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舌と舌苔について
◆舌磨き
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口臭と舌苔-1 舌を観察してみる
◆口臭と舌苔-2 舌苔を観察してみる
◆口臭と舌苔-3 舌苔を取りすぎるとどうなるか?
◆口臭と舌苔-4 正常な舌苔と病的な舌苔
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◆白い舌苔と唾液の白濁と鼻臭
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◆舌苔についての考え方−舌苔が部分的に欠落することと口臭
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◆舌苔に対する考え方と取り組み方について
◆舌磨きの悪癖と口臭抑止としての緑茶常飲の常識の誤解
◆「舌苔が突然剥げ落ちる事」の意味について −−それでも、舌苔除去は続けますか?
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◆舌を磨くことの医学的・歴史的考察
◆舌みがきを科学する・・犬猫でもやらない舌磨き
◆舌の運動・ひょっとこ運動・くいしばり運動について
◆舌の奥の構造について |
舌みがきを科学する・・・・犬猫でもやらない舌磨き
舌みがき
名前:ゆうき 9/15(月)12:05
いつも細かいご返答ありがとうございます。僕は舌の上にゴミが溜まり、タオルで毎日舌磨きをしていると相談していたのですが、悪循環だとしり、舌磨きをやめる決心をしました。そこで舌みがきをやめてからの口臭をなくすためのトレーニング(努力?)法を詳しく教えてもらえないでしょうか?また、自分だけでの(提携クリニックにいくのではなく)舌磨きをやめ、トレーニングすることによって、ゴミが溜まるのと口臭は多少よくなるのでしょうか?
舌みがきを科学する・・・・犬猫でもやらない舌磨き−1
名前:HONDA 9/15(月)13:16
舌表面は、確かに口臭のガス発生源になりうることは基礎研究でもわかっていることです。 もしも、舌を磨くことで、不安が解消して気にならなくなるのであれば、続ければ良いのですが、その代わりに死ぬまで「気になるたびに」舌を磨き続けなければいけません。少なくとも死ぬことはありません。 多くの口臭専門外来では、いまだに「気になるたびに舌を磨きなさい」という指導を受け、舌磨き器具を買わされたりしますが、口臭で悩んでいる人は、それまでに、舌磨きを続けていたはずで、気休めにしかならず、効果のないことを一番よく知っているはずです。
第一、一番口臭を発生させる舌の奥は磨けないし、みんなが磨いている前のほうの舌表面は口臭発生にはあまり関係ない部分です。
もし磨くとしても、その際に、なるべく舌を傷つけないようにしなければいけませんが、その方法については、口臭関連のほかの歯科のホームページを参照するといっぱい方法はでてくるでしょう。
しかし、これらは、治療とはほど遠く、口臭の根本的な解決策ではありません。たいていは、より舌の表面が過敏となり、唾液は舌表面から剥がれ落ちた剥離細胞で混濁し臭くなっていきます。
したがって、まともな歯科医は子供達の口腔衛生指導では、歯磨きは指導しても舌磨き指導は決してしません。(危険だから)
唯一認められるのは、明日はないかもしれない、重篤な、治ることのない病気を抱えた人たちや、また老人介護や深刻な免疫不全に陥った患者のケアーの場合で、このような場合、舌を磨くことは感染防御上必要になります。
しかし舌磨きは、治療としては、未来のある人たちに施す処置ではありません。
もしも、金輪際舌を磨かないで(これが、当たり前のこと)、健全な舌の状態を維持して、二度と口臭に対して不安のない生活をしたければ、治療としては根本的な解決を図る必要があります。通常歯科以外の医科では、舌を診断して、そこから病気の解釈を行い、治療するくらいです。決して治療として舌を磨くと言うことは無いのです。私は、このようなことを、専門的に指導することが口臭専門外来であると思っています。
