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口臭とアルコールについて
アルコールと口臭について
名前:ハムたろう 12/15(土)17:35
アルコールと口臭について質問します。 アルコールを飲む事により、口臭発生の原因になることはわかるのですが、例えば、お酒が弱くてアルコールを分解する能力が低い体の人と、お酒が強くて分解する能力の高い人では、同じ量のお酒を飲んだとしても、口臭の発生状況は違ってくるのでしょうか? ちなみに、私はお酒は強くありませなが、つきあいでついつい多めにのんでしまうことがあります。 また、旅行にいって宴会でたくさん飲んだ(自分にしては)後、ふとんに入って寝たとき、となりの人が私の口臭(寝息)が臭くて眠れないと、他の人に言っているのを聞いてしまいました。 申し訳ありませんが、その辺の関係を教えていただけないでしょうか。
RE:アルコールと口臭について
名前:HONDA 12/16(日)04:20
>お酒が弱くてアルコールを分解する能力が低い体の人と、お酒が強くて分解する能力の高い人では、同じ量のお酒を飲んだとしても、口臭の発生状況は違ってくるのでしょうか?
アルコールを飲んだときの悪臭を発生させる理由があります。
1つ目は、アルコール自体が口腔内粘膜を乾燥させてしまうことです。その結果口腔内乾燥に伴う口由来の口臭が発生します。
アルコールは分解される時に大量の水を必要とするために水分が奪われます。→対策としては水を摂取すればいいのですが、お酒を飲む時に、水を飲むと酒自体がまずくなるのであまりしないのです。
2つ目は、アルコールの肝臓における分解過程で、2つの酵素が関与します。
アルコールはまず、アルコール分解酵素の働きで、悪臭であるアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドがさらにアセトアルデヒド脱水素酵素で分解され酢酸などの酸に分解されます。
通常成人で、このアルコールが完全に分解されるスピードは、お酒に換算すると5〜6合のお酒を完全に分解するには24時間くらいかかります。
したがって、肝臓の機能が正常な人でも、24時間は血液中にアルコールや中間産物の悪臭のあるアセトアルデヒドが含まれ、呼吸をするたびにこの肺におけるガス交換時に臭気を放出します。また、体表からの発汗や体表の呼吸によって放出されています。肝臓のアルコール分解能力は個人差があり人によって、より長く、臭気を発散します。
3つ目は、アルコール分解酵素や、アセトアルデヒド脱水酵素の保有量によって、アルコールを飲んだときの口臭のレベルに個人差が生まれます。
日本人には、アセトアルデヒド脱水素酵素量が低い人が多いのです。(お酒を飲むとすぐ赤くなってしまう人です。)このような人は特に注意が必要です。口腔内乾燥は持続するし、悪臭のするアセトアルデヒドが長時間血液に滞留するからです。アセトアルデヒドは体表からも放出されるので、体表から放出されると酸に変化してすっぱい臭いも加わり、さらにひどい悪臭になります。
肝臓の処理能力を超える量のアルコールを摂取した時は、二日酔いの状態になりますが、このときはアセトアルデヒドが毒物として作用した場合で、体調は非常に悪化して口臭は特にひどい状態になるでしょう。
このように、個人によって、肝臓の処理能力が異なることやアルコール分解酵素量や、アセトアルデヒド脱水素酵素の保有量が異なるために、同じようにお酒を飲んでも口臭発生状況は異なるのです。
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