悲しみの向こうにはばたく勇気ください




2003/7/12
 
れてぃ  「にぃ〜にぃ〜」
末 莉  「むにゃ? れてぃちゃんどうしたの?」
れてぃ  「にぃ〜」
末 莉  「え、ぱぱ?
  ・
  ・
  ・
 ぱぱがおふとんで寝てるっ!?」
れてぃ  「にぃ」
HAL  「Zzz……」
末 莉  「よるにごそごそやってたと思ったら本の整理してたんだ」
れてぃ  「に?」
末 莉  「起こさなくていいのかって? ライブは夕方だからゆっくり寝かせてあげようよ」
れてぃ  「にぃ」
   ・
 ・
 ・
 そして昼過ぎ

末 莉  「ぱぱじかんだよっ起きて!」
HAL  「んにゃ?……うがっ(ぴくぴく)」
末 莉  「ど、どうしたの!?」
HAL  「こ……腰がいたひ(/_;) んがっ(ぴくぴく)」
末 莉  「大丈夫?」
HAL  「腰だけじゃなくて足も肩もいたひ……(/_;)」
末 莉  「筋肉痛?」
HAL  「みたい。部屋の掃除して筋肉痛になるなんてなさけねぇ(T_T)」
末 莉  「あ、そろそろ出発しないとライブにまにあわないよ?」
HAL  「おっと、急いで準備していきますか」
末 莉  「うんっ♪」
   ・
 ・
 ・
 ライブ終了

