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自律神経失調とは・・・口臭との関わり(考え方)
2001年8月のレスより

自律神経失調とは・・口臭とのかかわり(考え方) 名前:HONDA 8/29(水)12:55

>自律神経失調とは、具体的にどのような症状なのですか?

「自律神経失調症」とは、自分の意思で制御できないオートマチックな神経(自律神経)系のコントロールが不安定になり、様々な症状があらわれることです。

症状としては、「疲れやすい」「微熱が続く」「頭痛」「めまい」「体のふらつき」「肩こり」「動悸や息切れ」「息苦しい」「耳鳴り」「口の乾燥」「口の中が痛い」「味覚異常」「口臭」「頻尿」「生理不順」「インポテンツ」「手足のしびれ」「手足のほてり」「皮膚乾燥」「多汗」「のどの違和感」など・・・・非常にたくさんあり、このうちいくつかが、重なって症状として現れます。

自律神経は、自分の意思に関係なく、体全体の機能を調節する神経系で、体のあらゆる臓器がこれによってコントロールされています。
コンピューターで言うと、ウィンドウズMEとかマックOSというような、コンピューターそのものををコントロールしているものです。

特徴的なことは、それぞれの臓器には器質的な変化が現れず、つまり各臓器には病変が見られないために、たとえば胃が調子わるくなって検査を行っても異常が無い・・といわれたり、歯医者に行っても問題ないといわれたりします。頭が痛いのに、内科的検査や脳の検査をしても異常が認められないというようになります。
したがって、具合の悪さを訴えて色々な科を受診しても解決が図れない事があります。

このような場合はそれぞれの臓器のつながりや、協調しあって働く関係がおかしくなっているのです。この根源に精神的ストレスや肉体的ストレス・社会的ストレスが深く関与します。

ほとんどは、精神的なストレスや、不規則な生活習慣的要因で起こっていき、症状は多岐に及ぶのが特徴です。

口臭に関して言うと、この自律神経系の不調が起こると、歯科的には全く問題ないのに、消化器としての他の臓器と関連して、口腔生理機能がバランスを失ってしまうので、いくら歯を磨いても、また舌を磨けば磨くほど、おかしくなっていきます。
また、いかにも口臭に効きそうな、直接的なことは全て無効になります。歯医者に行っても全く解決できない口臭のほとんどは、このパターンです。そして、このようなケースが現在急増中です。

狂ってしまったコンピューターOSに、いくらすばらしいソフトを積み込んでも、うまく働かなかったり、ソフト同士の連携がうまくいかないのに似ています。すぐにフリーズしたりするのに似ていますね。

したがって、ほんだ歯科では、まず最初に、口腔生理機能に関連する、自律神経的問題を解決していきます。そうでないと、いくら、エステ的なことを先に取り組んでも無効なのです。
歯や歯茎などの問題は、この問題が解決しない限り、治療してもほとんど意味はないでしょう。歯や歯茎は口腔という臓器の一部品でしかないからです。それぞれがコントロール機能をもっているのではないし、口臭に関してはほとんど問題にならない、咀嚼に重要な部品に過ぎないからです。

逆に、この自律神経の問題を最初にクリアーしておけば、いかなる口臭も簡単に改善が図れます。
機能調節が正常であると、直接的な原因の解決や、エステ的な対応が可能に成り、治療効果はすぐに発現します。
また、このような手法で問題となる口臭を解決すれば、関連していたほかの消化器系の症状も改善されていきます。
自律神経失調による呼気性口臭は、このような手順で治療しているのです。
その結果、治療後も、能力として正常な機能を既に獲得しているために、再発もほとんどなくなるのです。
この掲示板でも、口臭の解決は「手順」がとても大切というのは、このことです。

また、口の中に色々と歯科的問題を抱えているにもかかわらず、口臭を起こさぬ人がたくさんいるのは、そのような人は、野性的な本来的な自律神経系の働きが十分であるために、例え、ちょっとした問題を口腔内に抱えていても、機能的な調節が正常に働いて、口臭が起こりにくいのです。

自律神経失調は通常、野生動物では起こりませんが、経済動物やペットでは起こります。
他の動物で自律神経失調が起こると、ほとんどの場合、生命が危険な状態になります。

人間社会ではストレスが多く、この、ストレスによって原始的な野性的な神経系である自律神経失調の問題が起こっていくと、今日の様々な、治りにくい病態を引き起こしています。精神的問題と相関性があるのは言うまでもありません。

精神的問題によって自律神経失調症が引き起こされたり、その逆もあります。

「病は気から」「健全な精神は健全な肉体に宿る」とい先人の教えは、このことを意味しているのです。

当たり前のことを、当たり前に行うというが、ほんだ歯科口臭外来の基本姿勢です。それができなくなっている人が、ほとんどなのです。


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