過去日記(99年10月3日〜99年12月2日)

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12月2日(木)

ときメモ2 サントラ

 

・ときメモ2のサントラのVOL.1、2を一緒に買う。∀ガンダムサントラ2、ビッグオーサントラ、今僕サントラ、FF8アレンジなど、その他たくさんの欲しいものを横目にしての購入である。けっ、けっ、けっ、決して特典ポスターが今しかもらえないからではないぞ。メモラーとしては優先しとかないとまずいのだ。
ほんとのところ、このゲームはその場の風の音とか通行人の声など、音響演出に凝っている分、曲だけを純粋に聞くことはまずできない。特に、キャラの曲は通常はジングルとして使われており(最初のさわりだけということ)、イベント発生時にしかフルに聞くことができない。そういう意味でサントラは実にありがたいし、プレイをしてかなり気にいった曲が多いので、自分としてはまずこれを買うのは当然だと思っている。

先日述べたようにVOL.1、2ともに2枚組なので、計4枚を一気に入手したことになる。どれも70分フルに、全部で170曲ほど収録されており、満足度は十分。おそらく収録漏れはないだろうし、ミニゲームや隠しイベントの曲なんかもしっかり入っていて、何ら不満はない。
唯一、キャラの曲がVOL.1、2に分散して入っているのが残念。聴く時不便なので、VOL.1に連続で全員分いれてほしかった。

曲は聴くのはもちろんのこと、サントラ入手の目的の一つに曲名を知りたかったというのもある。各キャラのテーマ曲はいつもの感じなのだが、季節の曲の曲名がいい感じ。

  出会いのソルフェージュ 〜春  蕾のアンダンテ 〜春休み
  南の町のギタリスト 〜夏    木漏れ日のワルツ 〜夏休み
  秋風と紅葉のハーモニー 〜秋
  木枯らしのアルペジオ 〜冬   暖炉のララバイ 〜冬休み

といったふうに、それぞれ音楽の種類の名がついており(なんとなく、アイドル伝説えりこを彷彿とさせる)、実際その形式で作られている。
今回、季節の曲は前作のようなメロディで聴かせるものではなく、こうした形式の変化で違いを表現するというおもむきである。プレイ当初、前作との違いに若干の違和感を感じたのだが、慣れてみればこれはこれで問題ない。よく聴くと、音質自体は数段アップしてるし。(これは全般的にもあてはまる)

そういえばソフトも持っている人は、ソフトとこのサントラのジャケットを見くらべてみるといいだろう。お特なようでいて、手抜きなような気もする(笑)。

何度も言うように、ゲーム中では音響効果の一環のため、曲自体をしっかり聴くことができない。また、なかなかおめにかかれないイベントの曲も数多い。それでいながら一曲一曲が長めなので、ぜひともこのサントラを聴くことをオススメする。きっと、曲や音質の良さを再発見できることだろう。 


11月23日(火)

発売直前 ときメモ2
♪神様 私に勇気 与えてくれますか

 

・さて、いよいよ明後日の25日、大ヒットした恋愛シュミレーションゲームのパート2である、『ときめきメモリアル2』が発売される。
私はこの「ときメモ」の大ファンであり、前作もかなりやり込んだので、この続編は多いに楽しみである。(私だけでなく身内にもファンは多く、株式会社イカスーの公認ゲームになっている)
本当ならば、なぜその他大勢のギャルゲーよりもこのゲームを支持するか、論じたいところであるが、長くなるのでここでは割愛する。その代わり、ここではこのゲームの情報を列記してみよう。

・デジキューブの放送を録画し、一早く各キャラの声を聞いてみた。
昨日の日記で話題に出た、小狼の声を担当するくまいもとこさんは、会長キックを使う熱血生徒会長の「赤井ほむら」を演じる。はっきりいって、くまいさんが女性のキャラに声をあてるのは稀なことであるし、声も想像がつかないのだが、聞いた感じではギリギリセーフといったところ。もう少し量を聞かないとちょっと判断しかねるか。

すでに一番人気が確定と思われる(?)「八重 花桜梨」(やえかおり)だが、性格と同じく声の方も某『みつめてナイト』のライズそっくりの言い回し。こりゃ、人気出るだろな。

結構、声と口調で印象が変わったのがメイ様こと「伊集院メイ」。「〜なのだ」と断定する口調は、嫌味と子供らしさの丁度中間あたりでよいと思えた。

・目玉の一つである、自分の名前を喋ってくれるEVSであるが、周知の人も多いように、製品版では「陽ノ下 光」と「麻生 華澄」の二人しか対応せず、他のキャラについては別売りのアペンデントディスクを買うしかない。これについては、制作側が言うように容量の問題などで仕方の無いことだと思っている。元々EVSというのはかなり高度なことなのだから、対応していること、二人分入っていることだけでも、おまけとしては上質なものだと受け止められるのではないだろうか。
ちなみに別売りのアペンデントディスクの発売時期については、まだ発表はない。

