権現堂堤(2008.04.04)

 都心の桜は散り始めているので、今日は、埼玉県幸手市の権現堂堤の桜を見に出かけました。権現堂川は氾濫を繰り返し、昭和の始めに廃川になりましたが、江戸時代は利根川の支流でした。現在は中川の堤となっている場所に1000本の桜が植えられています。大正時代は3000本の桜があり、関東屈指の桜の名所だったそうです。現在も土手の上と下に植えられている桜のトンネルとともに、堤の下の広大な菜の花畑が同時に満開になり、他では見られない花見ができる人気の花見スポットです。
権現堂堤は幸手駅から2.2キロ、バスの便は1時間に1本で、タクシー待ちの行列に並ぶ気にはならず、明るい日差しを浴びて幸手の町並みを眺めながら歩いていきました。

権現堂堤の入り口、土手の上は桜のトンネルになっています。


土手の上も下も、平日というのにこの通りの人。火気厳禁ですが、飲食禁止ではありません。


堤の下の菜の花が植えられている場所は、かつては権現堂川の川岸だったところです。食用ではなく、観賞用として植えられています。畑の間に歩道が設けられていますが、菜の花畑は立ち入り禁止になっています。
 

快晴のうららかな春、権現堂堤の花見は今日が最高だったに違いありません。


現在の桜が植えられたのは、昭和24年だそうです。


子どもでも手が届くほど、枝が下りてきています。


駐車場の外の道路にあったアマギヨシノとヒカンザクラの交配種、ヨウコウです。