シスタープリンセス 〜リ ピュア〜 キャラクターズ(Bパート)

※スタッフは全てBパートのものです。

■第1話
・Aパート:可憐 「ハートデイズ」
・Bパート:可憐 「可憐ちゃんとロケットの秘密」
脚本:あみやまさはる 作監:小島正士
絵コンテ:保戸木 知恵 演出:山名隆史
ED曲「lyric」

■第2話
・Aパート:花穂 「秘密の花園…なの!」
・Bパート:衛 「サッカーをやる時は・・・・」
脚本:あみやまさはる
絵コンテ・演出:吉野真一
ED曲「素顔」

■第3話
・Aパート:花穂 「マロンの誘惑」
・Bパート:亞里亞 「サーカスが来た日」
脚本:あみやまさはる
作監・絵コンテ・演出:林 明美
ED曲「Sweet Dreams」

■第4話
・Aパート:花穂 「えへへ…お泊まりの日です。」
・Bパート:雛子 「ピヨちゃんと雨降りカエル」
脚本:あみやまさはる
作監・絵コンテ・演出:田頭しのぶ
ED曲「それはあたしの心なの」

■第5話
・Aパート:千影 「流れる星につきぬ願いを」
・Bパート:花穂 「ピッカピカの赤い靴」
脚本:あみやまさはる 作監:小島正士
絵コンテ:小島正士 演出:山名隆史
ED曲「笑顔にはかなわない」

■第6話
・Aパート:衛 「あにぃとボクのマグカップ」
・Bパート:鈴凛 「東風が吹いたら」
脚本:あみやまさはる
作監・絵コンテ・演出:柴田由香
ED曲「reminiscence」

■第7話
・Aパート:亞里亞 「魔法の言葉」
・Bパート:千影 「金色の果実」
脚本:あみやまさはる
作監・絵コンテ・演出:追崎史敏
ED曲「Magic」

■第8話
・Aパート:鞠絵 「面会日なのです!」
・Bパート:四葉 「壊れたユニコーン」
脚本:あみやまさはる 作監:山本佐和子
絵コンテ・演出:大地丙太郎
ED曲「Be happy, please!」

■第9話
・Aパート:鈴凛 「そばにいるよね・・・アニキ」
・Bパート:春歌 「揺れる想いを短冊に……」
脚本:あみやまさはる
作監・絵コンテ・演出:平松禎史
ED曲「春の歓び」

■第10話
・Aパート:咲耶 「運命の赤い糸」
・Bパート:鞠絵 「お天気のいい日は……」
脚本:あみやまさはる 作監:山本佐和子
絵コンテ・演出:宮崎なぎさ
ED曲「守りたい人がいて」

■第11話
・Aパート:咲耶 「思い出の宝箱」
・Bパート:白雪 「マダムの訓え」
脚本:あみやまさはる
作監・絵コンテ・演出:大竹紀子
ED曲「いっしょにたべよう」

■第12話
・Aパート:咲耶 「お兄さまのレストラン」
・Bパート:咲耶 「ホーリーウェディング」
脚本:あみやまさはる
作監・絵コンテ・演出:長濱博史
ED曲「Romantic Connection」

・キャラクターの独白形式で作られている『シスプリ リピュア』のBパート「キャラクターズ」。わずか8分のものですが、丁寧なフィルム作りが実に見応えありです。こういったスタッフの真剣さが伝わってくるフィルムは見ていて本当によい気分になります。
 キャラごとに岡崎律子さんが専用の曲を作詞作曲して歌い、本編ではそのメロディーのアレンジBGMのみ使用されるというのがお見事。りりかやウテナの光宗信吉さんによるアレンジがまた秀逸です。

 監督は『フルーツバスケット』で副監督だった宮崎なぎささん。昔から大地丙太郎監督を補佐してきました。(『十兵衛ちゃん』『今、そこにいる僕』『月影蘭』等) 8話で大地さんが参加していてびっくりしましたが、そのつながりなのでしょう。そういえば3話を担当し、他の回でも原画で参加している林明美さんはフルバのキャラデザでしたし、平松禎史さんも参加してましたし、この作品はフルバスタッフによるものといえるかもしれません。

 (12/05)
・2、3、4、6、7、9話は全て作画監督・絵コンテ・演出を一人の人が担当しています。あの作り手の意志が感じられる映像は、これに起因するところが大きいでしょう。この形式は分業化が進む業界ではなかなか見られなくなってしまいましたが、個人的にも大好きですし、評価して応援したいところです。