末 莉  「たっだいま〜♪」
HAL  「ただいま〜♪」
末 莉  「ライブ、楽しかったね〜」
HAL  「ホント、いいライブでした♪」
末 莉  「ところで、どうして今日はランゲルちゃんといかなかったの?」
HAL  「どうしても何も、連絡方法ないんだからしょうがないって(^^;)」
末 莉  「携帯番号は?」
HAL  「このあいだのアレの時に間違って消しちまった(^^A;) メルアドもずっと使ってないから、今でも生きてるかわからないしね」
末 莉  「めるあどってそういうものなの?」
HAL  「俺の場合、引越しや帰省も考えて契約先を選んだからHalberd Lurainが生きてる限り生きたアドレスになると思うけどね。他の人は引越しとか契約を変えることでメルアド変わる人も多いから」
末 莉  「ふ〜ん」
HAL  「ま、そういうことで連絡がつかないんだからしょうがないてことさ。
 そんなこんなはいいとして、ライブのおかげでストレスが消化できてる今のうちに、例の幼児誘拐殺人事件について思ったことを書いておきたいと思う。まぁ、いまさらって感じかもしれないけど」
末 莉  「幼児誘拐殺人事件って長崎県の事件だっけ?」
HAL  「そうそれ。なんでいまさらとか言いながらこの事件に関して書こうと思ったかというと、【WINGFIELD】の【7月9日の日記】を見たからなんだ。
 その内容はこんな感じなんだけど」
引 用   ただ、報道を聞いていて1つ強く思ったこと。
 「自分のしたことの意味が解っていない」とか言ってるけど……本当に人を殺すことが罪であるということ、解っている人なんて、そうそう存在するのですか?
 厳罰に処される、社会的制裁を受ける、被害者のことを思う、etc.そうした意味で行為を忌避するのではなく、ただ「人の命を奪う」ことが「罪」であるということ。
 それが花を摘むのと違う、蚊を叩き潰すのと違う。
 どう違うのか、説明できますか?
   WINGFIELD 2003年7月9日の日記より
HAL  「色々と思うところがあってね」
末 莉  「人の命を奪う罪かぁ……難しいね」
HAL  「人じゃないお前がそういうのか?(^^;)」
末 莉  「わるい?」
HAL  「いや、悪くはないけどさ……まずは、『人を殺したらどうして罪なのか』ってことを考えてみようか」
末 莉  「んっと……えっと…あれ? よく考えるとどうしてダメなんだろ?」
HAL  「まずは、『宗教的に禁忌』としている物は多いね。信心深い人であればこの禁忌に触れるだけで十分罪になる。次に、『刑法』に定められているからという物がある。国家の保護を受けて生きている者にとっては大きく関係するよね。そして、最後に『社会の規範、風俗、道徳』に違反する為っていう物がある。俺なんかはコレに触れるから人を殺せないかな?」
末 莉  「そのみっつだけなの?」
HAL  「他にもあるかもしれないけど、俺は大きく見てこの三つだと思う。」
末 莉  「罪って言ってもいろいろあるんだね」
HAL  「さて、ここで関係してくるのが、」
引 用   厳罰に処される、社会的制裁を受ける、被害者のことを思う、etc.そうした意味で行為を忌避するのではなく、ただ「人の命を奪う」ことが「罪」であるということ。
   WINGFIELD 2003年7月9日の日記より
HAL  「という内容。
 法や社会倫理を抜いた上で人を殺す事が罪であるかというと、俺は罪とは思えない。」
末 莉  「え?」
HAL  「だってそうだろ? 自然界を見てみろよ、縄張りを維持する為に同種族と命をかけて闘う場合だって多いんだぞ?」
末 莉  「え……でも……」
HAL  「なんか、自分でもひどい人間だなって気がするけど『ヒトという種族がヒトという種族を殺す事』に関しては罪とは思わない。
 俺の場合、神や仏を心から信じてるわけでもないので宗教とかの影響もないしね」
末 莉  「ぱぱって、人殺しを認めるの?」
HAL  「まてまて、認めるなんて言ってないって!」
末 莉  「え、だって……」
HAL  「罪とは思わないのは『法や社会倫理を抜いた上で』っていう条件があった場合のみ。それこそ、北斗の拳みたいな世界にでもならない限り今の社会とくに日本でこの条件は無理だろ?」
末 莉  「そういえばそういう条件なんだっけ」
HAL  「人間が国家や社会という世界を形成する限り、法や社会倫理はつきまとう。そして、結局はこの『法や倫理を犯すこと』が罪ということになると思うんだ」
末 莉  「んじゃ、ひとりでいきてるなら他の人を殺してもいいの?」
HAL  「そう、そう考えてしまうと『今の若者』なんてくくりで言われやすい人々は、『ひとりで生きている』事だと自分で思って様々な行為を行ってしまうんじゃないか? と思うんだ」
末 莉  「ぱぱがそれならいいっていったんでしょ?」
HAL  「よく考えてみようよ。そういう人たちって本当にひとりで生きているのか? 自分の命に関して国家や社会に守られている部分はあるだろうし、他人と関わる事で生きる糧を得ているはずなんだ」
末 莉  「あ、そうだよね。んじゃ、ほとんどの人ってひとりで生きてないってこと?」
HAL  「そうだと俺は思うよ。少なくとも日本という『法治国家』に生きる限り、罪は罪だ。
 それに、もし本当にひとりで生きているとしても、様々な行為によって傷をつけられた人達はそれぞれに世界を持っていて、その行為はその世界の罪になってしまう。他人の世界に干渉する限り、相手の世界の罪として罰せられるリスクも負わずに行動なんざするなって思うね」
末 莉  「なんか凄いこといってる気がするんだけど……(^^;)」
HAL  「そんなに凄いことかなぁ?」
末 莉  「ぱぱの言ってる事って、法律で『殺してもいいよ』っていう事になったらいいってことでしょ?」
HAL  「あ、そういう事ね。ん〜ちょっと違う部分もあるんだけどね。確かに『法』が認めたならそれがよくなってしまうのかもしれない。でも、人間社会って法だけでもないし、法が絶対ってわけでもないからね。ようは『社会』を形成しているモノに対してどういう行動をとるか?って事なんだ」
末 莉  「よくわかんない……」
HAL  「そんなに難しい事じゃないよ。ひとりで生きてるわけじゃないんだから、周りの人達とちゃんと付き合いを持ってその中で何がしていいことで、何がしてはいけないことかを覚えて守っていけばいいんだよ」
末 莉  「そんなものなの?」
HAL  「俺の意見ではそんな感じかな?
 村社会っていうのか家族社会っていうのかな? 日本はそういう社会が中心になってると思うからね。
 まぁ、最近は『家族そのもの』が崩壊し始めてるから法も倫理も得られないんだろうけどね」
末 莉  「……」
HAL  「家族って言う物はさ、やっぱり親と祖父祖母がいる事なんだと思うよ。別に片親だからとか祖父祖母がもう他界しているからって批判するわけではなくて、そろえられる限りそろえておくべきって言う事」
末 莉  「あたし、ぱぱしかいないや……ままはいつできるの?」
HAL  「い……いや、それはちょっと置いておいてね(^^A;) ほら、ここあもみるくもれてぃもいるでしょ?」
末 莉  「でも……」
HAL  「と、とりあえず話を戻して、家族との付合いがあって家族を大切にする事が出来れば、人を殺す事が罪だと感じられると思うんだ。」
末 莉  「どういうこと?」
HAL  「簡単な例だけあげてみようか。末莉はさ、俺が殺されたらどう思う?」
末 莉  「え、ぱぱがころされちゃうの?」
HAL  「そう」
末 莉  「ぱぱが死んじゃうなんてヤだよ」
HAL  「でしょ? 自分がやられて嫌だと思う事って基本的に相手も嫌だと思うんだ。そして、それが一番大事なんじゃないかな? 法だのなんだのって上にあげてきたわけだけれども、12歳の少年にそれを分かれって言うのは到底無理だ。じゃ、どうするかっていうと『自分が嫌だと思う事は他人にしない』これが大事なんじゃないかな?」
末 莉  「そうだね」
HAL  「結局は、人の痛みを感じられる人になれってことかのかな?
 この12歳の少年は、自分が行動している最中に人の痛みを考え、感じる事が出来なかった。そして、彼の親はそれを感じさせる事が出来なかったんだと思う」
末 莉  「それって、なにが言いたいの?」
HAL  「少年がどれだけの裁きを受けるべきかってことを考えるとさ、12歳でどこまで何を理解できているのかって言うのを原理として裁くのはやはり無理なんだと思うよ。」
末 莉  「じゃ、どうすればいいと思うの?」
HAL  「やはり、人殺しは罪でしかないという世界なのだから、被害者の家族の気持ちを考えると何らかの裁きは受けるべきで、でも少年自身は裁きを受ける為の能力が無い。それなら、親がある程度の罪をかぶるべきなんじゃないかな?」
末 莉  「おとうさんとか、おかあさんとか?」
HAL  「別に極刑にしろと言ってるわけじゃなく、育てられなかった罪って言うのかな? そういうのを負うべきなんだと思う」
末 莉  「こどもを育てるのって大変なんだね」
HAL  「そりゃそうだろ? 他人の人生の基礎を構築する責任を負うんだから。ま、俺の場合は相手がいないんで、そんな責任負いたくても負えないけどな(/_;)」
末 莉  「はやく、ままさがそうよ〜」
HAL  「そりゃ無理ってもんだ(きっぱり)」
末 莉  「む、むりなの?」
HAL  「きっとな」
末 莉  「……」
 

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