舌と舌苔について
舌磨き

口臭と舌苔-1 舌を観察してみる

口臭と舌苔-2 舌苔を観察してみる

口臭と舌苔-3 舌苔を取りすぎるとどうなるか?

口臭と舌苔-4 正常な舌苔と病的な舌苔

舌苔を除去するということ

舌のヒリヒリ感について

白い舌苔と唾液の白濁と鼻臭

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舌苔に対する考え方と取り組み方について

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舌の運動・ひょっとこ運動・くいしばり運動について

舌の奥の構造について
   

口臭と舌苔−1
<舌を観察してみる>

舌苔の大半は、食物残渣、剥離した舌の上皮細胞、口腔内細菌及び、その代謝産物から構成され、取り出すと悪臭がします。

体調が悪い場合、不規則な生活、アルコールや、甘味飲料の多飲、刺激物の摂取により付着します。
さらに、口呼吸や、緊張の持続などにより、唾液が不足すると口腔内の自浄作用が落ちてさらに、分厚くつきます。もっと悪化すると、舌に縦に深い皺が出現したり、横に小さなしわが出たりして慢性化し、口臭はひどくなります。

舌を細かく観察してみると。
その表面は、細かいビロードのような乳頭で覆われています。その中で、糸状に見えるものは糸状乳頭と呼ばれ、これがあることは病気ではないし、また舌苔でもありません。それはちょうど、絨毯の表面を構成する、1本1本のビロードの糸のような構造で、舌の表面中央と奥のほうに密生しています。

糸状乳頭の表面=上皮は角質化しているために糸の様に見える事があります。そして、先の方は、さらに尖った突起に分かれています。但し、この糸のような形をした、ビロード状の糸状乳頭の長さなどには、個人差があります。

人によって、長いことがありますし、老人では一般に長いです。長い人は舌苔もつきやすいです。

また、緊張や、口呼吸により口腔内が乾燥すると糸状乳頭は厚くなり、その隙間に食物残渣がたまりやすくなり、食後の口臭を起こします。

このような糸状乳頭を持つ人は、特に注意が必要です。
*規則正しい生活を送る事と
*舌をしっかり使う事(十分な咀嚼と会話)
*平常時に、新鮮な唾液の分泌を図る
など。
さらには、過剰に付着した舌苔を適度に除去する必要があります。(決して、取りすぎてはいけない)

食事や嗜好品に関する注意としては。
*アルコールや、甘味飲料を飲むことは、口臭を悪化させます。
*喫煙は、悪影響を与え、しばしば舌苔を黄色く変色させたりします。
*コーヒーの多飲により、糸状乳頭が茶褐色に変色し、焙煎成分の付着で、コーヒー臭、コゲくさい臭気に発展します。

このように、老人や糸状乳頭が長い人の場合は、一般事例に比べて一層の口腔内衛生の保持と、口腔内乾燥の予防、舌苔のコントロールが必要です。


しかし、「舌苔」に対しては誤解が有ります。
口臭関係の本には、まるで公式のように「舌苔」が口臭の原因である、と書かれているために、少しでも舌苔が有ると、とっても悪いことのように神経質になられる方がいます。

しかし、正常な人にも舌苔はありますし、ある程度の舌苔は、口腔の機能を正常に営むために必要なものです。


<FRESH BREATHでの参考ページ>
舌を診るということ 舌は体のかがみ 口臭は体の悲鳴
*上に紹介したページでは、正常な舌(舌苔の付き方)の状態が、写真入りで説明されています。


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