HAL | 「むぅ……困った、困ったぞ」 |
末 莉 | 「いきなりどうしたの?」 |
HAL | 「もうすぐカラオケオフだってのは、こないだ話したよね」 |
末 莉 | 「うん。連れてってくれないんでしょ?」 |
HAL | 「あじさん以外、おまえのこと知らないんだから仕方ないだろ。 で、そのカラオケオフなんだけど、ちょっと前に参加者名簿が公開されたんだ」 |
末 莉 | 「あ、ホントだ〜。えっとぉ、ぱぱはっと ──どんなネタを仕込んでくるか、今から楽しみで仕方ない今回の大ホープ。── これのどこが困るの?」 |
HAL | 「どこがって、俺程度の人間がネタを期待されても困るんだよー」 |
末 莉 | 「だって、ぱぱ前にカラオケはみんなで楽しまなくちゃイヤだって言ってたでしょ。そのことなんじゃない? それに、あじちゃんもそんなに深く考えて書いたんじゃないと思うよ」 |
HAL | 「それはそうなんだろうけどね。なんて言えばいいかな、売られた喧嘩は買うって感じ? ああ書かれたからには、何か期待にそえる働きをしたくもなるだろ」 |
末 莉 | 「また、ぱぱの悪い癖がでるんだから。 それで、徹底的にやるとして何に困ってるの?」 |
HAL | 「初めてのメンツだからどんなネタが通じるのかわかりゃしねぇし、金がなくて練習できやねぇ(/_;)」 |
末 莉 | 「でもやるんでしょ? お仕事での二次会カラオケで、女の子の上司がいるのに「ぺちゃぱい」歌うようなぱぱだもんね」 |
HAL | 「女の子ってのはかなり無理があるが、まあそんな俺だもんな(苦笑)」 |
末 莉 | 「……困ったとか言いながら、実は楽しんでるでしょ?」 |
HAL | 「ちょっとね♪ どうせ、通じなかったら普通に歌ったってことにすればいいし〜♪」 |
末 莉 | 「8分の曲とか歌っても?」 |
HAL | 「おう! 某政党のCMで流れたForeverLoveだって似たような時間かかるんだし、別に特別な時間でもあるまい?」 |
末 莉 | 「十分長いと思うけど……」 |