＞だけど舌苔が異常で…。

素人が、舌苔や舌の状態を見て、医学的に異常であるかどうかを判断することはきわめて難しいです。
歯科の先生でも、全身医学や、基礎医学的な教育や、舌苔診断学などの教育を十分受けていないことが多く、診断できる人は極めて少ないくらいです。
したがって、通常口臭で悩んで歯科を受診すれば、医学的に舌を診断することなく、素人と同じ感じで、舌磨きを指導するくらいです。大学でもやってますから、医科の世界では考えられないことです。あなたは、小学校のとき歯磨き指導を受けたと思いますが、舌磨き指導を受けていないはずです。(危険だからです。）
したがって、誤った自己診断を行わずに治療を必要とする状態かどうかを、内科や耳鼻科、または、舌診断を行ったうえで口臭治療をしてくれるような口臭外来を受診してください。

舌の状態は、顔色と同じで、健康であってもその時の体調や気分によってまるで病人のような顔色になることがあるのと同じで、健康な人でも、常に変化しています。
病的口臭に結びつくような病的な舌苔は、変化することなく常に状態が悪いです。

＞中１から高１まで毎日舌磨きをしていました。多い時は一日何度でも…。うっすらと血がでたこともあります。

舌を磨く習慣が身につくと、舌や唾液のの状態は非常に悪化していき、舌の表面は過敏になり、乾燥しやすく、荒れた舌表面からは常に、ねばねばした血液成分である漿液がにじみ出て、いつも口の中が不快な状態になるばかりでなく、口臭や口腔内感覚はどんどん悪化していきます。唾液はどどぶ水のように悪臭と汚れが目立つようになります。

また、いつもやっていると、舌癌を誘発する可能性が高いです。
理由は、舌の粘膜細胞は、体の細胞の中でも、もっとも分裂速度が速く常に新しい細胞を作りだしているので、物理的刺激や歯磨き剤に含まれる合成化学物質による化学的刺激を繰り返すと、DNAを複製するときにエラーを起こす確率は非常に高くなるでしょう。舌癌の５年生存率はきわめて低く、若い人の場合は、致命的になることが多いです。

＞今になっても舌苔が多いのはこれが原因なんでしょうか？

生活習慣・食生活習慣・口腔内の生理機能（舌の運動機能や、唾液の機能）・精神状態などいろいろなことが関係します。

「私は、体が悪くないのにどうして顔色が病人みたいにさえないのでしょうか？」という質問と同じです。
いろいろな原因が関係します。

＞こんな私でも正常な舌に戻すことはできますか？

簡単にできます。通常治療では、最初に舌の状態を良くする事を行いますが、原因を調べて改善のための訓練を行うと３週間もあれば、ほとんどの人はきれいになります。
ついでに、治療では最初に唾液の臭気を無臭化しますが、ほとんど人は３週間で目的を達成しできています。

＞私はすぐ舌が乾燥するんです。寝ている時や、長い授業中の時など、無意識のうちに舌が上の方にくっついてしまうんです。

精神状態は非常に影響を与えます。心が緊張すると、自動的に口の中も緊張するので、気持ちは緊張していても、意識して口腔内緊張を自力で開放してコントロールすることが大事です。

＞私は舌を上の方にくっつけてしまうのが癖みたいで、直そうと思ってもなかなか直りません。もうどうしたらいいのかわかりません。

自分では不安を制御できない場合は、口臭に対する取り組みと平行して、専門的に精神科医などの指導を受けて、心の安定を図ることも重要です。

＞もう口臭が一生治らないんじゃないがと不安で悩んでいます。助けて下さい…

１人で、口臭に立ち向かうことは、難しいことがあります。
なぜなら、１人で誤った判断と限られた知識で判断してどんどん自分自身を不安にしていくことと、たとえ取り組んだとしても、どれくらい良くなっているかの評価が自分ではできないからです。

身近な家族に相談したり、最寄の歯科医に口臭について相談して
みてください。
または、思い切って、最寄のほんだ歯科提携クリニックを受診してみてください。

＞これらの改善方法を詳しく教えて下さい！！！

あせらないことと、冷静に自分を振り返ることです。
たとえ、健康な人でも、アジア人種や日本人は近寄れば臭い人が大半です。生理的口臭のない日本人や、キスする位置の息が常に無臭の日本人はほとんどいません。(欧米では当たり前）
健康であっても、通常の会話距離で、時々不快な口臭があることも普通です。（生理的口臭）

病的な口臭は治療によって改善するし、改善したとしても、いつも、無臭の息である保証は何もありません。
したがって、健康な状態を作った後に、無臭を維持できるように気をつけて、いつも気にしながら、ブレスコントロール(自分で常に無臭の息をコントロール）することが大事です。
気にしない人はいつまでたっても、口が臭い時があります。

日本人も歯ブラシや歯磨きを使って歯を磨くプラークコントロール習慣は文化として身につけたけど、ブレスコントロールという習慣はアジアにはなかった文化です。
自分自身の力でもある程度は可能です。その具体的な方法は、口臭対策室に全て網羅してあるので、一度全てを読んで、その上で、何が自分の問題を引きこしているかを良く考えることです。そうすれば何をすればよいかがきっとわかると思います。

あなたの質問は、訴えばかりなので、状態が把握できないために、具体的に何を指導すればよいかがわかりません。
口臭対策室をじっくり読んで、自分なりの問題をよく整理してから、もう一度質問してください。

きっとうまくできるはずですから、あまり自分を追い込まず、誰かに相談してみましょう。