子供の口臭について非常に神経質な母親が急増しています。
あなたも、母親に「気にしすぎ」と言われているのでその可能性があります。

まず、客観的な評価が必要で、あなたの子供さんに口臭があると思う時、母親やご主人にも臭気を臭ってもらい、感想を聞いてください。

さらには、小児歯科医または、小児科医の先生に、病的口臭であるかどうかについて判断を仰いでみてください。

＞一年くらい前から朝起きたときに臭いがするなーと思ったことが何回かありましたが、朝食を食べて別に歯磨きをしなくても口臭はなくなっていました。

起床時は誰でも、寝ている間の唾液分泌は低下しているために、生理的な口臭があります。子供の場合は、やや酸性臭です。特に寝る前の歯磨きができていない場合や、寝る前に飲食習慣のある場合はきつくなるでしょう。しかし、朝食を食べてたり、活動がはじまると子供の口腔生理活性は高いので、唾液がふんだんに出てくるのでこのような生理的口臭はなくなります。

寝る前と起きてすぐに歯を磨く習慣を指導してください。子供は、口腔内に残りやすい食べ物を食べていることが多いので（母親が余り関心が無いので、口の中で粉になりやすいスナック菓子や清涼飲料水等を与えていることが多い。）、歯磨き後に軽くブクブクうがいさせるといいでしょう。

＞最近、毎日のように朝起きたときも少し臭うし、日中でもたまに臭うことがあるのです。

子供だけではなく、あなたも含めて、成人もそうです。起床事口臭などは生理的口臭と呼んでいます。もちろん生理的口臭は他人が不快と思うレベルで発生しますが一時的であるのと、本人も気がつかないことが多く、気にしていないので一過性に終わります。
この生理的口臭も気にしだすと、自臭症に陥ります。

＞私が口臭を持っているので、同じスプーンやおはしやコップやストローなどを使う事によって細菌感染とかで娘に口臭が起きたのでは！？ととても心配です。

口腔内由来の口臭は確かに細菌が作り出しますが、口臭自体は伝染しません。また、口腔内細菌が食器を通して子供口に感染することはないです。子供の口には子供固有の常在細菌層が存在しており、簡単に感染しないしシステムが存在します。
だいたい、本来哺乳類は口移しで子供に食事を与えるのです。人間も同じです。スプーンやストロー、箸などを使う民族は地球上に棲んでいる民族を考えると少数派であって、それはそれぞれの民族の食文化に依存しています。

したがって、あなたの口で充分咀嚼してあなたの唾液をよく混ぜて、子供に口移しで食事を与えたとしても、その方が自然であり理にかなっています。大人が食べるものは子供にとってはかなり噛まないといけないので、通常は他の哺乳類や、発展途上国の母親はそのようにしています。

でも、日本の食物は、噛まないでいいようなものばかりの不自然なものばかりですが・・・もちろんその場合も、口臭は移ることはないです。

＞先日娘に口臭があると言って歯医者に行きました。歯石も虫歯もないようです。とても気になるのが、私からの感染があるのか？

感染というのは、あなたの菌が子供の口の中で定着して増殖しないと起こりません。もちろん、子供は口から色々なものを取り込むので、色々な菌に暴露されています。色々な菌が口に入り込み自ら常在細菌を作っていきます。

口の中に入る食物の大半には気の遠くなる数の細菌がいることを知っていますか？例えばケーキの一切れを、水に溶かして培地で培養すると沢山の菌が存在します。洗った、キャベツや野菜サラダはびっくりするくらい細菌がいます。したがって、あなたの使った食器からあなた由来の固有の細菌など、食事から取り込まれる細菌数からすると無視できる量です。

＞舌苔除去がいけないということを知るまでは舌苔除去を習慣にしていて、実は娘の舌も歯ブラシで３回くらいシュッシュと掃除することを半年くらいまえからやってしまっていました。今は中止しています。
それが原因だったのでしょうか？

舌表面は目で見ることのできる唯一の消化器の粘膜です。消化器の粘膜は非常にデリケートですから、ましてや、子供の場合は、ブラシ等で、舌苔除去すると間違いなく舌表面の舌乳頭は傷がつくでしょう。その結果唾液には、常に粘膜の剥離した上皮細胞が含まれるようになって、白く濁ったり沈殿します。このような唾液は、時にそのために臭気がします。舌の表面を歯ブラシでこするという行為は、舌にすぐつながっている食道の粘膜や胃の粘膜を歯ブラシでこすることと同じです。中止したほうがいいでしょう。

＞娘の舌苔の掃除をしなくなり日中の口臭は気になっていた頃よりはなくなったような気がします。

舌苔除去をやり過ぎると、舌表面が傷がつき、損傷するためにそれを修復しようとします。舌粘膜は非常に新陳代謝が激しいのです。
したがって、舌乳頭を傷つけると、そこからは微量ながら、修復のために粘液が出ているはずで、ネバネバしてくるようになり、そのために、食べ物や飲料が寄り付着しやすくなったり、唾液が、破壊された細胞が多く含むようになり、ひどい場合は沈殿ができます。このような唾液は、唾液自体に腐敗した舌の剥離された細胞片を非常に沢山含むために、唾液が臭いです。

舌苔除去も習慣化すると、そのために過剰な舌苔がつくので、悪循環が起こり、口臭も慢性化します。特に、子供の舌表面にあるような繊細な若い細胞はデリケートなので、病気で、口腔生理機能が極端に弱っている場合を除き積極的な舌苔除去は避けたほうがいいでしょう。どうしても取りたい時は、ティッシュを水でぬらしたもので、そっと拭くか、濡れたガーゼでそっと拭ってください。

でも、正常な舌苔（実際は病的舌苔ではなく舌乳頭と呼ばれるビロード状の構造があるので、それが白っぽく見えます。起きた時はさらに白いです。）を取り除かないようにしてくださいね。

＞一番口臭を感じたのは年末から一月の上旬くらいでした。

疲れていたり不規則な生活をしていたり、風邪などを引いて体調を崩していなかったでしょうか？

＞私が舐めたはしやスプーンは共有してはいけないのですか？

共有しても大丈夫です。あなたが口の中で充分咀嚼してあげたものを、口移してあげても大丈夫です。

＞原因は何なのでしょうか？

生理的口臭か、もしくは、一時的な口腔衛生状態の不備、口腔機能の低下が関与していると思います。
理由は、あなたが気にならない時もあるからです。通常、病的な口臭は、一日中あります。あったり無かったりする口臭は、ほとんどが生理的口臭で、あなたも自分では気がついていないだけであるはずです。