アメリカ口臭治療・口臭市場最前線レポート(3) ・・
Dr. Richter との対談(口臭治療全般について)



アメリカ口臭治療・口臭市場最前線レポート(3) ・・Dr. Richter との対談(口臭治療全般について) 名前:HONDA 11/9(日)19:05


対談:
DR.HONDA(H) DR.RICHTER(R)

■口臭治療全般について■

H:先生が口臭治療をしようと思ったきっかけは何でしょうか?

R:患者の中に口臭に対する不安を訴える人がいたからです。

H:かつて1990年代初頭には多数あった口臭クリニックは、アメリカでは衰退傾向にありますが原因はどうしてですか?

R:それにはいくつかの原因があったと思う。1つめは、歯医者が口臭に対して知識があまりにもないために、十分満足のいく治療をできる先生が少なかったし口臭治療そのものが患者に支持されなくなり衰退していった。

2つ目は自臭症の問題だ。患者の大半は現場では口臭を認めにくい患者が多くて、それに対応できる歯科医がほとんどいなくなったからだ。結局歯科では医学的・細菌学的な専門知識を持った先生が少なく、口臭治療を手がけた先生自体も嫌気がさしてしまったことが考えられる。

3つめは、多くの歯医者が金儲け主義に走ったことにある。たいていは口臭抑制のためのプロダクト(製品)を配るだけの治療が横行していって、確実な治療を怠ったために患者に失望されてしまったことが考えられる。


H:アメリカでの一般開業医における口臭治療展開はすでに10年以上の歴史がありますが、今後は、どのようになっていくと考えますか?

R:アメリカの口臭に対する関心は依然として強い、どんな時代になっても口臭に対する関心は高いと思われる。一般製品としては口臭抑制グッズはたくさんでてきている。今後は内科的な専門医や耳鼻科・精神科的な見地からの口臭治療も必要になってくるだろう。



H:口臭治療を行っていく上での難しさはなんでしょうか?

R:安易に抑制のためのプロダクト(製品)を患者に配るのではなく、本当に口臭治療をやる気があるかどうかが試されると思う。

H:確かに、本気で口臭治療をやらないと患者の信頼を失うだけだし、ひいては医院経営にも問題が生じると思いますね。私も勉強に来られる先生にそのことを強く訴えています。ほんだ歯科の治療方法では初診で信頼を得られず失敗すれば、治療は不成功に終わることが多いので、初診で、患者の不安をすべて取り除き、ほぼ解決できるように先生方に指導しています。

R:ほんだ歯科のプロトコールでは通常どれほどの回数で治療を終えるようなプログラムになっていますか?

H:根本的な治療は初診で決まりますから、通常3回から5回の通院で治療は終了し、患者は自信をつけていき管理体制に移行します。この判断は患者に任せています。

R:私も最近は3回で治療は終了させている。後は、電話でフォローアップしているよ。コスト(治療費)は3回で600ドルにしています。フォローアップの電話は、このコストに含めている。

H:ほんだ歯科では口臭治療費は歯科治療費を別にして初診料は2万円(約180ドル)、再診料は1万円(約90ドル)に設定しています。私の場合はフォローアップはインターネットを通じてサポートしています。このサポートは無償にしています。

RE:アメリカ口臭治療・口臭市場最前線レポート(3) ・・追記 名前:HONDA 11/9(日)19:14
Dr.Richter先生のクリニックでは、当初 初診500ドル、再診300ドルという料金体系が、治療3回をセットにして、前回訪問時と異なり600ドルに変更されており、治療を3回で終えるというシステムは、ほんだ歯科の3回から5回以内に治療を終えるという方針に近似していた。
この2年ほどの間に、治療プロトコールは変更されていた。

アメリカでは、薬事法上の違いから、日本では一般販売が禁止されるような、さまざまなタイプの口臭抑制剤が市販されており、市販製品は強い殺菌性を帯びたものやアルコール濃度の強いものが多く、日本とは状況が異なり、アメリカの過激な一般口臭製品の氾濫も、本格的口臭クリニックの衰退に影響を与えているように思われた。


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