加齢(年をとる)事と、口臭の関係。
年齢が高くなると、加齢臭が起こりやすくなります。その理由として次のようなことが考えられます。
1.口腔内の微生物環境の変化
口腔内常在細菌叢(口の中に一定数存在する菌)が、加齢とともに変化していき、口臭の原因ガスを作る歯周菌などの嫌気性菌群が増加する。
2.口腔生理機能の低下
口腔内の自浄作用(口の中を絶えず洗浄する作用)や恒常性維持機能(口腔内の状態を一定にする作用)、口腔内免疫機能(細菌やウィルスなどに対する抵抗性)などを司る唾液分泌能力が20歳代の4分の1以下に低下していく。
3.病的問題
年齢が高いほど、生活習慣病や、歯周病などの慢性的病的問題を抱えやすい。
このような、要因から年齢が高いほど、生理的口臭の頻度も高くなるし、病的口臭も引き起こしやすくなります。
(対策)
1.歯周的問題は宿命的な問題でもあるので、必ず、かかりつけの歯科医院で定期的な専門的歯周コントロールを行う。叉、定期的な内科的検診を受けておく。
2.規則正しい生活習慣や食生活習慣を身につける。食事はバランスよく十分な咀嚼に心がける。
3.喫煙、飲酒はほどほどにして、ストレスを抱えない。
4.口腔内乾燥を防ぎ、よく舌を使うようにする。