「2、3ヶ月で口臭はなくなります」この言葉を驚きととまどいを感じながら聞いたのが始まりでした。
私は技術系の人間でかっては20年間サラリーマンでした。技術屋といっても社内外での打ち合わせが多く、いつもテーブルの向かいの人との会話中に相手が鼻に手をやったり、後ろへ反っくり返ったりと、自分の口臭が相手に嫌な思いをさせているのが分かると、ほんとうに嫌でした。電車に乗っても知人に話しかけられたりすると、接近しての会話はつらいものでした。この口臭の悩みがなくなればどんなに楽だろうと思う毎日でした。
歯が悪く歯医者に若い頃から行き、１５年前くらいから口臭の原因が歯のかぶせにあると自ら判断し、多くの歯医者に掛かりましたが、一向に改善せず口臭を訴えても歯磨きの指導を受ける位でした。
中年と呼ばれる年令になり、あきらめの境地に達していましたが、そんな中偶然インターネットでほんだ歯科のホームページに遭遇し、口臭外来を始めたとの案内があり、思いきって訪ねてみました。
その時の印象は本田先生のいかにも関西人という雰囲気にホットするとともに、こちらの話をじっくり聞いていただき、冒頭の言葉をハッキリと断言されました。２０年来の悩みがたったの２、３ヶ月でなくなるなんて、ほんまかいな、ととても信じられないような、でも藁をもつかむ思いでおまかせした次第でした。
最初の治療の中で食生活の改善を指摘されたのは驚きでした。確かによく噛んで食べるというのは子供の頃言われたことはあっても、最近では確かにそのような食生活があまりなかったことが、思い返されました。人よりだ液の分泌が少なくなっており、歯周的な要因もさることながら、だ液の効用がそれほど大きいとは思いもしませんでした。さらに精神的な要因もあり、その方面のサポートもしていただきました。
いろんな臨床ケースなどををもとにあみ出された治療方法をほとんどボランティアに近い形で受けることができ、結果的に２、３ヶ月で口臭はかなり改善され、日常生活はほんとうに気分的に楽になりました。
今はあれから１年余り、メンテナンスに１ヶ月に１回通う状態ですが、常に新しい技術、手法を取り入れ、世界の最先端を睡眠時間３時間程度で突っ走る先生のバイタリティーに感動しつつ、ほんだ歯科の皆さんの献身的な対応に感激しております。
口臭で悩んでおられる多くの皆さんにぜひこのような治療方法を享受していただくために、この治療方法を日本中に広めていただき、すべての人が気軽に会話しすばらしい人生を過ごせる日が近いものと期待しております。

最近、急増しているのは、中年男性（多くは、管理職）の口臭で悩む患者です。大半が営業職や、人との対面を余儀なくされる仕事についている人たちです。
仕事をする上で、口臭に対するストレスはかなり大きなものがあります。接遇における印象が大切であることを知っているからです。これらの人は、逆に、仕事相手の口臭も気になります。
口臭によるストレスは、時に長年努めてきた会社を辞めることになったり、精神的問題に発展することもあります。

また、職場における上司・部下の間でも口臭は問題になってしまうことがあります。アンケート調査では、最も気になる口臭として「職場の上司の口臭」と言う結果が出ることでも分かります。
管理職の口臭に対するいじめは、陰で行われる為に非常につらい思いをされます。

中高年の口臭に対する原因は、その人の性格や、悩みの歴史によっては非常に複雑で、難解なケースが多いです。
年齢的に、加齢的な口臭と、歯周的問題・成人病の存在からくる口臭とさらに、自臭的要因や緊張に弱い性格が、例え口腔内的問題や、基礎疾患の克服してもなお残ってしまうからです。
原因療法以外に、自臭症としての取り組みも必要になります。
長年の生活習慣を変えたり、食生活を改善することも非常に難しいことがあります。

河内屋さんは、一年も前の患者さんで、その当時から、自臭症は治ると確信していたし、基本的には現在も治療方針は変わっていません。

河内屋さんは、大阪在住と言うこともあり、その後のメインテナンスが確実であることと、ほんだ歯科の口臭外来患者のための患者へのサポートに対しても、ボランティアとして積極的に参加されていることが、現在の口臭の安定を維持でき、精神的にも安定していると思います。

その後も、多くの中高年男性の深刻な口臭の悩みは短期で解決できています。
ストレスの多い年代ですが、たまには、自分自身をしっかりと振り返り、自分自身をいたわることが大切です。何気ない日々の中に、当たり前のことを少しずつ失っていたり、できなくなっていたりします。
また、中高年における口臭は、しばしば、成人病の前兆であることも多く、今までに肝臓疾患や、糖尿病などの早期発見につながったケースもあります。

中高年の人で、長年の口臭に悩んでおられる人も、口臭は必ず克服できますから、恥ずかしがらず、一人で悩むことなく、最寄の歯医者に相談してみてください。

ほんだ歯科卒業生として、これからも、後輩の人たちへのアドバイスや支援をよろしくお願いします。
現在は口臭を克服されているわけですから、歯周病をコントロールする意味で専門的な管理を行ってください。結局は、成人病予防と、歯医者に必要以上の費用をかけなくて済むし、いつまでも自分の歯でかむことができます、その結果として口臭も最小限にコントロールできます。
口臭は、自分自身のすべての状態の反映だと思います。