従来の歯科で行なわれていた舌を磨くという方法は、2000年以上も昔から口臭は治らないものとして素人が取り組んできた民間療法に過ぎず、治療とは程遠いものです。でも通常の歯科医院は、本格的な口臭専門治療機関ではないので、先生方に専門的知識がない以上仕方無いのですが・・先生たちが勉強する本に書いてあるためにどうしようもないのです。
医学的な治療の見地からは、口臭を引き起こす病的な舌苔がある場合は、その原因となる病気の克服が必要であるし、非病的な舌苔に対しては、健全な舌の状態を維持できる、安静時の口腔内生理機能の充実、および、飲食後の口腔内ケアーの方法を工夫すること、より良い精神状態の維持や生活習慣の改善などが必要です。
これらの治療は、口臭治療としてではなく、口臭を病気の症状と考え、舌苔の状態変化を病的状況の症状として考えていく内科や耳鼻科中医学では普通に行なわれていることで、舌を磨くこと自体が、治療としては無いのです。
舌の状態が悪化する最大の原因は、歯磨き習慣(口腔衛生管理方法)にあります。舌表面は繊細な粘膜構造で物理的刺激に対しては容易に破壊を受けるからです。 対策としては、水以外の物質が口に入ったときの、口腔内ケアー方法の改善です。そのためには、従来歯科で行われてきた口腔内衛生管理方法を見直す必要があるでしょう。みんなが信じてやっている方法は、必ずしも医学的とは言えないのです。 これについては、以下の記事を参照してください。
舌みがきを科学する・・・・犬猫でもやらない舌磨き−2
名前:HONDA 9/15(月)13:18
もう一つ大切なことは、しゃべらない、食べていない時の舌の働きをよくすること(安静時の口腔内、生理機能の充実)と口腔内乾燥を防御することです。 普段、無口な人は、舌の状態が悪くなって、しゃべるたびに臭いです。よくしゃべり、よく笑う人ほど口臭が少ないことを考えてもよくわかることです。しかし、無口な人は性格的な要因もあり、急に社交的になったり、よくしゃべったりすることは不可能です。 したがって、無口なひとは、定期的な給水と、舌を意識的に止めないようにして安静時唾液流を確保するようにしておけば完璧です。
無口な人はしゃべり始めの息がたいてい臭いです。(本人は気がつかないことが多いし、普通の人たちにも起こる現象です。)
充実した安静時の口腔生理機能、赤ちゃんや子供なら誰でも出来ているし、ネコや犬でも出来ている非常に簡単なことです。
ただ、単に臭いものを取り除けばよいという考え方は根本的解決法ではなく、本来自分たちの口腔生理機能には虫歯や歯周病を起さないシステムがあることを考え、本来の機能を取り戻すことが結局は口臭の無臭化につながります。
歯を磨きすぎたり、舌を磨いたり、長年やっても効果のない方法は、盲目的に続けるのではなく、それらの方法がおかしいいのではないかと疑ってみなければ進歩はないでしょう。医者や歯医者の言っていることはいつも正しいとは限りません。 私は、元々獣医師であったり、細菌学を研究していましたが、歯科で教わった口腔内ケアー方法は細菌学的や口の消化器としての仕組みを考えるとおかしいと思って違う方法で取り組んでいましたが。
私がこの掲示板やインターネットで述べていることは、直接口臭で悩む人たちに接して調べて、全て治療の経験から生まれた方法を、必ず医学的な根拠を示して書いています。(ほとんどの人が失望している)従来からの口臭への対応方法と、私の方法を実行してみれば、私が提唱している方法のどちらが効果的であるかは、簡単に確かめることができます。
「舌を磨くな、食後の従来法による歯磨きは無効、カテキンの濫用は場合によっては口臭を悪化する」など、今までの常識を覆さないと口臭の問題が解決できない。従来法にこだわっているから、歯医者では口臭治療は不可能なのです。 今までの方法では、まったく解決できないことは口臭で悩む人たちが一番よく知っているはずです。
また、日本人は世界でも最も歯磨き熱心で、歯医者が多いにもかかわらず、口腔内衛生状態は先進諸国最下位あることを考えてもよくわかります。
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