小夜のからかわれっぷりがおもろいです。
どちらにせよ小夜もあわれだよなぁ(笑)
ちびふみこ | 準備は出来た? |
小 夜 | いつまでそんな格好をしているんですか、 ふみこさん。 |
ちびふみこ | 今日の夜まで。 光太郎の家にお泊りする約束だから。 |
小 夜 | なっ…! |
ちびふみこ | 相手を女と認識しなくなった瞬間、ガードが 甘くなるのよねぇ。 |
ちびふみこ | まあいいわ。 行きましょ、お姉ちゃんっ。 |
ア ラ ラ | 子供? 子連れで魔道兵器が…? |
小 夜 | 私の子供ではありませんっ! |
ちびふみこ | 歳はとっているけどね。 |
小 夜 | 10代です! |
ア ラ ラ | 魔道兵器というわけでもない… 一体世の中はどうなっている? |
ちびふみこ | それが分かる頃には貴方、死んでるわ。 オバサン。 |
ア ラ ラ | 世の中は…めちゃくちゃなのね… |
ちびふみこ | そうね。少しはいい時代になったわ。 |
ちびふみこ | 騒がしくて熱気があって、みんなが焦って いる。誰かに追われるように。 |
ちびふみこ | こういう夜から朝は来るのよ。 すがすがしい朝がね。 |
小 夜 | あの、思うんですが… |
ちびふみこ | なに?この事件のこと? |
小 夜 | いえ、その…そういうことは、いけないと 思います。多分… |
ちびふみこ | なに?お泊りのこと? それとも年齢のこと? |
小 夜 | どっちもです!! |
アノレゴス | 魔道兵器を使えば、勝てると思ったのか? 少女よ。 |
ちびふみこ | 実際、私達が勝つと思うけどね。 小夜、制圧前進開始! |
小 夜 | はい! |
ちびふみこ | (この子、使いやすくていいわ…) |
小 夜 | でも、やっぱり、ああいうのは、 いけないと思います。 |
アノレゴス | 話は見えんが…よかろう。 実力を見せよ! |
アノレゴス | そんな…バカな!? |
ちびふみこ | 戦闘は火力よ。 |
小 夜 | 大体、お泊りなんかしてどうするんですか? |
ちびふみこ | 大丈夫よ。灯り消した後にでも、元に戻れば いいんだから。 |
小 夜 | …だっ、だめです!絶対にだめです! 許しません! |
フ ァ イ | 兄者… |
セ イ | ああ… なんであんな難しい顔をしているんだ。 |
セ イ | 女、なぜそのように悩ましい! |
ちびふみこ | そっとしてあげたら。 |
ちびふみこ | 今、色々嫌な妄想してるみたいだから。 |
フ ァ イ | …兄者、あんなこと言ってるよ。 |
セ イ | 仕方ない。ではそれには触れないで戦おう。 我らエイジャ兄弟!釈然とせんが、戦う! |
セ イ | なんという釈然としない戦いだ… 戦いというものは…もっと…おぉ! |
ちびふみこ | 戦闘終わったわよ。 |
小 夜 | …は!?いつの間に。 すみません。気付きませんでした。 |
ちびふみこ | 大丈夫よ。身体は勝手に動いていたから。 |
小 夜 | とにかく…私は、認められません。 |
ちびふみこ | なに!?貴方、光太郎にとっての何なの? 姉弟、それとも恋人?ええ!? |
小 夜 | 渡しません…貴方だけには! |
ちびふみこ | ふっ!やっぱりそれが貴方の本心ね。 涙浮かべて、子供みたいな人。 |
小 夜 | そんな姿の貴方には…言われたく ありません! |
ゆ か り | よく来ました。異世界のデュエリスト達。 ケンカ…してるのかしら? |
ちびふみこ | 一方的なものは、ケンカとは言わないわね。 |
ゆ か り | いじめられているの? |
小 夜 | 逆です! |
小 夜 | そんなに私をからかって… こ、この…いじめっ子!! |
ゆ か り | デュエルの前にそんな調子では、興ざめね。 …でも、これが大会なのよね。 |
ゆ か り | 覚悟しなさい! |
ゆ か り | 嘘…なんで…こんなのに、負けるの!? |
ちびふみこ | 世界は理不尽なのよ、お姉ちゃん。 特に女にとってはね。 |
小 夜 | 貴方のほうが理不尽です。 絶対… |
ちびふみこ | そろそろ最後ね。 何か言いたいことは? |
小 夜 | もう貴方と話す舌は持ちません。 |
ちびふみこ | あら、そう…実力行使ね。 なんて大人げない。 |
ちびふみこ | ささいな外交の失敗から戦争へ。 人類の歴史の縮図みたいで楽しいわ。 |
晋 太 郎 | よくここまで来ましたね、ふみこさん。 それに魔道兵器。 |
晋 太 郎 | 魔道兵器をからかうように、あまり弟を からかわないでくださいね。 |
ちびふみこ | からかってないわ。 本気だもの。 |
晋 太 郎 | …予想外な言葉だ。 その言葉が本当なら… |
晋 太 郎 | 本当なら…貴方なら、弟を…花嫁の 月子の元へ、導けるかもしれないな。 |
ちびふみこ | 月子? 花嫁ですか? |
晋 太 郎 | 魔道兵器…君は、弟を好いているんだね。 ありがとう、でも君ではだめなんだ。 |
晋 太 郎 | 花嫁は人間でなければ。 それでは、戦いましょうか。 |
晋 太 郎 | 哀れですね… |
晋 太 郎 | 君では絶対だめなんだよ… 君は兵器だ。 |
小 夜 | …だ・ま・れ! |
ちびふみこ | まさか!? |
小 夜 | 他にも、敵が!? |
ちびふみこ | 油断も隙も、あったもんじゃないわね。 |
小 夜 | 喋り方、元に戻っていますよ。 |
ちびふみこ | フン! ひょっとして、ガードが固いのはそれか? |
小 夜 | …どうしますか、これから? |
ちびふみこ | 問い詰める! |
小 夜 | ご一緒します! |