口臭治療の問題点
口臭治療の問題点と対応する医療機関

自費治療と口臭治療の関係

現在行われている口臭治療の問題点と見捨てられてきた自臭症患者

アテイン(口腔内ウレアーゼ活性測定器)とハリメーターについて

口臭測定器の結果について

現在の口臭治療の現実的問題点−自臭症への対応の遅れについて

口臭が一般歯科治療で解決する予想確率と原因について−歯医者の評価と家族の評価の違いについて

大学病院の口臭外来で「治療の必要は無しと言われる口臭」について

現在の口臭専門治療の矛盾

なぜ口臭を抱えていても病院では口臭を否定されるのか?

「なぜ病院の先生は患者の訴えを信じないのか?」の問題点

口臭治療の必要性のアピールと啓蒙活動について

   

大学病院の口臭外来で、「治療の必要は無しと言われる口臭」について
もう、疲れてきました。いったいどうすれば、イイでしょう? 名前:なほなほ 8/23(金)22:50

長いこと口臭で悩み、歯科にはじまり、胃腸科、耳鼻咽喉科、呼吸器科、先日は大学病院の口臭外来にも行きましたが、一様に、治療の必要は無しと言われます。しかし依然として、自臭、他臭とも続いています。口臭外来の先生は、ハリメーター40、アテイン35、歯周病、虫歯も問題が無いと言われましたが、どうゆうコトなのか良く解かりません。教えてください。いったいどうすればイイんでしょう?


大学病院の口臭外来で、「治療の必要は無しと言われる口臭」について 名前:HONDA 8/25(日)02:06

>長いこと口臭で悩み、歯科にはじまり、胃腸科、耳鼻咽喉科、呼吸器科、先日は大学病院の口臭外来にも行きましたが、一様に、治療の必要は無しと言われます。

日本の大半の歯科領域の研究者(大学病院などの口臭外来)による口臭治療は、似たような概念で行われています。
それは、日本の口臭を研究する学者が提案している、口臭の分類と治療方法に準拠した治療が行われるからです。下の図を参照してください。





この分類では、ある程度の口臭を最初から認めます。認めているのは(学者)社会の判断によるものです。
彼らは、社会が容認する範囲の口臭は治療の必要性がないと判断します。

一般的に日本で社会的には容認される範囲の口臭などは、存在しないはずなのですが・・・仮に存在するとしたら、どのような範囲の口臭でしょうか?

日本では、他人の口臭に対して非常にシビアーで、ほとんどの人が自分の口臭以上に他人の口臭を気にしています。決して容認していません。

上のグラフは、4000人規模の調査を行った結果で、日本人は他人の口臭に対しては、非常に神経質であることがよくわかります。
しばしばそのことが、コミュニケーション上の問題に発展していきます。

したがって、このような口臭の概念や、治療方法で口臭治療を行おうとすると、「口臭治療の必要性を訴えてくる患者」の大半を、「口臭の治療の必要性はない」として断るか、それでも患者が治療を求めて訴えると、治療を行う側は患者を精神科に送らなければならなくなります。

現状では、治療を受ける側ではなくて、治療する側が、自分たちの判断で「治療の必要性」を判断して診断することがまかり通っているのです。

したがって、口臭で悩んで口臭外来を受診する大半の人が「治療の必要性の分類によって」「治療の必要性がない」と判断されてしまうのです。
したがって、口臭外来は、治療の必要性のない患者ばかりがやってくるという奇妙な外来になってしまうのです。
その結果、口臭は古くから問題になり口臭治療へのニーズが多かったにもかかわらず、長い間、開業医の間では口臭治療が広がらなかったのです。この分類と治療方法では、多くの患者に不満と失望を与えるので、開業医は手を出せなかった経緯があります。開業医は個人の責任で治療展開を行うので、先の見えない治療はできないのです。

開業医は信頼をなくすと死活問題に発展するからです。



>口臭外来の先生は、ハリメーター40、アテイン35、歯周病、虫歯も問題が無いと言われましたが、どうゆうコトなのか良く解かりません。教えてください。


ハリメーターとアテインの数値だけで口臭に問題がないとは言えません。ほんだ歯科の口臭外来にやってくる大半の人は、ハリメーターの値も、アテインの値も低いです。

ハリメーターやアテインでは、他人を不快にする真性口臭である生理的口臭は測定できないし、自臭症の人の訴える口臭を測定できないことがあります。

また、あくまでもハリメーターやアテインは口の中で生産されるガスのみを特殊条件で測定しています。呼気は無視されているし、喉の奥の臭気も反映されていません。先生の鼻による、官能検査はどうだったのでしょうか?

叉、虫歯や歯周病など一般的歯科的問題がないからといって、口腔内由来の口臭が発生しない保障は何もありません。ほんだ歯科に来られる口臭患者の大半は虫歯や歯周的問題のない人ですが、口腔生理機能には大きな問題を抱えている人が多く見られます。

それと、アテインで35は高いです。一般的な人は20くらいです。アテインが35の場合は、口臭を起こす能力はやや高いと判断できます。

ハリメーターは、検査をした瞬間における口腔内の揮発性硫黄ガス濃度がわかり、アテインでは、口腔内に発生する可能性がある口臭ガス濃度の予測ができます。

>いったいどうすればイイんでしょう?

他の口臭外来を当たってみてください。口臭治療について色々な取り組みが行われているはずです。




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