・以前、日記上で「2」も前作と同じ主題歌と述べたがそれは間違いであった。その歌「もっと!モット!ときめき’99」はイメージソングであり、もう一つ「勇気の神様」という歌が主題歌となるそうだ。どちらもヒロインである「陽ノ下 光」役の野田順子さんが歌っている。この2つの歌が収録されたCDSは、ゲーム発売翌日の26日のリリースとなる。
ちなみに、サントラはVOL.1、2が12月3日に同時に発売。なぜ二つに分かれているのか不思議がるかもしれないが、それぞれに2枚組であり、二つで計4枚なのである。それほど曲数が多いのか、それだけしっかり収録されていると思えばこれはこれでありがたい。この方式は『幻想水滸伝2』からなのだが、欲をいえばFF7、8と同じように4枚組で出してくれた方がいいかな。

・いろいろとこのゲームに期待することはあるが、私なりのものとしてはやはり「曲」だろう。事実、前作の曲は、音質やメロディーなどを総合的に判断した時、PSで5本の指に入れてもいいと評価している。
今回も、キャラの曲、季節の曲、イベントの曲などでいい曲を期待したい。最近露出の多いメタルユーキ氏はもちろんのこと、前作と『みつめてナイト』で季節の曲を担当し、素晴しいものを作りあげた村井聖夜氏の曲は多いに楽しみだ。 


11月22日(月)

「さくら」のウエピー化

 

・現在放送中の『カードキャプターさくら』、最初の1クールぐらいまで見ていたが、実は私はこの作品にはマイナスイメージが多い。
普通とも適切とも言い難い家庭描写、かなり片寄ったキャラ作り、段取り重視でなんら視聴後に残るものがないストーリーなど、確かに作品自体の見やすさはあれど、それ以上の価値はないように思えた。
それが第3部の「さくらカード編」より、どうも方向性の変更があるのをアニメ誌から感じ、最新の57話「さくらと小狼とエレベーター」を見てみた。
今までさくらには反発していた同級生の小狼が、さくらを意識するようになり、その気持ちをもてあますといった、小学生ラブコメアニメへと変貌していたのである。こういったものが大好きな私としては「おお、これが見たかったんだ」と大喜びだ。

エリオルや奈久留といった謎の人物達もおり、確かに非日常のストーリーはあるにはあるが、それはあくもでも部分的なものであり、学校生活などのさくら達小学生の日常を見せるのがメインの作風となっていった。第1部などでも学校描写はあったが、それは後にカードを封印する事件の一貫であり、完全に日常描写やキャラ描写が独立しているという点で、明らかに異なるのだ。

それより一つ前の56話も見てみたが、スピネルをメインに全編ギャグコメディーの回で、そのわかりやすく漫画チックなギャグ表現は、以前のどこかすかした作風とは違ってNHKアニメとして正しいものと思えた。
そして56、57話ともに演出のレベルが非常に高く、特に57話の小狼の心理描写は目をみはるものがあり、もう以前の単なるキャラアニメではなくなっている。

このように第3部からは方向性が変わっており、ラブコメ主体のキャラアニメにしていくようだ。

―敵の存在や戦闘などもあるだろうが、あってなきがごとくで、メインはあくまでもラブコメ

と、いえば『ウエディングピーチ』であり、これを「ウエピー化」と言わずして何と言うのか。
今後も恥ずかしいシーン、セリフがあることを期待し、この方向性と小狼を応援していこう。 


11月16日(火)

今月のアニメ誌見聞録

 

・毎月おなじみのアニメ誌見聞録である。

・まずは∀ガンダムの話題から。秋の新番が始まったばかりだというのにアニメージュ、ニュータイプの二誌の表紙は∀であり、この作品の関心の高さをうかがわせる。
ついに発表となったターンXのデザインであるが、私としては全然OKである。何かの模倣に見えるでもなく、それでいてまったく斬新で飛び抜けたデザインというわけでもない。「見たこともないが、説得力のあるデザイン」という印象で、さすがはインダストリアルデザイナーのシド・ミード氏ならではといったところ。前もってデザインは知っていたが、それでもNT誌の表紙にはインパクトを受けた。やはり重田敦司氏の造形の解釈、そして画力は目を見張るものがある。
このターンXはどうも敵として登場するようで、加えてガンダムの名がつくわけでもない。いわば∀のアンチテーゼ的存在らしく、ならばこそシャープさを追及したデザインにも意味があるというもの。

アニメージュでは巻頭に∀ガンダムの特集があり、今までのおさらい、用語集、監督インタビューなど、バラエティにとんだ内容で大変有意義なものであった。特集といえどもこの作品を真面目一辺倒として取り上げるでなく、カップル一覧など、どこかユーモアをもっての紹介は、幅の広いこの作品にとって妥当であろう。危機せまる重苦しい記事は、この作品には似合わないのだ。
特に、いくつかの項目に対して書かれた氷川竜介氏のコラムがよかった。ここ数年富野作品の普及と解釈に務め、その先端にいる氷川氏だが、幅広い知識と鋭い洞察力によるコラムは非常に説得力があり、また普通に作品を見ているだろう人でも十分関心を持つだろう事柄を取り上げているのには頭が下がる。数少ない、自分が尊敬するライターの一人である。

