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−−−  43日目(7/27)  −−−
積算距離:4887.8km
最高速度:56.7km/h
走行距離:115.37km/day

 雨は少々、風は大量に残る空模様を気にしつつニュースを見ると台風はだいぶ去ったようですが、あちこちで波浪警報が出ているようです。
 私が乗る予定のフェリーのラインは内海と外海の中間辺り。ちょっと難しいかもしれないと嫌な予感を抱きながらも出発。
 走り続けて14時に長島町のフェリー乗り場に着いてみると嫌な予感がものの見事に大当たりしてました。
 先に来ていたライダーが、
「欠航だそうですよ」
「うわー、ヤな予感してたんですよぉ」
「島の反対側のフェリーは運航しているそうなんで、私はそっちに行きます」
「う…反対側って…遠いですよね。私はちょっと待ってみます」
 建物内に入り、受付のねーちゃんに、
「なんか、欠航だそうですね」
「ええ、そうなんですよ」
「待ってみても無理そうですか?」
「ん〜、島の反対側のフェリーは動いているんですけどねぇ。そっちの最終便が16時過ぎなんですよ」
 島の反対側は…チョット遠い。自転車では16時台の最終便に間にあいそうもありません。
「あ゛、自転車じゃ無理ですね」
「自転車載せて走りましょうか?」
 自転車を載せられるトラックが近くにあるようです。嬉しい提案です。が、私がまず行きたいのはこのフェリーが到着すべき港のすぐ近くの海中公園。
 残念ながら提案を遠慮し、とにかく待ってみることにしました。
 駄目ならばこの近くで野宿するか、雨が降るなら安い宿を借りるかするし、運が良ければ出港するだろうという旨を受付のネーチャンに伝えて。
 15時ぐらいに入港してきたフェリーのクルーは船を出すべきかどうか悩んでいる様子。ということは結構荒れているようです。
 しかし私以外にも待っている人が結構いるようで、何とか出したい気持ちはあるらしんです。私はその気持ちに賭けて、出ることを祈ってました。
 しばらくの検討の後…船から大きな音が聞こえ出し、出航の準備が始まりました。
 そう、16時に予定外の最終便の出港が決まったんです。ラッキー。
 ということで420円+220円を払って乗船。確かに少々荒い波を越えて渡ることになりました。

 無事に到着した牛深という町は思ったよりも大きな町で、翌朝分の食事までしっかり買えました。
 そのまま天草に向けて進みつつ、寝床を探したのですが、今度はあまりに田舎過ぎて見つからない。
そのまま崎津天主堂に到着してしまいました。
 これは困った、悩んだ末、少し先の立入り禁止区域の堤防がキレイだったのでそこで寝ることにしました。
 多少のふな虫は追い払えばすぐにいなくなります。最初のうちは星が綺麗で、そして就寝…が、しばらくして雨が降ってきてしまいました。近くにはトンネルしかありません。迷わずトンネルに入り、しばらく様子見。
 30分ほどしてもやむ様子もなく、幸い人通りのない道のようなので初めて道路上で寝るという暴挙をしました。
....つづく
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