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唾液のきつい臭いと口臭の関係
基本的には、唾液の臭い=口臭とはならないのですが。
唾液には蛋白質などが含まれているため、その水分が蒸発してしまうと、当然臭いは感じられるから、というのが、その理由です。しかし、ここで行われたレスは、別の観点から分析しています。
掲示板でのレスより。
(2000/12/7)

大変関係があります。まず、においを引き起こしているものには、2種類あります。
細菌と、細菌以外の酵素(こうそ)です。

酵素の量とは、臭いにおいを作り出す、嫌気性菌の数(細菌自身の酵素です)と、唾液そのものに含まれている酵素の数が関与します。

しかし、細菌は健康な人の口の中にも、体の中で最もたくさん存在しています。さらに歯周病や歯石・歯垢があったり、虫歯などの歯科的問題があるとさらに増加します。

これらの細菌(酵素)が存在することを認めた上で、どうして口臭が問題になる人とそうでない人がいるかというと、唾液におけるこれらの密度の問題と、唾液中に溶けている酸素(さんそ)量の問題です。

本来、哺乳類では、唾液は、いつもサラサラでていることが当たり前です。人間も例外ではありません。
ただし、緊張が生じると、すべての哺乳類で唾液の分泌は低下します。
ストレスや不安に弱い性質の人が、一部にいます。このような人は不安やストレスを慢性的に抱えている為に、新鮮な唾液はいつも不足していきます。
このように緊張が持続するケースは、高度に発達した文明人にだけ見られる現象で、他の哺乳類には存在しません。人為的にストレスをかけつづけるとほとんどの動物は、死んでしまいます。猫では発狂したケースを見たことがあります。

緊張や不安が続くと唾液の分泌が低下する結果、口の中の細菌や酵素類は濃縮されていきます。また、酸素(さんそ)は新鮮な唾液にしか無く、古い唾液では好気性菌によって酸素が瞬時に消費されるために、臭いにおいを作り出す嫌気性菌がすぐに活発になっていくことが考えられます。

その結果、濃縮された唾液に含まれる蛋白成分は嫌気性菌によって分解され、臭いにおいを起こしているのだと思います。

これらの仕組みは、患者観察からの推理ですが、この推理に基づいた治療を行うと、ほとんどの自臭症は簡単に治ってしまうことから、推理は正しいと考えています。

このようにして古い濃縮された粘々した唾液が、コップの吸い口についたりすると、臭い腐敗臭がするわけです。
したがって、自臭症の人の場合は、歯科的にまったく問題が無くかつ内科的に問題がないとしても、人前で不安を感じた瞬間から口臭がしてきます。

緊張した時の呼吸は特殊な呼吸パターンになるため、最初は自分だけが臭いを感じます。しかし、その結果、さらにパニックになり、悪循環に陥っていきます。
けれども、リラックスすると口臭は消えるために、家族や歯医者ではいつも口臭の存在を否定されます。そしてついには精神病院に送られる人もいます。

厄介なことは、いつも口臭ガスが出ているわけではないので、逆に嗅覚は鋭く反応します。いつも口臭のある人は、嗅覚はすぐに麻痺するのでむしろ分からないのです。
自臭症では、口臭があったりなかったりするために、逆にその臭いに慣れることができず、結果として頻繁に口臭を感じてしまうため、自分で口臭を感じていないときでも、いつも口臭があると思うようになります。

自臭的問題が解決すると、精神的問題があったとしてもすぐに解消します。

それが解決できない場合は、すべてが信じられなくなり、そばに人がいることが恐くなっていきます。また自分自身を疑う人や、自分自身の存在さえ疑問視する人たちも出現します。医療不信にも陥ります。こうなると最悪な状態になり、社会生活も難しくなります。

ほんだ歯科には、閉じこもりや自殺経験者は、たくさんいますが。現在はほとんど口臭を解決できて社会復帰されています。
社会復帰を見届けて、口臭治療を終了にしています。最も長いケースでは精神科の先生と共に治療を行い、一年を要したものがあります。

でも治療はそれほど難しくありません。本来の誰にでもある野性的な機能を取り戻すことができれば、かってに治ります。ただ、個性が関与する為にカウセリングは非常に重要です。


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