その∀ガンダムは今月は2度しか放映されず、その際にはPM4:00からの放送なので、エアチェックする人は注意が必要だ。

・『エクセルサーガ』の監督ナベシンが、電アニ始めいくつかのインタビューに応えている。
原作では吐血や犬を食うといった表現があるが、それをそのままアニメ化するわけにいかず、どのようにクリアしていくかはかなり試行錯誤したようである。

 ブラックというのが結構売りな部分なんですが、やりすぎるとただのイヤミになってしまうので、
 ブラックになりすぎないようにというのは注意しました。

というインタビューの発言にあるように、ブラックのバランスには気を使っているようで、それがあのようにちゃんとギャグへと昇華されているのは周知の通りである。
他にも、劇中で「ナベシン」というキャラに声を当てている監督だが、「やりすぎると監督業にさしさわる」とちゃんとその辺の自覚と自制も理解している。
特に、「“へっぽこ”というのもスゴイですね」という質問に対する、
「胸を張っていえる“へっぽこ”、マトモに作った“へっぽこ”ですね」という発言からは、単なる開き直りではなくしっかりと作品に向き合って作っているという自負が感じられた。
一見めちゃくちゃに見える番組だが、その実しっかりとした構想と地道な苦労の末に作られていると感じ、記事を読んでずいぶんと見直したものである。
「こんなことしてみたら面白いんじゃない」といったノリのみで作られ、「三条ルル」というふざけたネーミングをする『セラフィムコール』よりは、よほど真面目に作られているのではないだろうか。

・先日の6話で萌の話が一段落し、1部(?)終了となった『リスキー☆セフティー』。今まで全ての絵コンテは桝成氏が務めてきたが、7話のファジー編より井出安軌氏の絵コンテが続く。井出氏はD4プリンセスの監督でアニコンの経験はあれど、あの独特の作風が引き継げるか、心配である。

・『ビッグオー』、今週の6話からの6〜8話はドロシーの活躍が多く、いわばドロシー3部作といえるとのこと。今まで出番が少なかっただけに、注目してみることにする。(といっても、あんまりリリーナ声言わんでください)

・『ダイガード』の8話「奇妙な一日」は、戦闘の無いキャラに焦点をあてたコメディータッチの回らしい。これって『ガウル』でいうところの、5話の「諍いのカタチ」にあたるのだろうか。だったら見よう。


・電アニの表紙を含め、なぜか『デ・ジ・キャラット』が各誌ともに大きく扱われている。他に取り上げるものがないのか、これが流行りだと思われているのか、その辺はあくまで推測するしかないが、どちらにしろこれをこのように取り上げざるをえない点が、現在の広告やスポンサー主導のアニメ誌作りの問題を浮き彫りにしたような感を受けた。
とはいえ作品自体には期待しているのであって、これは元の原作ではなく監督が桜井弘明氏だということのみによる。ここ数ヵ月、桜井氏はアニメージュの一口コラムにこの作品に関することばかりを書いており、全力を注いでいるのが伝わってくる。しかしこれはそれだけの価値のある作品だからではなく、名指しで監督に指名されたために「それに応えなくては」と頑張っているように見受けられる。(ブロッコリー、というよりも熱血最強MADが「監督は大地さんか桜井さんがいい」と指名したのである)
別に宣伝するわけではないが、桜井弘明氏の大ファンとしてはもうすぐ始まるこの番組に期待し、楽しみにしているのだ。
そういえば主題歌は奥井雅美さんに決定しており、今年は『ヤマモトヨーコ』に続いて2作目の主題歌担当である。キングレコードの大月プロデューサーは「今年はアニメを作りません」と公言し、実際それは事実となって今年のキングレコード作はヨーコのみだったのだが(劇場作品除く)、この『デ・ジ・キャラット』がキング2作目となり、そう思うと何か意外な気がする。 


11月7日(日)

大地丙太郎講演会 お茶の間アニメの21世紀

 

・早稲田アニメーション研究会ことWALT(WASEDA ANIMATION LOVERS TEAM)主催による、「大地丙太郎講演会 お茶の間アニメの21世紀」という講演会に行く。といってもこれは学園祭の一貫ではなく、学生だけの主催によるものだそうである。私は詳しくないが、早稲田は数年前から学校側と学生の対立により、学園祭は中止しているそうなのだ。

入場開始の1時間半前の10時半頃会場に着くと、すでに100人程が並んでいた。十分入れるだろう人数に安心して並んでいると、後から続々と客が来訪し、あっというまに最初の3倍、4倍の人数になっていく。それを見渡してみると、予想以上に女性、しかも十代半ばの子が多いのに気付く。男女問わず、しかも感受性の強い若い女の子にも支持されるあたりが、大地監督ならではといったところだろう。私は俗に言う「魔女っ娘物」というのがどうも男のためのような気がして嫌いなので、そういったものがイベントを催したとして「さて、こういう十代の女の子が来るかな?」などと嫌味なことを考えてしまうのであった。

