お茶の効用はポリフェノールによる殺菌効果や、葉緑素の防臭効果、ビタミンCなどたくさん知られています。
特に口臭を抑制するといわれるポリフェノールの一種であるカテキンは、コマーシャルもありよく知られているのですが、すべてよい話ばかりで、そのために多飲する人や信じ込んでいる人が多いです。もちろん緊張時の一服や食後の一服は非常に効果があると思います。
しかし、ポリフェノール自体はお茶に限らず、木であればほとんどのものに含まれており、要するに渋の一種で、「柿フェノール」や「アップルフェノン」などもっと効果の高いものがあります。
なんでも、限度や程々と言う事があります。


さて、このようなお茶も多飲した場合は副作用もあることはあまり宣伝されていません。本来お茶は漢方薬であった事を忘れてはいけないでしょう。
口臭専門医はすぐにお茶を勧めるのですが、その副作用や適切な飲み方の指導もすべきです。お茶屋の宣伝に加担してばかりではいけないと思います。


常にお茶を飲むようになると、飲みすぎた場合、便秘や消化管の働き自体を抑制していくし、唾液に対しては分泌抑制作用があります。
健康な人が緊張時口臭の緩和や食後の口臭抑制に飲む分には最適であると思いますが、唾液の分泌の悪い人が口腔内乾燥をを防止する（口の渇きを癒す）目的でお茶を飲む場合はかえって抑制的に働きます。お茶は、口腔内乾燥時や唾液不足の即時解決としての材料としては好ましくないのです。また治療的に用いる場合は不適切です。
口腔内乾燥や唾液不足を訴える口臭患者さんの飲食状況を調べると、お茶を必要以上に常飲している人が非常に多いのです。水への転換を図ると解消していく事が多いのです。


体にもっともフィットしている飲み物は、水であることを忘れてはいけないのです。飲み水でうんこを流す国は世界でも日本くらいで、外国では質の良い水は最高の飲み物でありかつ高価であることを忘れてはいけないです。水と安全はただ・・・という国は日本だけ。でも最近は安全はすごく怪しい。


よくわかる例を挙げておきます。


一国の総理である小泉さんは、国会演説でしゃべりすぎて唾液不足に陥り口が乾いた時に、いったい演台で何を飲むでしょうか？
一国の総理なら、極上のお茶を飲まれても不思議ではありませんが、お水が用意されています。演説中に唾液不足で口腔内乾燥になってしゃべれない時に直ちに唾液不足を解消するのには水が即効性があるからです。水を飲めば引き続き唾液分泌は舌の動きによってすぐに回復し、再びしゃべる事が容易になります。


この時お茶を飲むと、さらに口は渇きどんどん口腔内乾燥は促進していくでしょう。引き続きしゃべることは困難になります。その反面利尿作用によってすぐにおしっこに行きたくなります。そんなことになっては演説を続ける事は難しいからです。いかに水は、口腔内乾燥や唾液不足に即効性があるかがわかるでしょう。
もっとも小泉さんも演台を降りて、ホッと一息入れる時はエルビスプレスリーとかX−JAPANとか聴きながら、「玉露」などの銘茶の一服で至福のひと時を過ごされるはずです。


一つだけ、いいことを教えておきます。「カラオケ」に行く時の口臭を防ぎ安く上げる方法。
「カラオケ」はソフトドリンクで稼ぐような仕組みになっています。歌を歌うと唾液が不足して口が渇くのでソフトドリンクが用意されていますが、いずれも飲めば飲むほど口が渇くような飲み物が多いのです。
とりわけ「チューハイ」とかのアルコール飲料は、口腔内乾燥を加速します。甘味の多い炭酸飲料もそうだし、コーヒーもそうです。さらにウーロン茶はすぐに口が乾きます。
こうして長くいればいるほど、歌えば歌うほどソフトドリンクが飲みたくなり費用がかさみます。カラオケの部屋代が安くても十分採算が取れます。
これらの飲料は口の乾きに対してさほど働かず、トイレばかりが行きたくなるです。カラオケに行くとなぜかトイレに行く回数が増えるのはそのためです。


このような時、「ミネラルウォーター」をこっそり持参すると、喉の渇きは格段に抑えられ効率よく口腔内乾燥を防ぎドリンク代の圧倒的な節約になります。歌もたくさん連続して歌えます。


また、歌手のライブを見てください。ステージに置いてあるのはお茶やソフトドリンクではなく、必ずミネラルウォーターです。時々は熱くなってくると、頭にぶっ掛けて冷やす事もできるからです。時々かっこつけにやってますね。
けっして「水」は「カラオケ」屋には用意されていないのは、こんな秘密があるのです。もちろん、水はオーダーしてもでてきません。営業的にはマイナスになるからです。
持込ができない時は、トイレの手洗いの水をいっぱい飲むと安上がりです。日本では世界で唯一便所の手洗い水もうんこを流す水も飲料水なのです。
しかも、こうしておくと歌を歌いすぎた後にやってくる口臭抑制にもなるのだ。