一般歯科的問題がないのに気になる口臭


歯からではないようです。 名前:あお 3/5(火)21:26

前に相談したあおです。
前は本田先生に「まず歯医者に」と言われましたので、
今日、歯医者さんに行ってきました。
虫歯はまだ初期の状態(?)らしく、削るほでではないそうです。
だったら私の口臭の原因は何なんでしょう。
今日で口臭も終わると思っていたのに・・・。私は確実に口臭はあるんですけど、、、。
高校始まるまでには治したいんですけど、次はどうすればいいか分かりません。
やっぱ、胃がおかしいのかなぁ。


RE:歯からではないようです。 名前:HONDA 3/5(火)21:50

ほんだ歯科以外の歯科医系の「口臭」に関する情報は「口臭の大半は、虫歯や歯石や、一般歯科的な問題」であるように説明されているし、大半の人はそのように理解しています。しかし、実際には、多少の歯科的な問題があっても、病的口臭を引き起こすことはほとんどないのです。

もっとも、ひどい歯周病や、よほど放置した虫歯があれば、それ自体で、口臭がおこるかもしれませんが・・・・実際には少ないです。(その場合は、近くの歯医者で歯科治療を受ければ完全に治ります。)

普通治療に来る患者さんは、なんらかの歯科的問題を抱えて治療にくるわけですが、大半の人は病的口臭を持っているということではなく、それほど深刻に悩んで言える人もいません。一般会話で口臭が問題になることはほとんどないですね。

また、口臭外来に来られる患者さんで、一般歯科的な問題が原因で口臭を引き起こしている人の割合は、せいぜい40パーセントもあればいい方(大学病院の口臭外来の発表されたデータ-)で、ほんだ歯科では10パーセントほどです。

しかし、このような患者も大半は歯科的問題を抱えています。虫歯や歯周病などの一般的歯医者が扱わない、口腔生理的な問題です。

これに障害が起こったり、抑制を受けたりすると、まったく、一般歯科的に問題がなくても、口腔内に存在する常在細菌叢によって、他人に迷惑をかける口臭を引き起こします。

この現象は、正常な人でも、他人に迷惑なレベルに達する生理的口臭や、学者の規定する「社会的容認の範囲の口臭」があることでも明らかなことです。自臭症の問題となる口臭があっても当然のことで、このようなケースの大半は、口腔生理機能に問題を抱えています。

また、現在の口臭治療は、口の中で作られるガスばかりを問題にしていますが、実際の口臭というのは口から発生するガスと呼気から発生するガス(呼気性臭気=一般の人が胃から来る臭気と考えている臭気)の混合ガスなので、呼気も充分に配慮する必要があります。

したがって、歯医者に行って一般的歯科的問題を解決しておくことは、最初に取り組むべき必要条件ですが、十分条件ではありません。

口臭は、色々な要因(精神的要因や性格的要因も含めて)が複合的に関係しあって、最後に口腔生理機能に影響を与えます。

一般歯科に行って解決できない場合は、口臭治療を専門とする大学病院クラスの「口臭外来」を受診して、それでも解決できない場合は、口臭対策室をしっかり読んで理解したうえで自分自身で克服することを考えてください。

全ての器質的な病的問題を解決した後は、自分自身で取り組めばいいように、情報を公開しています。その過程で判らないことがあれば、この掲示板で相談してみてください。一緒に考えてみます。まずは、勉強してください。わからない、知らないことが不安を増強していきます。




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