開場までの並んでいる間、くろつき君とマッド界について語り合う。とてもじゃないが人には聞かせられない、固有名詞飛び交うやばい会話であった。あーすっきり。

さて、実際の講演会の内容については別の特集記事で読んでもらうこととしよう。
ここでは会で得られたことを二つほど紹介する。 まずは一番笑った出来事から。

・講演会の第二部で、『こどちゃ』で紗南役を演じた小田静枝さんとのトークの際、「そういえば監督は声優もしたんですよね」という話になった。大地監督はこどちゃの中で、ぜんじろうのマネージャーである「さねやん」他、いくつかのちょい役を演じていたのだ。
それにまつわる話をし、最後に「でもね、声優やるのはこどちゃだけって決めてるんですよ」と監督。
続けて「やっぱっりね、監督が喋っちゃいかんですよ」と発言した。
もうこの時点で会場内はザワザワし、この瞬間、客の想像するものは一つになり、その言葉を待つ同士になったはずだ。かくいう私も、それまで何があっても笑わなかったのだが、この時はさすがに可笑しくてしょうがなかった。
それにとどめをさすように、大地監督の

「聞いてるか! ナベシン!」

の声が会場に響きわたると、もう会場中は大爆笑!! いやー、久々に大笑いしました。

「監督が喋っちゃいかん」というのは確かにもっともだと思う。しかし、あの作品自体がお約束を逆手に取った「反則作品」だから、まぁいいんじゃないかと。

・パンフと最後のトークより、また大地監督の新作が1月から新たに始まることが判明。
『風まかせ月影蘭』というのがそのタイトルで、現在わかっているのは高橋良輔氏が脚本を担当するということである。名前からしてチャンバラ物のようだが、はっきりとはまだ判らない。
(今月の12月号のアニメ誌より、キャラデは渡辺はじめ氏、放送枠はWOWOWであることがわかった。おそらくは今僕の後番なのだろう)
しかしこれで大地作品は今年三作目。完全オリジナル作品を1年間(4月をスタートとして)で三つもやるとは脅威的な仕事量である。ただ、現在『今僕』を楽しみに見ている身としては、この作品に全力を尽くしてくれると思っていたので、後に別の作品が控えているというのは若干残念なのではあるが。

午後5時頃、講演会が終わって会場を後にする。大変満足のいく内容で、気持ちよく会場を出ることができた。主催の人達に感謝々々である。 


11月6日(土)

MAD久々御披露目飲み会

 

・本日は、渋谷にて編集ビデオ仲間で飲み会。私とフカピーと熱血最強MADのイカスーメンバー三人で行く。実はこうした集まりにMADが出向くのは数年ぶりのことで大変珍しい。といっても夜また仕事に戻らなければならないのだが。

待ち合わせの渋谷のアニメイトに入ったところ、ず―――――っと探していた『蒼弯紅蓮隊』(アーケードゲーム)のCDを発見!! 廃盤になってからさんざん探してみつからなかったのになぜこんなところにっ?! 予想外の掘り出しものに感激し、「もう、今夜はこれでいいや」とか思ってしまうのであった。
(ちなみに私はこの『蒼弯紅蓮隊』の作曲者である崎元仁〈さきもとひとし〉さんの大ファンで、今一番の注目株だと思っている。有名なところで『オウガバトルシリーズ』の人だと思ってもらえればいいだろう)

なんて帰るわけにもいかず、待ち合わせていた「ぱるぷんて」の怪鳥さんと宇宙人さん、くるパロのくろつき君、まるはなさん、はるにーさんと合流。TESNAさんがこれないというのは残念であった。「モ」のつく人がこないので、後でおしおきが必要であろう。
飲み屋へつくと、へきるファン同士MADとくろつき君が向かい合わせに座る。まるはなさんとはるにーさんに対してはMADは初御披露目となるが、デジタル編集の話ですんなりと会話が進んだ。MADは相変わらず大声でよく喋る。
遅れてANDさん、やどろくさんも合流。皆でいろんな会話をするさなか、実は私は店内のTVで「日本VSカザフスタン戦」を見ていたりする。(内緒)
途中でMADは席を外したりしたが、3時間程で飲み会は終了。大変楽しい一時を過ごすことができた。どちらかというとアナログ編集者ばかりのメンバーだが、「これからはデジタル」「VAIOは使えん」「やっぱ鋼の鬼だろ」といったことが会話の末の結論であった。(一部嘘含む)

その後は明日の大地監督講演会に一緒に行くため、くろつき君とともにフカピー邸(イカスー秘密基地)へ。くろつき君が『今僕』の1、2話を見ていないとのことなので、その場で見せる。今さらながら1話を見てそのレベルの高さと、この作品が劇場作品を少しづつ見せられているようなものだということを再確認する。特に凄いのが効果音で、一つ一つしっかりと丁寧に、またTV作品とは思えないほどの音質とクオリティで作られているので、ぜひとも大音量かヘッドホンで聞いてほしい。

それが済むと急速に眠くなってしまい、せっかくくろつき君が来たというのに何をするでもなく寝てしまった。

明日は大地さんの講演会だ。 


11月4日(木)

リスキーとくるみのCDS

 

・待ちに待った、リスキー☆セフティーとくるみの主題歌シングルCDを買う。∀ガンダムのサントラ2も発売されたが、具体的に聴きたい曲が思い浮かばないので、とりあえずは保留。そのうち買うとは思うが。

