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舌と舌苔について
◆舌磨き
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口臭と舌苔-1 舌を観察してみる
◆口臭と舌苔-2 舌苔を観察してみる
◆口臭と舌苔-3 舌苔を取りすぎるとどうなるか?
◆口臭と舌苔-4 正常な舌苔と病的な舌苔
◆舌苔を除去するということ
◆舌のヒリヒリ感について
◆白い舌苔と唾液の白濁と鼻臭
◆過剰な舌苔は何故つくか?
◆舌の正常な構造
◆舌苔を取り除くことについて
◆舌苔についての考え方−舌苔が部分的に欠落することと口臭
◆寝起きの白い舌苔
◆舌苔は人から移るんでしょうか?
◆舌みがきについて
◆舌苔はなぜ臭うのか
◆舌苔の臭気について
◆舌苔に対する考え方と取り組み方について
◆舌磨きの悪癖と口臭抑止としての緑茶常飲の常識の誤解
◆「舌苔が突然剥げ落ちる事」の意味について −−それでも、舌苔除去は続けますか?
◆食後の舌苔
◆裂溝舌について
◆舌乳頭について
◆口臭外来:口臭外来で舌磨きを指示されたら?
◆HONDA流舌苔除去法
◆舌を磨くことの医学的・歴史的考察
◆舌みがきを科学する・・犬猫でもやらない舌磨き
◆舌の運動・ひょっとこ運動・くいしばり運動について
◆舌の奥の構造について |
過剰な舌苔は何故つくか?
よく、口臭の原因は「舌苔」とされているために、やたら舌苔をとりつづける人がいます。
これは大きな過ちです。
もちろん過剰な舌苔が口臭の原因の1つになり得ますが、それがあるからと言って、必ずしも口臭に結びつくとは限りません。
それが証拠に、舌苔があって、歯石があっても、口臭が問題にならない人はたくさんいます。
しかしそれにももちろん限度があって、病的になればなんでも口臭を引き起こします。
(口臭で悩む人の考える、舌苔の量や歯石の量というレベルでの話しです。)
また、口臭予防のために舌苔をとることというのは、別に、歯医者でなくても、その辺のおじいちゃんでもよく知っています。
もっとも、対症療法的にはそうですが、少なくとも歯医者や、ましてや「口臭外来」を標榜している専門科(家)が、素人のおじいちゃんでも知っているような指導しかできないのでは、口臭で悩む人が増え、舌苔に振りまわされる人が出てきても不思議ではないです。もっと、大切な根本的に良くなることを指導しなければいけません。それも具体的に。
過剰な舌苔がつく理由はいくつかあります。
その原因を克服しない限り、永遠に舌苔をとりつづけ、永遠に口臭になやまされ続けるし、かつ、口臭は悪化してきます。あり地獄です。
過剰な舌苔のつく、いくつかの理由を挙げます。
1.解剖学的特徴のよるばあい。
舌に先天的な溝があったり、乳頭と呼ばれる舌表面のビロードのような構造体が長い場合。
これは、しかたがないので、ある程度の手入れは要るかもしれないが、他の条件が良いと、過剰な舌苔はつきません。
2.全身の調子との相関関係
舌の状態を見ることによって、全身の状態を大雑把に知ることが出来ます。
東洋医学では、舌の診断は重要な診断項目になっています。
内科的問題や、代謝、栄養学的問題、(ビタミンの不足など)肉体的ストレス、疲労度などにより、舌苔の付着量と種類は変化するからです。
3.生活上の問題
これは、結果において2に影響を与えます。
ストレスの多い生活、肉体疲労、偏った食生活・・・など
喫煙やアルコールなどの外的刺激も関係します。
4.局所の問題
舌の機能が落ちている。すなわち、舌をよく使わない。本来舌の活発な動きがある時は、過剰な舌苔の付着がないことは。子供や他の哺乳類と比較してみてもよくわかることです。
過度の舌苔除去も舌の状態を悪化させ、結果として、舌粘膜を過敏にします。ある種の人にとって、歯磨き剤に含まれる界面活性剤は確実に舌乳頭を破壊します。
唾液の問題・・唾液不足は舌の運動に関連しています。舌の運動がない限り、自浄性を高める唾液が出ないからです。
歯科的問題・・・虫歯や、歯周病があると、当然口腔内の生物学的環境が悪化することにより、舌苔は付着しやすくなります。
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