HAL | 「ただいま〜」 |
末 莉 | 「おかえり〜早かったんだね」 |
HAL | 「ああ、飲み会に参加しなかったからね」 |
末 莉 | 「どうして? 行ったってことは楽しみに行ったんでしょ?」 |
HAL | 「そうなんだがね(苦笑)」 |
末 莉 | 「楽しくなかったの?」 |
HAL | 「いや、楽しかったよ」 |
末 莉 | 「じゃ、どうして?」 |
HAL | 「今の精神状態で人前での飲酒はまずいからな(^^;)」 |
末 莉 | 「やっぱりそれ?」 |
HAL | 「これ以上弱みさらけ出しても恥だからな〜」 |
末 莉 | 「四季ちゃんでていっぱいだもんね〜」 |
HAL | 「そういうこった。それに俺がいても幹事に文句言うばかりだしね」 |
末 莉 | 「文句?」 |
HAL | 「俺が考える幹事ってさやる事がいっぱいあるのよ。それが出来てないのに幹事が楽しむのはちょっとね」 |
末 莉 | 「幹事ってASURAちゃんだったよね? ASURAちゃんの幹事ダメだったの?」 |
HAL | 「ダメっていうより、物足りなかったかな?」 |
末 莉 | 「どのへんが物足りないの?」 |
HAL | 「んー幹事ってさやるべき事が色々あると思うのよ。まず最低限なのが、『人員の確保』と『内容の決定』そして『場所の決定(予約)』かな?」 |
末 莉 | 「それ以外にやることってあるの?」 |
HAL | 「あるさ。当日は、楽しく事をすませるためにいろいろやるべきだと思うからね。これは幹事する内容によって変わるかな? よくある飲み会の幹事だと『飲食物の管理』と『会の進行』、そして『会計管理』だろうけど、これが他の物、特にネットでのオフ会みたいにあまり顔を合わせない人が集まった会だと色々仕事が増える。飲み会であれば『場を盛り上げる』事も考えなければならないし、『浮いた人』が出た場合何とかしないといけない。ボーリングやビリヤードとかの数人グループでのゲームだと『ゲームが終了したグループ』の事も考えなきゃならないし、『盛り上がらないグループ』の事も考えなきゃならない。カラオケなら必要に応じて『スターター』もしなくちゃいけない」 |
末 莉 | 「スターター?」 |
HAL | 「カラオケで最初に歌うのってなんか気が引けるだろ? だから最初に歌う人がいない場合、『誰かをそそのかす』か『自分が最初に歌う』かして場を進ませる仕事があると思うのよ」 |
末 莉 | 「そんなものなのかな〜?」 |
HAL | 「少なくとも俺はそう思ってる。みんなに最低限楽しめる場を提供するってのが幹事だと思うから」 |
末 莉 | 「でもそれって、幹事さんが楽しめないんじゃない?」 |
HAL | 「そうだね。でも、人をまとめる立場にある人ってなんらかの制限は受ける物だよ。その代わりいろんな権限をもてるんだから。」 |
末 莉 | 「むずかしいんだね……」 |
HAL | 「まぁ、俺が考える幹事だからすべて人に押し付けるつもりはないけどね。ただ、自分が楽しんで周りが見えない幹事は嫌いかな? 昔、そういう人がいたしね……」 |
末 莉 | 「なんか、ぱぱらしいていえば、ぱぱらしいのかなぁ」 |
HAL | 「後は、久々に人とカラオケ行ってつくづく思ったことがひとつ」 |
末 莉 | 「なに?」 |
HAL | 「複数人でカラオケ行っても場によっては一人で行ったのと変わらないんだなって事」 |
末 莉 | 「どうしてそう思ったの?」 |
HAL | 「カラオケってさ基本的に歌っている人が主役だよね?」 |
末 莉 | 「そりゃぁカラオケだもん、歌ってる人が主役でしょ?」 |
HAL | 「とするとさ、5人で行ったとして残り4人はどうすればいいんだろうね」 |
末 莉 | 「自分が歌う曲とか探すんじゃない?」 |
HAL | 「それじゃ、ほかの人と行く意味ないよね?」 |
末 莉 | 「あ……えっと……ほ、ほら、ほかの人とお話したりできるでしょ?」 |
HAL | 「人が歌ってる横でその人を無視して話するわけ?」 |
末 莉 | 「あ……う……んじゃ、歌ってるのを聴けばいいんじゃない?」 |
HAL | 「それが知らない歌だったら、とくに暗い系の歌だったら楽しめる? 歌だけで人を楽しませる歌唱力ってそうそう見かけないけど」 |
末 莉 | 「…………」 |
HAL | 「つまり、歌う人は『自分が楽しめる歌』を歌うか『他人も楽しめる歌』を歌うか考える必要があるわけだ。そして歌ってない人は『歌を聴いてあげる』か『歌を歌っている人を気にしない』かを選ぶ必要が出てくるわけだろ?」 |
末 莉 | 「……………………」 |
HAL | 「でも、参加者全員がコレを考えるなんてできる分けないのよ。個人の考えもあるだろうし、人によっては自分さえ楽しめればいいって人もいるだろうしね」 |
末 莉 | 「ぱぱって人とカラオケ行くの嫌いなの?」 |
HAL | 「いや、好きだよ?」 |
末 莉 | 「じゃ、どうしてそんなこと言うの?」 |
HAL | 「俺の場合、『参加人数のどれだけの人を巻き込んで歌を歌えるか?』に賭けてるからね。ま、全部の歌がってわけじゃないけど」 |
末 莉 | 「そんなこと考えてたの?」 |
HAL | 「じゃなきゃ、コミックソングとかブリトラなんか歌わないって。好きな歌を歌うならアニソン以外はフォークやらになるからね」 |
末 莉 | 「そういえば、ぱぱと一緒にカラオケに行くとそういう歌ばっかりだよね」 |
HAL | 「だろ? そういうことさ」 |
末 莉 | 「でもなんかぱぱって間違ってるきがするな〜」 |
HAL | 「そう?」 |