CDSを買った場合の楽しみは、ロングバージョンであるため、イントロや間奏などが新たに正式なものが聴ける点である。その点に関していえば、くるみはOP、EDともにまったく成果はなく、単純にTVサイズを引き延ばしたまま2番以降を歌っているに過ぎず、非常に残念である。

逆にリスキーに関しては十分に満足のいくものであった。ED曲である「夜明けの風をききながら」のフルコーラスは、間奏もあるし、追加で歌う部分は菅野ようこさんを思い起こさせ、最後も一段と盛り上がるようになっている。
また、カップリングの挿入歌「此処にいるから」はリスキーとセフティが二人で歌うというもので、岩坪理江さんが見事に二人を演じわけて歌っている。曲もおとなしめのいいメロディーで、とても安心できる優しい曲である。この歌が劇中でどんなふうに使われるか、大変楽しみだ。

それから音楽好きの私は、よく、主題歌に一緒に収録されているカラオケを曲として聴く。歌によっては、歌よりもカラオケの方をメインに聴く場合もある。(アイドルプロジェクトの主題歌等)
で、このリスキーは「夜明けの風〜」と「此処にいるから」の二つとも、カラオケを聴く価値は十分にある。特に「夜明けの風〜」の方は完全に一つの楽曲として聴くことができ、作曲者である寺嶋民哉氏の力量のわかるものであった。なんとなく、RPGのEDとしても成り立つような曲だ。

今後のアニメCD購入の予定だが、今月に出るビッグオーのサントラを、あとはリスキーのサントラは購入決定だろう。今僕は悩み中。 


11月3日(水)

ゴメスの謎、魔法の衣装 ウエディングドレス、セラ公睡眠

 

・朝7時、フカピー宅で目覚める。ネットを立ち上げ、イカスーチャットを覗いて見ると会話の跡が。入室して過去ログを読むことにし、普通に「KAZ男」の名前では面白くないので、ウケ狙いでペドロ(エクセルサーガのキャラ)にすることにした。さっそく入室し会話を読むが、気がつくとペドロと打ち込んだはずが「ゴメス」になっている! 寝ぼけていたとはいえ、一体なぜ?!

・今日はレヴォの日(なのでフカピー宅に)……、だが、従姉妹の女性の結婚式でもある。
なので、レヴォは1時前でそうそうに切り上げる。(会場でお話できた、みろくじさん、松田さん、ありがとうございました)

急いで帰宅し、すぐに会場へ向かう。モデルハウス風の会場はコテージのようでもあり、教会のような面もあり、現代人向けという印象を受けた。狭い空間に壮厳さと華やかさを最低限度に合わせ持った、機能美とコンパクトを重視した結果のようだ。(ちなみに私は結婚式場にまつわるものが好きだ。電車内などで見る結婚式場の広告のキャッチコピーは優秀だし、CMの曲も大抵いいものが多い)
式は、教会風の部屋で行われた。お馴染みのオルガンの曲が流れながら、新婦である従姉妹のAさんが父親とともに入場し、その美しいウエディングドレスを目のあたりにした。ドレス自身は店頭などで見たことはあるが、実際に新婦が着ている姿は初めてであり、その純白の美しさは店頭の比ではなかった。
よく、バラエティ番組やコントなどでウエディングドレスを見かけることがある。しかし、それは花嫁の「格好」をしているのであって、真の花嫁ではない。本物の花嫁が着るときに限りドレスは「衣装」となり、花嫁を引き立て、かつ自身も輝くのだ。着るべき人が着た場合、ドレスはその本来の魅力を発揮するのだろう。
そんなことを考えながら、自分のよく知っている女性がまるで別人かのように、清楚な花嫁姿に変貌している様に見とれていた。まったくもってウエディングドレスというのは服ではなく、儀式のための衣装なのだ。それも、その時だけ誰よりも清く美しく清楚になれる、「魔法の」である。

誓いの儀式の際、神父さんがカタコトの日本語でこんなことを言った。
「結婚式は今日一日だけど、結婚生活はずーっと続くのです」
何かアニメにあるような単純な物言いだが、それゆえにシンプルかつ真理であり、ああいった場では人の心をうつ。
その言葉を与えられた新郎新婦に、周りの参列者達が送った言葉はただ一つ。
今一度、この場を借りてお二人に捧げよう。

アーメン(そうでありますように)


・8時頃家に帰った途端、酒酔い、寝不足、疲労、の三つの要因が一つになって、瞬間で寝る。
夜中、おもむろに目を醒ますと1時45分。「はっ」と気がついて、もうろうとしたままセラフィムの5話を見始める。不思議な内容に、寝ぼけ状態というのもあるがちっともぴんとこない。見終えて布団に入って考えてみたが、再びあっというまに寝てしまったようだ。
そして夢を見る。セラフィムの6話を鑑賞するというものだが、大変面白いと思えるものだった(笑)。しかし内容はさっぱり覚えてない(爆)。ちなみに5話とは全然違う話だったはず。
起きてから今一度5話について考えてみたが、どうもはっきりしない。6話を見ないと判断のしようがないのかもしれない。 


11月1日(月)

「99年 OP集」で今年を思い返して

 

