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−−−  64日目(8/17)  −−−
積算距離:6662.9km
最高速度:61km/h
走行距離:125.84km/day

 寝ている間に雨には降られなかったのですが、夕べ私が風呂に入っている間にそこそこ降ったので屋根のないベンチは寝られそうもなく、結局橋の下で寝ました。橋の下と言っても綺麗な芝生だったので返って気持ち良かったと言う。
 浜坂を出発してしばらく行くと余部(あまるべ)に入ります。余部と聞いて思い出す人もいるんじゃないでしょうか。世界的に有名な余部鉄橋の落下事故。昭和61年との事ですが、そんなに昔の話だったでしょうか…。
 鎧駅のそばに「二人っこのロケの町」って看板があるんですが…その番組を見ていない私には何ら関係のない看板ですね。
 そこからしばらく行くと香住。広い平地が結構あるんですが観光するようなスポットはなし。「かすみ朝市センター」も朝市とは名ばかりで朝は開いていないというオチ付き(苦笑)。
 そういうわけの分からないところはとっととすっ飛ばして次。海沿いに走るには佐津で国道である178号線から別れなければなりません。
 道を間違わないように慎重に進んでいくとやがて見えてくるのははさかり岩。とがった岩の間に落ちてきた丸い岩が上手い具合に挟まっているだけの代物です。
 いつか崩れてしまいそうなので、崩れてしまったらはさかり岩跡って名前になるんでしょうか。
 そのまま進んで、竹野北前館へ。400円で入れる温泉があり、目の前まで行ったんですが、思うところあってやめました。
 代わりに用のなくなった館の目の前で自転車のメンテナンスを開始。実はしばらく前から鳴きが起きていたんですが、ちゃんと清掃整備したら鳴きは消えました。…自転車は正直です。
 そのまま前進して向かったのは城崎温泉。先に書いた思うところとは、城崎の温泉に入るんだったら、と言うことだったんですね。

 城崎温泉には六湯めぐりと言うものがあります。鴻の湯、御所の湯、まんだら湯、一の湯、柳湯、地蔵湯。が、しかし。
 私が行ったときは一の湯が改装工事中で入れませんでした。さらに鴻の湯は休み。柳湯とまんだら湯は時間外。ということで入れたのは地蔵湯と御所の湯だけでした。
 全部入るには開店時間を考えたら温泉街内で1泊しなければならないようです。
 温泉寺はロープウェイを使うまでもないだろうと登ってみたら結構きつくて大師堂までは行けませんでした。

 城崎温泉から川沿いに南下すると玄武洞なる洞があります。なんで玄武だけなんだろうと思いながら現地に行ったらちゃんと他に白虎、(南北)朱雀、青龍の洞がありました。ちなみになぜか朱雀だけ北と南に分かれてました。
 すぐそばにある玄武洞ミュージアムは600円。土産屋の2階にあって、イメージ的にも高い気がします。

 そして玄武洞から豊岡まで南下して178号線に合流し、東に進むことでいよいよ山陰は終わり。河梨峠を越えるとついに京都入りです。
 京都で最初の町は久美浜。そこから更に東に行って丹後半島を横断する感じで宮津に入り、そこで就寝するつもりで走行を続けました。
 と、久美浜のA−COOPで学生チャリダーに遭遇。彼も宮津で野宿するつもりだと言う。見るとフルサスのいい自転車。けどフルサスって旅行には余り向かないんですよね。
 で、途中抜きつ抜かれつしながら結局私のほうが速くて彼を置いていく形で別れました。
 私はその後、峰山町で京都のガイドブックを購入して一休み。このまま行けば天橋立に立ち寄れるなぁと気付き、走行再開。

 途中、天橋立文殊側、天橋立国分寺側とあって、何のこっちゃと気にはなりながらもまっすぐ行けばいいんだろうと、これがミスにつながるとは気付かないで文殊側へ進むことに。
 ガイドブックを買って間もないので天橋立を見るための高台がどこなのかが分からない。で、駅に入って地図を入手。全体像がやっと分かってまずは智恩寺。ここは「文殊の智恵」なる言葉の発祥地だそうで。無駄とは思いつつ、わたしゃも少し智恵が欲し〜ってお願いしてみました。
 で、周辺をうろついて天橋立を渡ろうかと智恩寺を出たそのときでした。久美浜であった学生チャリダーに遭遇。
 彼と一緒に智恩寺をもう一度参ってから砂の架け橋を渡り始めました。そして天橋立を見る高台「笠松公園」に行くためのケーブルカー乗り場へ。イヤな予感がしてはいたんですけどね、まさかほんの数分違いで終電が行ってしまうとは(号泣)。
 朝は8時から昇れることを確認して引き返すことに…。実は二人で天橋立を走っている間、ここで野宿が出来そうだと話し合っていたんですね。
 夕食を食べていなかったので、いったん文殊にまで戻って食堂を探したんですが、観光地の宿命、バカ高くて食べるのは諦めました。
 代わりに彼がイケる口だというので缶ビールとつまみを買って天橋立の中ほどにある東屋に場所を確保しました。
 天橋立は実は結構な海水浴場でもあります。ただで使えるシャワーも完備。と言うことで暗くなるのを待って二人で素っ裸になってシャワーを浴びました。水だったけどさっぱりしました。
 学生チャリダーとは楽しく語らって就寝しました。
....つづく
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