2001年1月9日の、ほんだ先生の投稿より 最近編み出した 新しい緊張時口臭緩和法ーー「パラパラ・・・・」法 最近編み出した新しい、緊張時の口臭の緩和方法と訓練方法を紹介します。 「パラパラ」です。 私が編み出すのは、ほとんどお金が要りません。儲かりませんね(‥;) どこでもいつでも、簡単でお手軽にできます。しかも効果はすぐに出ます。 パラパラといっても、今の流行のダンスではないですよ。 この方法は、全然別の治療をしていて、思いつきました。 非常に有効な方法です。 ある、某局のアナウンサーの発音障害について治療していました。 その人は、アナウンサーであるのに、緊張しやすいタイプの人でした。 あるとき、放送中に言葉が詰まったことをきっかけに、どんどんしゃべれなくなると言うことでいくつもの病院を点々として治らず紹介を受けて来院されました。以下の治療で短期間で治りました。 一つの理由は、前の歯科治療によって口の中の構造が変化し問題があり、発音がしにくくなっていたので特殊なプレートを作製して発音しやすいようにリハビリをしていきました。 発音や構音障害の問題は解決しました。 もう一つは、構造的なものが解決しても、フラッシュバック的に起こってくる不安に対する緊張時の舌のもつれ対策です。どもるようになったり、突然失語現象が起こるようになったのです。 それは、テレビカメラに向かう時よりも、目上の人に対面した時に発現しました。 この状態は、実は、自臭症の人の口臭の成り立ちと良く似ています。 人前で、うまくしゃべろうと思うと、フラッシュバックが起こるのです。相手がカメラの場合は問題が起こりません。ちょうど自臭症の人が一人でいる時や家族といる時や、治療機関にいるときは口臭が起こらないのに似ています。 人のしぐさが気になる、口臭の時と心理は良く似ています。その途端に、口臭が起こります。突然の緊張に襲われるからです。 この人の精神的部分から来る発音障害に対して、「パラパラ」と言う方法で解決ができました。 緊張が起こってくると、口臭を起こす人はどうしても、口の中が固まってしまいます。舌も固定されてしまいます。 この方法を流用することで、かなり改善します。自宅でや是非やってみてください。 方法は実に簡単です。 でっかい声で、(声を出す方が有効です) ただ、「パラパラパラパラ」と言うだけです。(踊りたい人は、ついでに踊ってもいいですよ。(^ー^)) 単純ですが、この発音は非常に重要です。 「パ」を発音する時は、なるべく強く口を結び激しく破裂音を出すようにしてください。 口の周りの筋肉を増強させます。 「ラ」は舌を巻きます。 「パラパラパラパラ」以外に「タラタラタラタラ」などもいいです。「タラタラ・・・」は「パラパラ・・・」よりも複雑な舌の動きが必要です。この2種類を併用すると訓練ができます。 「ア行」+「ラ」の組み合わせと「タ」と「ラ」の発音です。パは、破裂音を含むのでさらに有効です。 「ラリルレロラリルレロ」もいいです。これは、舌先の練習です。 恥ずかしがらずに、大げさにやることがコツです。(家で、訓練として行う場合) 自臭症気味の人は「ラリルレロ」の発音がうまくできない人が多いです。普段使わないからです。 ・・・・・・・・・・・・・ この方法が自臭症に有効である根拠ですが・・ 日本語は、あまり舌を使わなくてもしゃべれます、特に口臭が気になる人の発音では、しゃべり方が単調で、舌を使わない発音が多いです。 舌の機能が落ちている可能性と、口臭がするのではないかと思い、あまちはっきりとしゃべらない癖が身についています。 このことは、口臭をより悪化させるでしょう。 欧米をはじめとする、アルファベットを使う言葉は、日本語と異なり、早い上に舌を十分使わない限り何を言っているか判りません。日本語に比べて、圧倒的に舌が動くのです。舌の位置次第で、意味が違ったりします。中国語も同じです。 したがって、しゃべることで、口腔の機能は飛躍的に機能し、会話によって口臭がおきにくいです。 そういう意味で、日本語は口臭を起こしやすい言語かなとか思います。日本の昔の歌でも、単調で眠くなりますね・・ロシア語では、舌をまかない限り発音できません・・激しく舌を震わせます。 これでは、口臭は起きないですね。特に自臭なんで起こらないのではないかと思います。ひょっとすると、これが日本人に自臭症が多い原因かもしれないですね。(仮説ですが・・・シャイな国民性もあると思います) ・・・・・・・・・・・・・ 実践編(外で口臭が気になったとき・・・) 注意:この方法は、歯科的問題も内科的問題もない自臭が気になる人、もしくは緊張時口臭の緩和方法です。 口臭が気になったとき、まず、水を飲みます。 舌を口の天井でしごいておきます。もう一度少し水を含みます。 声を出しても出さなくてもいいですから「パラパラパラ・・・・・」と繰り返し発音練習します。 臭いがなくなるまでやります。その後に、再び水を口に含み飲みます。 不思議に、臭いは薄くなくなってしまいます。緊張から来る鼻臭もなくなります。 どうですか?簡単です。 緊張すると、口の中に喉の奥の緊張からくる、生理的な口臭ガスを溜め込みます。 そのガスが、緊張時の呼吸方法により、鼻に逆流して鼻臭を感じたり、ためたガスを一気に吐き出すために口臭に発展します。それにおびえて、さらに緊張が高まり、新たな緊張時口臭を引き起こします。 この「パラパラ」発音法によって、このような口臭は確実に回避できると同時に、口腔内緊張を緩和できます。 また、気になるときは、人にわからないように「パラパラ・・・・」と声を出さずに、やるのも有効です。 でも、声を出してやると、喉の奥の臭気はすごく改善します。(大きな声を出して行うことを勧めます) 家でやるときは、必ず声を出すこと。 |