・去年より専用のテープ用意して編集するようにしたOP集。今年4月からの「99年OP集」も、ようやく新番ラッシュを終えて編集も一段落ついた。
しかし120分テープが残り10分足らずの状態になってしまって、いかに今年の作品が多かったかを伺わせる結果となった。やはり1クール作品が多くて回転の早いのが原因だろうが、OP一つにつき90秒(1.5分)として計算しても、70近い作品があったことになる。(一つの作品で2、3度入れる場合があるので、実際は60作品ぐらいだろう)残り10分で、ビックリマン、デジキャラット、ブギーポップ、女神候補生を入れたらもうほとんど余裕はない。次回から160分テープにするか。

4話よりOPが正式になったエクセルサーガだが、すでに編集してしまっており、インサート編集で上書きしようかとも思ったが、熟考の末、残量が少ないにも関わらず二種類目として収録することにした。アバンタイトルが存在するのがその理由で、4話のアバンタイトルだけを収録するのは不適切と判断したからである。
また、一部変更になったリヴァイアスだが、こちらも上書きか二種類目として収録かを考えた末に、保留として収録をやめた。変更箇所のリヴァイアス号のカットが4話の本編の流用カットのため、「また、正式なものに変えるかもしれない」というのを考慮してである。

でき上がったものを、某マッド制作者二人のためにダビングしながら鑑賞する。今年のOPを見ていくと、内容ではなく方式にいくつかの特徴があるものが多い。

1.最初は意図的に、もしくは間に合わなくて不完全のOPを流して、数話後に正式なものに変更するといったもの。
  (ヤマモトヨーコ、ネオランガ、天使になるもん、リヴァイアス、エクセルサーガ等)
2.OPの前に本編のさわり、俗にいうアバンタイトルがあるもの。
  (どれみ、ベターマン、To Heart、エデンズ、くるみ、リヴァイアス、エクセルサーガ等)
3.二クール作品にもかかわらず、絵(もしくは歌も含めて)をまるっきり変更した後期OPが存在するもの。
  (ベターマン、エデンズ、パワーストーン等)

総数が増えればそれぞれに当てはまるものの割合も増える――、ということも確かにあるだろう。しかし、これらを見ていくと、今年は制作側が「自分で作品をコントロールしようとした」という印象を受けるのだ。どれみの様な例外もあるが、今年の作品は「おもちゃを売る」といったタイアップ商品が関係ないものが多い。関連物は例えば同名の漫画が雑誌で連載されているといったものが多いが、あくまで漫画とアニメという別物であって、作中で意識する必要はまずない。プラモデルの売り上げが作品の存亡に影響するガンダム、つまり∀ガンダムですら、それほどマーチャンダイジングを気にする作りではない。
思えば、作り手の完全オリジナル作品、監督発の作品が今年は多い。ベターマン、十兵衛ちゃん、ネオランガ、天使になるもん、∀ガンダム、マホタイ、リヴァイアス、今、そこにいる僕、等多種多様である。
エヴァ終了から3年。ようやく、作品は作り手の物へと変貌してきたのだろうか。

「今年は豊作」という意見を時々耳にする。
確かに、今年は全体としてのレベルは高いように思う。それでも傑作揃いかといえば、あまりそういった実感はない。何より心配なのは、アニメファンではなく一般の人が多くのアニメを前にして「どれを見たらいいのかわからない」という状況になっていることだ。「豊作」と盛り上がっているのはアニメファンの中だけかもしれない、という客観的意識は持って損はないだろう。
そういった状況で大切なのは、本質を見抜く目と、バランス感覚だろう。
今後は、「何を、どこを、どう見たらいいのか」という一般のアニメファンに応える時には、今以上に慎重にあたってゆきたい。


10月21日(木)

To Heart5巻(箱付き)

 

・To Heartの5巻が発売される。今までLDとDVDの発売日はずれていたのだが、今回から同時発売となった。ずらして出すことにメリットがないと悟ったからだろうか。

今回の目玉はなんといっても全巻収録BOX付きということだろう。しかし普通BOXというのは最初の巻に付いているもので、5巻という中途半端な巻数なのは珍しい。今まで毎月リリースだったのが先月の9月にはなかったために「箱を作っていたのか」という見方も多い。確かにそれもあるのかもしれないが、もう一つ大事なことは、これで最終巻である7巻が12月発売になったということだ。12、13話というクリスマスを扱う話が12月に出るというのは、作品的にも商売的にもプラスになるに違いない。
すでにNT誌で見ていたが、BOXの表面に描かれた絵は非常によい。自室でマフラーを編むあかりというもので、これがBOXの表面、つまり作品の表紙とするというセンスが抜群である。本編では編み終えたマフラーを渡すシーンはあれど、肝心の編んでいるシーンはない。本編にはない隠れた部分、つまり「あかりのプライベート」こそがこの作品の本質であるということだし、これは私の持論とも一致する。様々な女の子がいてのTo Heartではなく、この作品の主役はあくまであかりなんだという主張は多いに納得できるものである。
裏面には、以前どこかで見た主要8人の女子の絵。その上にローマ字表記で各キャラの名前が書かれているが、あかり、志保、芹香、レミィ、智子、マルチ、琴音、葵と、OPとも違うまた謎の順番だ。

