欧米人との口臭に対する取り組みの差について


日本人以外の 名前:キイ 7/24(水)01:31  

回答と丁寧なご説明ありがとうございました(。_。)ペコッすごく参考になりました。今のうちに正しい知識を身につけておかないと私の性格だとあとあと大変だと思うので・・・。
  先生のレスや、このサイトに書いてあった事で、ちょっと気になった事があります。欧米の人たちは口臭にとても敏感だというお話です。私は英語を個人的に教 えてもらっている日本人の(いわゆる日系人)女性がいるのですが、その方は全くにおいが無いというわけではなくて(私が少し過敏だという事もあるのかも知 れませんが)、ですが決して不快なものではないんです。
 欧米の方々の口臭対策ってどんなものなのでしょうか?


きれいな息に対する 欧米人の文化的考え方の相違について 名前:HONDA 7/24(水)05:12

>欧米の方々の口臭対策ってどんなものなのでしょうか?

欧米人(どの基準の人を、そういうのかわかりにく いのですが)、叉、アメリカ人と言ってもピンからキリまで、色々な人種がいます。(誰がアメリカ人かは特定しにくいのですが)でも、欧米人の間でも口臭の ことをおおっぴらに言うことは、タブーであると考えられています。欧米ではキスする位置で臭いと、ルール違反になります。握手する手が汚れているのと同じ ことです。それが日常的なコミュニケーション距離であるからです。

私は、仕事柄、口臭の治療や口臭の産業に携わる、アメリカ人をいっぱい知っています。彼らから常に考え方や文化を吸収しています。私は口臭のことに取り組んでいるので、普通はしゃべらないタブーなことでも気軽に教えてくれるのです。
一応中流以上の白人社会では、キスする位置で無臭の息を作ることは、ごく当たり前のことと して認識されています。ハリウッドのスターたち間では常識です。叉、隣接するビバリーヒルズに住む人々の間でも常識です。アメリカでは、この当たり前のこ とができないことが、口臭の悩みにつながります。日本でもラブシーンを演じる芸能人の間では口臭がないことは常識です。口臭のために降板を余儀なくされた 男優もいます。(実際に相談も受けたことがあります。)

そして、彼ら専門家に言わすと、無臭の息は、メイクアップしていくものであるという認識があるのです。つまり、何もしなかったらキスする位置で常に無臭にはできないと考えています。したがって、常に何かしています。化粧と同じ考えです。

もちろん、同じ白人でも、人種が違ったり、宗教が違うと何もしないので、甘ったるい腐ったようなチーズのような臭気がします。

彼 らは、アジア人やヒスパニックは口が臭いと露骨に言っていました。(これは、私が聞いたからですが・・・)とりわけアジア人でも日本人は臭いらしいです。 日本人同士のときは気がつきませんが。今、色々と口臭を治療し研究する立場になって初めて、彼らの言うことが理解できます。

私も最近は日本人の口は臭いと思うようになって来ました。(むしろ、口臭治療に来ない人のほうが、なにげに臭い。ほんだ歯科の患者は、必ず平均的日本人を追い抜きます。新しい口臭文化を身につけるからです。)

欧米人は体臭も生理的口臭も認めた上で、どうすれば快適に、できるかということを考え取り組む文化を持っていますが、日本人の悩み方は、彼らと異なり、何とか隠そうとか、無理して消そうとします。ここに、民族的な文化的な違いを感じます。欧米人は楽しみながら取り組み、日本人は苦しみながら取り組みます。

でも、平均的日本人は、欧米人に比べて口臭に対して悩んだり気にする割りに無頓着です。

口臭の大学レベルの指導者であるはずの口臭の基礎研究者ですら生理的口臭は治療の必要性が無いと考えているし圧倒的多数の生理的口臭に悩む欧米並みのセンスを持った日本人(患者)に対しても「気にしないよう」に説得するくらいの口臭文化レベルですです。おそらく、学者にはオシャレのセンスとか、エステとは何かについての考え方ができていない気がします。歯周病と舌苔しか関心がないのです。

したがって、口臭に対する新しい考え方や文化を育むことから行う必要が あります。日本の多くの基礎研究者や歯科医師たちは、他人を不快にする生理的口臭は誰にでもあるといって、はばからないのですから。彼らが気にしないこと と、気になる人たち(高い文化的センスを持つ患者)がたくさんいることが問題なんです。彼らの価値観を異なる価値観を持つ患者に押し付けることから、口臭 治療に対する混乱や不信感や失望感が生まれるのです。

口臭に対して多くの人が気にしている以上、例え憎まれても、治療する医療側のセンスや文化レベルの転換を図らないと、口臭で悩む人のニーズにとてもこたえられないと思います。そうでないと、自臭症の人は、生理的口臭を認めたふりをしていないと、いつの間にか、みんな精神病患者に仕立てられます。「口臭文化大革命」が必要です。
これが、民間開業医で口臭治療が進まなかった理由なんです。

おそらく、日本の口臭基礎研究者の大半はキスする位置で口が臭くても平気なのかもしれません。欧米人と抱擁したりキスする時はどうするのでしょう?
日本では、目上の人には近寄ってしゃべると、無礼者!といわれて切り捨てていい文化がありますが・・大学では、偉い先生には近づけないので、近い距離での口臭はわかりにくいかもしれませんが。

ほんだ歯科では、逆に患者との距離は非常に近いのです。びっくりするくらいに。

私のように、患者の口元で私自身の吐く息がどの程度のコントロールされているか患者に理解させることを常にやっている研究者や口臭治療専門医はどのくらいいるのでしょうか?

口 臭を治しにいけば、真っ先に治療してもらう先生の口臭のレベルをチェックすれば、そこの口臭治療のレベルがわかります。臭いをかがしてもらうといいでしょ う。それが、良い口臭治療専門医の見分け方です。ひょとすると、ハリメーターの値を比較すると患者の方が低い気がします。是非次にやってみたい研究テーマですね。

余 談になりましたが、欧米の取り組みは様々で常に積極的に取り組みます。まず、日常で口を休めることはしません。スマイルしているかガムを噛んでいるか、あ るいは、強烈なミントを使ったり、(余りにも刺激が強くて、飛び上がるくらいで、唾液がどくどく出ます。)叉、強い殺菌剤を使ってみたりと、日本人の繊細 な口腔粘膜であればすぐに障害を起こすようなことも平気で行います。





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