現在行われている口臭治療の問題点と 見捨てられてきた自臭症患者 ある質問に対して行われた回答に伴う、Ｄｒ．ＨＯＮＤＡの嘆き（告発） 2000/09/04 現在の「口臭」にたいする、たくさんの誤解は患者側に多くの混乱と、歯科医療に対する不信、および、新たなる精神的諸問題を作り出していると思います。 ほとんど、一般の人が目にする本や、インターネットの情報は、実際に本当に困っている口臭患者を診て書かれたものではなく、大半は、歯医者でなくても知っている情報です。 とりわけ、自臭症に対する問題は、日々深刻になっていっている気がします。医療サイドは、自臭症の深刻さを知っていても誰も真剣に取り組もうとする人はいないのが現実です。口臭と言えば、「歯石を取れ」「舌を磨け」「歯を治せ」「歯を磨け」・・要約するとこんなもんでしょう。それをむずかしく書いているに過ぎません。 だから、患者さんは盲目的に歯を磨き、舌が血が出るくらい磨きます。 ひどいのは，歯も高い被せにすることを誘導され、何十万円もかけてセラミックスの歯に変えられたり、最終的に金が取れなくなったら、体質だ、精神的におかしい？、精神科にいけ！と、まるでゴミ箱に捨てるように冷たくあしらわれています。 現状では口臭治療はエステになり得ないのに、エステとか言っているのんきな状況があります。「口臭」を標榜して、ちょっとでもつられてやってくる患者を確保しようと言うところでしょうか・・ 「口臭治療」を標榜している歯科医院へ、期待を込めて、時間をかけて、治療を受けて、これなら、いったい誰を信じていいのでしょうか？このことにより、精神的におかしくなるのは当然です。 今日もまた、「自臭症」「仮想口臭」「口臭恐怖症」の名において、新しい「対人恐怖症」「鬱症」「心神症」患者を作り出していくことでしょう。 おそらく、教育上でも、実際の臨床家の間でも、この「口臭」に対する基本的な考え方が、変わらない限り、やがては本物の精神的問題を抱えてしまう「自臭症」を作り出していく構造は、変化しないでしょう。 これは、おそらく、日本の「口臭」に対する文化的な要因をはらんでいます。「自臭症」の問題は、日本独特のものだと思います。 もちろん、アメリカにも存在しますが、数は非常に少ないです。 何回も書いていますが「自臭症」は、精神的な口臭ではないという立場で、口臭治療を取り組んでいるのは、日本で私以外はいないのです。 インターネットで「口臭」で検索すれば、いろいろな歯医者の口臭に対する取り組みがわかります。自臭症を特別扱いしている歯医者では、絶対に治りません。 「口臭」治療にやってくる大半は、「自臭症」および「自臭症予備軍」です。それなのに、ほとんどの歯医者は自臭症に対する取り扱いはほんの数行で終わっています。それに対する、支援や、対策をまったく講じていません。 だから、日本中の歯医者で「自臭症」は治せないわけです。「気にしないように」と言うことぐらいしかいえないのです。あるいは、「体質です・・」としか・・ 仮に、一歩譲って「体質」として、それを変えていくことに手助けも努力もしないのでは、どうしようもないです。 もし、全国の口臭を扱う医療機関が、私と同じような、実際にかかった患者さんが自由に書きこめる「掲示板」を置いてみたらどうでしょうか？？そんな勇気のある、歯科医は一人もいないでしょう。 都合の悪い質問や、書き込みは消されて都合のいいことだけを書いています。もし、私の実践や、述べていることにうそがあれば、患者さんはいつでもここに、批判することができます。 私は、あなた方と同じように、現在の口臭を取り巻く医療体制に不満をもっています。だからできる限り、正しい本当にためになる情報を、具体的に発信するようにしています。私も完全ではないけれど、患者と共に試行錯誤しているのが実態です。内容もどんどん新しいことが出てきます。 「自臭症」は、実在する、患者の悩みをそのまま受け入れたとき、初めて理解できるのです。ぜんぜん役に立たない、非現実的な口臭測定器だけを信じて、患者の訴えを無視している間は、永遠に口臭の深刻な悩みを持つ人を救うことは不可能でしょう。