 なお、6話の柴田由香さん、7話の追崎史敏さん、9話の平松禎史さんはガイナックスの方なので、この三話はガイナックスの手によるものです。こうしたキャラにスポットを当てた作品作りのうまさはさすがといったとこでしょうか。着実に若手が育っていますね。さすがに今石洋之さんはやれないかな(笑)。

・10話が終わり、あと咲耶と白雪が残っています。8話の四葉が終わった時点で残り四人のメンツを見て、「人気がないのは後回しなのかな?」と思いましたが(笑)、咲耶が残っているのでそうでもなさそうです。
 しかし全12話じゃなくて全13話なんですよね。するとラストの13話はどうするのでしょうか。兄が主役の話なのか、はたまた12人全員登場なのか。どっちも見たいような見たくないような……。楽しみに待つことにします。

 なお、DVDはキャラクターズのみセットでBOX発売。こちら
サントラも付くそうで、久しぶりに自分でDVDを買うことになりそうです。
しかし、ストーリーズとセットだったら「抱き合わせ販売だ!」とか言ったかもしれません(笑)。

 (12/11)
今日のBパートは白雪。先週に続いて、今回も今一つでした。やはり、お兄ちゃん大好きというだけで話を作られてもつらいものがあります。それと、この回ならではの演出がないのが残念。それが楽しみみたいな作品なのに。
 白雪だったので、残るは咲耶のみ。あまりアダルトすぎる話でないとよいのですが。この作品はあくまでも「少女漫画のイメージ映像化」ですからね。

 (12/12)
 うう……まさか私がシスプリ関連書籍を買うことになろうとは……。いや、このBパート「キャラクターズ」は実は原作があるというのを今にしてようやく知りまして、急遽確認のために買ってきたというわけです。まぁ、確かにEDで「シスタープリンセス 〜お兄ちゃん大好き〜」より、と書かれていましたが、あの内容でまさか原作があるとは思いもしなかったわけで。
 とりあえず「シスタープリンセス 〜お兄ちゃん大好き〜」というのが12人分12冊出ているわけですが、自分が気に入った回ということで鈴凛と春歌のを買いました。また、その場で「シスプリRePure SELECTION」というのを見つけて購入。こちらは、アニメ化された話ともう一つ、一人あたり二つの話を収録した小説形式の本です。ですからこのセレクション本だけでいいのですが、一応元との違いがないかの確認のために両方購入しました。結局まったく同じだったんですけど(笑)。
 原作を見てみましたが、あくまでベースの話というだけで結構違いました。春歌の話とか、七夕の日に兄と一緒に祭りに行って帰ってくるだけで雨も降りません。原作を見ただけなら、ああいかにもシスプリっぽい内容だと敬遠してしまいます。
 というわけで、この原作を見ていかにアニメスタッフが優秀でアニメ自体がよくできているかがわかったので、それでよしとしましょう。

 最後に残った咲耶は、セレクション本に「ホーリーウェディング」「消せない絆」という二つの話が載っています。「ホーリーウェディング」はぜひ映像化したのを見てみたいという内容で、反対に「消せない絆」はこれを扱ったら困るなぁというものでした。咲耶が夜這いする話ですよ(笑)。
 ですから、ぜひとも来週は「ホーリーウェディング」であってほしいものです。

 (12/19)
 やりました、見事に咲耶の話は「ホーリーウェディング」でした。しかも非常によい出来。
実は序盤を見てる時には「ホーリーウェディング」かどうか判別できませんでした。というくらい、オリジナルの要素が強かったのです。原作のアレンジ度合いの高さは今回が一番でしょうね。
 ラストでの咲耶の嗚咽から叫びへのシーンは、幼少時からの想いとだぶらせるという見事な演出も合いまって、とても胸を打ちました。これまでファンタジー的なおだやかな話ばかりでしたので、こうした感情を前面に打ち出したシーンは余計にインパクトがあります。

 叶わないとわかりつつ、止められない兄への想いを印象付けてこの回は終わりましたが、これでこの作品は終わってもいいですね。来週13話の放送がありますが、Aパートの話を30分やって、Bパートはないという可能性もあるなと気付きました。新刊の表紙やページ数の問題、自作DVDのメニュー等、このまま12話で終わりだと都合がいいんですけど(笑)。

 (12/26)
 結局13話はAパートのストーリーズのみでした。変に余計な話をやられるよりは、これでよかったと思います。

・今後の展開は、2月にEDで使われた全12種の歌が収録されたCDが、RePure版岡崎律子版の二枚出るそうです。
で、6月にDVDが発売という予定。

  ◆現在の個人的ベスト3◆

・1位 第6話 鈴凛:「東風が吹いたら」
・2位 第9話 春歌:「揺れる想いを短冊に……」
・3位 第12話 咲耶:「ホーリーウェディング」