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むし歯や歯周病と口臭の関係
◆むし歯と口臭の関係
◆気になるブリッジの臭気について
◆歯周病と口臭の関係
◆歯周病は病気なのか?(歯周病に対する考え方)--口臭を起こさず歯医者に歯を抜かれないために
◆歯ぐきからの出血と口臭
◆歯医者は歯周病はないというが歯ぐきから感じる臭気について
◆歯周的問題と口臭
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歯医者は歯周病はないというが歯ぐきから感じる臭気について
悩んでます。
名前:じん 1/16(水)19:23
私はここ1年ほど口臭で悩んでいます。 口臭の原因は歯槽膿漏です。以前は出血などもありましたが今は歯茎が少し下がっている位で普通の状態と変わりません。 出血や膿が出なくなれば口臭も完全に治るものだと思っていたのに、ましになっただけで完全に治りません。 実は私の友人に同じく数年前に歯槽膿漏だった子がいます。 本人には言えませんが私と同じにおいの口臭がその子にもあります。 友人はまったく口臭を気にしている様子はありませんが、私は歯槽膿漏になったら口臭は一生消えないんだと絶望的な気持ちです。 歯医者にいっても口臭を起こすような状態ではないですよ、と言われます。 親知らずが一本伸びてきているので、そのせいかもしれないので抜きますか?といわれています。 抜いていいんでしょうか? 私はその歯ではなく歯茎から臭い匂いがしている気がするんですけど・・・。 先日歯の掃除をしてもらった次の日気持ちがいいくらい口臭がなくなりました。でもその日だけで次の日からはもとどうりです。 なぜ掃除して次の日は匂わなかったのでしょうか?それがわかればおしえていただきたいです。 歯の菌を有効的に殺す方法も教えてください。 長くなってすみません。 よろしくお願いします。
RE:悩んでます。−1
名前:HONDA 1/17(木)04:06
>口臭の原因は歯槽膿漏です。
そう思うのなら、悩む前に歯医者に行って確実な治療と定期的な専門的歯周管理を受けることです。
>ましになっただけで完全に治りません。
他臭症の治療が終了しても、治った気がしないことがあり、気にしすぎると持続的精神的緊張のために自臭症に陥ることがあります。このような病態を、「仮面他臭症」と呼んでいます。結構多いです。簡単に解決するはずの他臭症だったのに病的口臭を克服しても、自臭症に陥ってしまう人です。
>私は歯槽膿漏になったら口臭は一生消えないんだと絶望的な気持ちです。
歯周病が原因の病的口臭は、最も簡単でお手軽に治ります。普通の歯医者で確実な歯周治療さへ受ければいいことですから・・・その後自臭症に陥れば、一般的歯医者や大学病院クラスの口臭外来でもてこずりますが・・・そのときは、この掲示板が役に立つでしょう。
>歯医者にいっても口臭を起こすような状態ではないですよ、と言われます。
つまり、すでに客観的な病的口臭は無く、他人には口臭が分からない時もある(口臭がないということではない。普通の人でも歯医者ではわからない生理的口臭があるくらいですから、歯医者や口臭を研究する学者は口臭測定器にも反応しない診療室でも分からない、他人が不快と思うような生理的口臭は認めるけれども、同じような問題となる口臭でもあなた方の口臭は認めないのです。)ということです・・・しかし、状況によって強い不安を覚える集団の中にいる時に、自覚的な口臭を引き金にして、他人にもわかるような口臭に発展していく可能性があります。緊張しても意識的に口臭を引き起こさない口腔生理を維持していくことが必要です。
>親知らずが一本伸びてきているので、そのせいかもしれないので抜きますか?といわれています。抜いていいんでしょうか?
その親知らずが、噛むという機能に参加しておらず、かつ口腔内衛生に悪影響を与えている場合は、口臭の見地からは抜歯が望ましいでしょう。
>歯ではなく歯茎から臭い匂いがしている気がするんですけど・・・。
歯茎の周りは、20歳以上なら、誰でも自然の摂理として程度の差こそあれ炎症反応が起きています。通常は自浄性に富むサラサラした唾液の流れによってきれいにされていますが、緊張などによってこの安静時の唾液の流れが止まると、時に自覚的臭気を感じる(唾液の流れが正常であったときは感じていないから、流れが止まると感じるのです。)でしょうが、そのレベルは低く、通常は他人が分かるような臭気には発展しないのですが、たいていは、びっくりしてしまって、口臭を外に出してはいけないと思って、貝のように口をつむってしまうために、この臭気はどんどん蓄積していき、しゃべり始めが臭いという状況が生まれます。それを感じてさらに、悪循環を繰り返すのでついにはしゃべるたびに臭くなってしまいます。自分で口臭を作っているようなものです。
私は診療中は常に患者さんに自分の口臭がほとんどゼロであることを、鼻先で確認してもらっていますが、自臭症の人の口臭を自分で作ることは簡単にできます。自臭症の人がやっている口を作ると、本当に臭い息になってしまいます。つまり、私は自分自身の息を無臭にも悪臭にも自由自在に作れるのです。
この事実は、逆に自臭症の人も訓練しだいで、自分の問題となる口臭を自由自在にコントロールできることを意味しているのです。
種明かしをすれば実に簡単なことで、マリックの手品みたいですが、精神不安の強い人は自分の不安に惑わされコントロール不能になってしまうのです。
RE:悩んでます。−2
名前:HONDA 1/17(木)04:07
>先日歯の掃除をしてもらった次の日気持ちがいいくらい口臭がなくなりました。でもその日だけで次の日からはもとどうりです。
その日は、気分的にも安心したんでしょうね・・・(^_^)
>なぜ掃除して次の日は匂わなかったのでしょうか?それがわかればおしえていただきたいです。
歯茎の回りの原因があると思い込むので、スケーリングしたことで、歯垢が取り除けたことと、強い安心感から緊張が起こらなかったのでしょう。その結果その日は安静時の口腔内生理が安定していたと考えられます。
>歯の菌を有効的に殺す方法も教えてください。
そんなもの使えば、口の中の良い菌も悪い菌も死んでしまって、その時だけは口臭がなくなるけれど、その後は別の菌がはびこって、ひどい口臭になるでしょう・・・・ 口の中にいる菌は歯周菌を含めて、必要な菌でもある事を忘れてはいけないでしょう。歯医者や一般の人は歯周菌は悪玉の菌と考えがちですが、細菌学的・動物学的には歯周菌がいるおかげで、もっと悪性の嫌気性菌の口腔内への定着を阻止できていると考えられます。通常嫌気性菌は危険な菌が非常に多いのです。
歯周菌が弊害をもたらすようになったのは、必要以上に平均寿命が伸びてからなのです。口腔内の常在細菌は本質的には必要な善玉菌なのです。
自然界では、歯石があっても歯周病も虫歯も起こらないことを考えないといけないでしょう。
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