5巻の特典はもう一つ、「全巻購入特典の発表」である。で、これは「書き描ろし、大型タペストリー」に決定したそうだ。抱き枕とかフィギュアとか役に立たないものではないかと心配していたが、そういったものよりはよっぽどマシである。あとの問題は「誰が」描かれるかということであろう。

で、毎度おなじみの映像特典であるが、実はまだ見ていない。家のプレーヤーが調子がおかしくて再生できないのだ。よって、週末フカピー邸に行くまでの我慢である。

ついでにリヴァイアスのCDSをEDの歌目当てで買おうと思っていたのだが、どうも売り切れらしくそこにはなかった。すると「今、そこにいる僕」のCDが目に入る。歌はEDのみの作品だが、他に何か入っているのだろうか?と興味を覚えて手にとってみた。すると2曲目に「今、そこにいる僕」というBGMが入っているので、「これは! 1話の最後で流れた、次回予告でもあるあの曲か〜?!」と勝手に期待して買ってみた。
結果は…、残念ながらあの曲ではなかった。って、今日の放送を見れば一発だね(爆)。とはいえ「子守歌…」も、OPの曲もいいには違いないのでまぁよし。しかし、カラオケを含め全4曲で、全部で9分半というのはちょっと短いね。

しかし「ソウルキャリバー」のサントラとか、セラフィム2話のCDとか(いや…曲がよかったので…。ごめんなさい、歌もちょっと)、欲しいものはいろいろあるけど金がないのであった。まぁよし。


10月16日(土)

ムック本「TV ANIMATION To Heart」

 

・To Heartのムック本、「TV ANIMATION To Heart VOL.1」が発売されたのでさっそく買う。

まずは良い点から。
アニメ版To Heartに関するオフィシャルの絵は、各アニメ誌や媒体などでいくつも発表されており、見落としがちなものが多い。それらの絵がまとめて見れるのは便利であるし、理緒、綾香、セリオ等の隠れキャラの描き下ろしもありがたい。

こうしたムックでの一番の楽しみであるスタッフインタビュー。監督の高橋ナオヒト氏とキャラデザインの千羽由利子さんの対談があり、これが私にとっての目玉である。
監督にとっての各キャラのとらえ方、千羽さんのキャラを描く上での注意点など、「やっぱりそうか」と今一度確認する部分や、「ああ、なるほど」と改めて感心する部分が多く、大変ためになる。
浩之、あかり、志保役の、一条和也、川澄綾子、樋口智恵子の三人の対談もあり、こちらは少々脱線しながらも、声優ならではの話題を読むことができる。
私はゲームについてはさほどの思い入れもないが、今さらながらアニメの直前にゲームのアフレコがあり、声優に十分な下地が育っていたことが、アニメ版において多いに効果を発揮したことはありがたいと思う。

次に悪い点。
肝心の各話についてだが、その話の写真がズラーっと並んでいるのみで、せっかく一話につき4ページも使っているのにもったいない。これではセリフのないフィルムブックのようなものであり、セリフもなく見所がピックアップされているわけでもなく、単なる写真集のようである。

VOL.1の名の通り7話までしか載ってないのだが、7話分でこうした内容では1700円は高いと感じてしまう。同じKSSでは、過去に『ウエディングピーチ』のムックが1冊で全52話を網羅し、非常に完成度が高かったことを考えると、少々問題があると言わざるをえない。
この本には「KSS PERFECT COLLECTION SERIES」という表記があるが、聞いたことがない。姉妹品を見ると「同級生」「下級生」とあり、そうしたものと同じ体裁で作ったのなら、まぁしょうがないかという気もする。

・これを買いにアニメイトに行った際に、ついでに『カレカノ』の最終巻である7巻のジャケットを見た。(LDのジャケットを評価するのがこれまた楽しい)表面は実写の写真であり、庵野監督が写っていることからそれなりに目を引くであろう。しかし、裏面の構成がこれまたいいのでぜひ見て欲しい。全キャラ描き下ろしだ。


10月14日(木)

今月のアニメ誌見聞録

 

・さて、毎月おなじみのアニメ誌四誌を読んでの見聞録。今回は新番のスタッフについての話をしよう。

現在放送された新番の中で、私的に一番評価の高い『リスキー☆セフティー』。その今月のスタッフを見ると、ズラっとならんだ「黒田洋介」と「舛成考二」の文字。脚本は黒田氏が、絵コンテは監督の舛成氏が今後もずっと担当するようで、こういう姿勢は多いに歓迎したい。ああした独特の雰囲気は複数の人間が同じものをできるとは思い難く、やはり同じ人間が続けてやった方が統一感が出るし、作品にブレが生じないに違いない。丁度To Heartの脚本のほぼ全部を、山口宏氏が担当したのがいい例だろう。

そういえば、黒田氏の相方である倉田英之氏だが、大地丙太郎作品の『今、そこにいる僕』の全話の脚本を担当し、『エクセルサーガ』では黒田氏と半々である。
ということは…、リスキーに倉田氏はこない! ふぅ、これで『アンドロイドアナMAICO』の時のように、倉田氏に番組をひっかき回される心配はないようだ。
(余談だが、『エクセルサーガ』の4話のサブタイが「ラブへな」というのにはまいった…)

