目次 前へ
−−−  4日目  −−−
登別地獄谷  朝食もバイキング。おいしいのですが、前夜の勢いが残っていたのか、多くは入りませんでした。
 くもり空の中、地獄谷をざっとベタな観光。
 この時気付いたのですが、外から見ると第一滝本の本館と南館は如何にも老舗らしい外観なのですが
西館だけは白くてチャチい雰囲気。中は見られませんでしたが、これが差と言う物なのでしょうか。
地獄谷に生息するキツネ  外観の安っぽい作りを見て、3人の口からは変わって良かったかも、と言う台詞が漏れました。
 地獄谷を少し歩いて妙にやせ細ったきつねを見かけ、写真を撮るとさっそく出発。

 出来たばかりという白鳥大橋を見に向いました。ま、橋を見慣れた人が見るほど凄い物ではありません。
 たもとにある記念館では、すぐ側にある風力発電に付いても書かれていたのですが、ワット数を書かれてもそれが何件分の何年分に相当するのかが分からず、多少の手落ちが見受けられました。

見よ、暗雲立ち込める空にそそり立つ大橋  そして白鳥大橋を抜け、長万部で昼食。
 この時、衝撃的な物を見つけてしまいました。
 駅前とは言え寂れた雰囲気の町中にISDNと書かれた電話ボックスがあったのです。
「おおー、こんな所にもあるのか!」
見にくいけどサギと違う?  しかし、その下の方を隠すようにいた車が去るとそこには緑の電話が1台…。
 そ、それって詐欺ヤン…。

 ISDNの詐欺の怪にショックを受けつつ私が一番楽しみにしていた二股ラジウム温泉に向かう事になりました。
 ここは古くからある湯治場で、古すぎる故に小汚くて余り若人向けではありません。事実、ゲンさんは嫌っています。
 が、過去に風景の美しさをテレビで紹介された事もあり、湯も最高です。
 向う途中、物欲しげなキツネが車の側にやってきました。
 タコはひいてしまうのではと危惧し、車を動かせません。ということで菓子を投げ与えて早々に車を走らせました。
 こんなことをするからキツネもやってくるんでしょうね。
 到着した頃、多少の雨風があり、そのおかげか、私が一番気に入っている露天風呂に誰もいません。
 真っ先に露天に入ります。多少ぬるめの湯がまたたまりません。
 気持ち良く入っていて間もなく。そう言えばゲンさんは車で待っているのでした。だから長くは入っていられないのでした。
 が、周りには時計がありません。
「どのくらい入ったかな?」
「30分ぐらいでしょ」
「えー、20分ぐらいと違う?」
 そしてしばらくの沈黙。
 ああ、気持ちいい…。
 やがて時間が気になり出し、タコを置いて時計のある脱衣所へ。
 なんと45分も経っていました。
 私、久々に本気で目が点になりました。時計の見方間違っていないか、近づいて再確認したほどです。
 湯船に戻って時間の事をタコに告げ、最後に肩まで浸かって出る事にしました。
 車に戻るとゲンさんはケロッとして、チョコが美味いと言っています。
 車中で食べようと用意しておいたお菓子です。今まで三度の飯をしっかりと食べ過ぎていて誰も手を付けられなかったんですね。

 その後、日本海海岸沿にある漁り火温泉へ。昔は露天風呂から海へフルチンで泳ぎに向った若(バカ)者もいたそうですが、堤防が出来てしまって今は容易に出来そうもありません。
 そこからあとは函館に戻るだけです。
 実は函館では寿司屋を予約してありました。そのため時間厳守だったのですが、最初に予定よりも15分早すぎた事が最後まで尾をひいて丁度良い頃合いに到着できました。
 またそこの寿司屋も美味い。
 ゲンさんの親戚が経営しているそうです。さすが函館ですねぇ。
 またも腹一杯食べてしまいました。
 ゲンさんを送り、近所の銭湯型温泉に入り、寝る寸前だった知人Mを呼び出して、Mの車で函館山へ。
 タコはMの運転は恐い、絶対に乗らないっと怒り出しましたが、そこで怒ったらせっかくの旅がつまらなくなる、と説得。無事にMの車で走りまわる事になりました。
 Mは走り屋らしいラインどりで函館山を登っていきます。タコは恐いといっていますが、返って峠ならではのハンドルさばきに私は安心できました。
 夜の函館山は元町と並ぶ、函館のナンパのメッカです。
 我々が函館山山頂で車から降りて歩き出すと待っていたかのように別の車から出て来た女性3人組は明らかにこちらを気にしています。
 それを無視すると、展望台の下の方にも3人組の女性がいます。私たちが車に引き上げると彼女たちも車に引き上げてきました。
 それから彼女たちと私たちがどうなったかは、書く機会があればいずれ…。
....つづく
目次 次へ
.