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左の図は、喉の奥の部分を、前方から見たところです。○で囲まれた中の、ちょうど真ん中に見える突起は、いわゆる「ノドチンコ」です。 この領域は、外部から侵入するウイルスや細菌が、さらに体の奥深くへと侵入するのを防ぐために、様々な防御機構が用意されています。斜線で示されているのがその機構で、これらを総称して、ワルダイエル咽頭輪とも呼ばれるそうです。 この中で、口蓋扁桃が、風邪をひいたりすると腫れて痛んだりするために、おなじみのものです。 |
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左の図は、口蓋扁桃を拡大したところです。 扁桃組織には、陰窩と呼ばれるたくさんの穴があり、上扁桃腺窩と書かれているのは、その中でも特に大きいもの。 陰窩の中には細菌が常在していて、 奥には細菌の死骸などの力スがたまっているそうです。そして、このカスが表面に露出している部分が、膿栓と呼ばれるもの。ちょうど、この図で「扁桃腺窩」として示された二つの矢印の先端=穴の入り口にできる訳ですね。膿栓は。 ということで、膿栓は、原因(例えば、慢性炎症)が除去されない限り、何度取っても新たにできる、ということになりますね。 |
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扁桃の炎症は、リウマチ熱や腎炎、心内膜炎などの疾患と関連する場合があり、そのようなケースでは扁桃の摘出が検討されます。この部分は、素人考えであまりいじらないほうが、無難だと思いますね。 それから、耳鼻科で必要があると判断されれば、「扁桃洗浄」が行われますが、慢性炎症が続いていれば1〜2週間で再び膿栓が見られるようになるとのこと。 |
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なお、上の図は、金芳堂の「小耳鼻咽喉科書」からコピーさせていただきました。とても古い教科書なので、用語については、現在使われているものと少し違っている可能性はありますが、概念としては変わらないはずです。 このページの内容は、将来変更される可能性があります。 2000/10/19
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