《Ans》...先ず、1)."述語論理"という用語についてですが、.先.ほどの質問.に対.しての回答でも.触れたよう.に、."命題論理".に対比.しての.
"述語論理"であったのですから、"命題論理"のほうが瓦解.した今、ことさら "述語論理" などと呼ぶ必要.はないわけです。.とりわけ、その主
要部分とされる"一階の述語論理".などというものは、そういう呼称から.して「語義矛盾」を呈.しています。.今回.の講演で明らかにしましたよう
に、論理法則.は.「二階の命題」.なのだからです。.つまり、「一階.なら.ば、そもそも それは.論理ではない」.のです。.
...さて、次.に 2)."述語論理"の内容に踏み込んで考えてみることにします。.確.か.に "述語論理".に.矛盾.があるわけではない.というのは. 事実.その通.りです。.しかし、無矛盾であれば.それでよいというわけでも.ありません。.苛(いやしく)も."論理学".を名乗るから.には、論理法則. を.正しく捉えてくれなければ.困.るわけです。..ほん.の一例.ですが、既.に Q-1.に対.しての回答.において触.れた通.り、"述語論理"で.は ―― . "命題論理"で..は勿論.のこと ―― 反例の法則 を 捉えられない/捉えられなかった のです。..この種の例.は枚挙.に暇.がありません。. ."述語論理"には.矛盾.はないが、誤解.があるのです。.しかも、それは致命的なものです。.論理法則.そのものについての誤解だからです。. ."述語論理"にとどまっていたのでは.論理法則が二階の(実質的な)真理である.との認識.には.到達できない/できなかった.し、.無論、二階.のVenn図.の存在.とも.縁.が希薄です。.そして、論理法則.を.文法上の法則.の一種.と考える.よう.な "馬鹿.げた誤り" に陥ってしまうのです。. ..尚、構文論.(syntax).とか.意味論.(semantics).とかの.文法的論議.は.論理学/論理法則.に.対.しての誤解の産物以外の何者でもなく、又、いわゆる."述語論理の完全性定理".は ―― "命題論理の完全性定理".とて.同様ですが ―― 問題.の設定自体.が誤りなのです。. ..一言で言えば、"述語論理".は.論理学で.はなくて.「論理学.もどき」.だったのです。. |