さて、黒田氏のもう一つの作品『無限のリヴァイアス』だが、これも氏が一人で脚本を書いていくらしい。ただ、元々サンライズ発の企画であるし、監督と細かいミーティングを繰り返しての脚本作業とのことなので、黒田氏のやりたいことをやるという作品ではないだろう。それでもなかなか快調なスタートであるし、黒田氏ならではの若者の感覚をつかんだ脚本を期待したい。

黒田氏の話題が多くなってしまったが、最近の活躍から氏の名前を知って興味を持った人もいるかと思う。そういう人にはアニメージュの今月の「この人に話を聞きたい」のゲストが黒田氏なので一読をおすすめする。これを読めば、ひとまず氏の経歴や人となりについては十分だろう。聞き手である小黒祐一郎さんが氏の仕事に「てらいのなさ」「真っ直ぐさ」を感じるというのは、いい表現だと思えた。

『魔術師オーフェンR』の4話に絵コンテで桜井弘明氏が参加。監督の高橋亨氏とはウテナの時につきあいがあるからでしょう。

『HUNTER×HUNTER』の音楽は佐橋俊彦さん。これでくるみ、ビッグオーに続いて今期三作品目! いや、ひっぱりだこである。『小市民ケーン』の音楽が認められたのだろうか?

もう一つのジャンプ作品『ONE PIECE』の音楽は、田中公平・浜口史郎さんのお二人。田中さんは今さら説明するまでもないが、浜口さんはなじみがないだろう。アニメでは『AWOL』(エイウォール)に参加していた人だが、FF7のCDで素晴しいアレンジをし、FF8のOPとED、そしてあの「アイズ・オン・ミー」の編曲をした今のスクウェアには欠かせない人物。最近注目すべき人だと思っていたので、田中サウンドと共に期待することにする。

(おまけ)アニメージュの次号予告に「アニメ界にメイドブーム到来!【GO! GO! メイドインヘブン】」との文字が。今月号の片寄った特集記事といい、最近のアニメージュはどうもよくわからない。


10月3日(日)

新番の季節で色々と

 

・ここ最近は最終回ラッシュであり、96年から始めている「新番組予告集」をやったものから順次編集していく。これはその名の通り新番組の予告を集めたもので、こうしたものがエアチェックのみの貴重ものになるかもしれないといった資料的な価値ははもちろんのこと、「この番組が何の後番か」ということを再確認できるものにもなるのである。
大抵の場合、ある番組の最終回の最後に「おわり」といった表記が出た後に、続けて「来週のこの時間からは」と予告が流れるのが常であるが、ここ1年ぐらい続けてではなく間にCMがある場合が多い。こうした扱いは、どうも放送局がアニメ作品をぞんざいに扱っているからのような気がしてならないのだが…。
数が多くて一見賑やかだが、アニメファンが思っているほど一般の人はアニメを見なくなっているのかもしれない。

・さて、いくつか見た新番予告の中で、一番インパクトがあったのが『セラフィムコール』だ。といっても『センチメンタルジャーニー』の「12都市 12少女物語」というキャッチコピー、ロゴをそのままに、「2011年 11少女物語」という表記があったため、「ぶっ!」と吹き出してしまった、いわゆる笑ってしまったからである。セラフィムの監督である望月智充氏は確かにセンチJに2回絵コンテで参加しているが、監督だったわけではない。10数人の女の子のアンソロジーということで確かに似てはいるが、こういった同じ気分でいいのだろうか。

セラフィムといえば、今月22日にCDが4枚、4キャラ分が同時に発売される。一枚2000円もするしで、ありゃいったいなんなのだろうと思っていたら、この番組、毎回のEDをその回のキャラが歌うそうである。
監督始め制作側は「アニメ界初の画期的な試み!」と言っているが、そんなたいそうなことだろうか?
私などは、プリンセスナインで望月監督がミーハーだということを嫌というほど知ったので(本編や特にLDでのインタビューにて)、「またもうミーハーなんだから」とどちらかというとあきれているのだが。

・さて、センチJの監督だった片山一良氏は、今期は『THEビッグオー』の監督を務める。参加するスタッフも演出に佐藤育郎氏、作画に新保卓郎氏(∀はいいのかな?)と、まさにセンチJと同スタッフである。そして気になる音楽は佐橋俊彦氏に決定した。きっと燃える曲を聞かせてもらえるだろう。どうやら氏は水曜WOWOW専用らしい(笑)。
また、スタッフという点では『無限のリヴァイアス』は演出に西山明樹彦氏、作画に吉田徹氏と『ベターマン』のスタッフが移行してくるようだ。
するとセラフィムはどこのスタッフがくるのだろう? 演出に吉永尚之氏とあるが、最近は何に参加してたっけ?

・あと新番予告といえば『くるみ』の曲がいい。リスキーともども声優の演技と音楽を聞く30分になりそうな予感。
あとは「エクセル、エクセル、エクセルサーガ! これぞアニメ界の2000年問題!」の黒田節かな(笑)。もう、20回は聞いただろうか(爆)


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