで、近くの温泉センターで休んでたんだそうです。 なんともったいない。私は宇宙センターは入れるし、行かないともったいないことを話してあげました。 ライダーは悔しそうにしてましたが、翌日行くかどうかは謎です。 一通り話し終えたライダーは先に行き、私は雨の中、ゆっくりと西之表へ。 到着したのは20時前でした。 寝床を探しながら進み、結局フェリー乗り場前の小さな公園に決定。 ガイドブックに乗っていた店は見つけられたのですが、見た感じ高そうなので止めました。 ただでさえ、島は物価が高くて予定の食費を遥かにオーバーしているのですから。 しかし、屋久島と種子島の人たちの雰囲気は非常に対照的です。 屋久島は屋久杉にポリシーを持っているせいか、よそ者に警戒するような雰囲気があります。 しかし種子島は、鉄砲にしろロケットにしろ、よそ者が島を有名にしたという経緯があるせいか、よそ者がまるで島人のように普通にいられます。 と言うことで私は種子島の方が好きですね。 |
....つづく |
目次 次へ |