語り部通信での94/08/05の#226を再編集したものです。
原題は「世界観を理解させる」でしたけど、それはちょっと高飛車なのでタイトルを変更し、若干書き加えました。
以前よそのBBSでした、RPGをプレイしやすくするにはとの話の中で、小説を 薦めるだけで世界観を把握させることができる点で、ソードワールドとフォー セリアを高く評価しました。 特に、コンベションなどで不特定の相手とプレイするには、共通認識が多い ほどプレイしやすいものですから。 世界観を伝えるために、面白い小説があることは多いに役に立ちます。 わざわざ教科書じみたワールドガイドに読みふける人間なんてのは、実際に はわずかなものです。世界を自作していて、つくづくそう思いました。 もっとも、小説だけに頼っていてはいけないという意見もありました。プレ イするためだけに、わざわざ好きでもない小説を読むのは嫌だとの考え方です。 これは、ライトファンタジーを嫌っている人の意見でした。 小説としてのライトファンタジーは嫌いだが、プレイするにはライトも楽し いという見解もあります。そういった人のためにも、また小説だけでは情報が 偏ってしまう(特に一人称小説)場合の対策としても、小説以外にも分かりやす くまとめた文献は必要でしょうね。 もっとも、どうすれば読んで楽しい資料が書けるか、というのが分かるなら 受験参考書でも書いた方が世のためにも良いのかもしれませんが。(;^^) あと、ソードワールドを汎用ファンタジーRPS として利用したい人にとって は、小説のイメージを自分の世界に持ち込まれるのは困るんですね。 今考えてみると、それは「フォーセリアのお約束」と「RPG ファンタジーの お約束」とを取り違える人が多かったことに原因があるのかもしれません。 まあ、これからもっとたくさんの書き手が出てきて、色々な世界観が提示さ れれば、フォーセリア的プレイ感覚を絶対視しないプレイもできるでしょう。