熊谷桜堤(2008.04.01)

 4月1日は、北海道では三十数メートルの風が吹く吹雪で屋根が飛ぶなどの被害が出ましたが、関東も青空が広がっているものの相当の風が吹き、強風の影響で電車のダイヤが乱れました。この風で桜が散ってしまっては大変と、埼玉県、熊谷市の荒川土手の桜を見に出かけました。
熊谷の桜堤の歴史は古く、堤防が築かれた1580年頃にさかのぼり、江戸時代にはすでに桜の名所でした。枯れたり焼失したりで何度か植え替えが行われ、現在の桜は、1952年、荒川改修による現堤防に熊谷市制20周年を記念して植えられたものです。荒川土手の2キロにわたり、500本の桜が植えられています。ところどころ、新しく植えられた木もありましたが、樹齢60年近いソメイヨシノは、ソメイヨシノとしては老木、いっぱいの光を浴びて立派な花を咲かせていました。

平成2年に日本さくらの会によって「さくら100選」に選定されたことを記念してつくられた石碑です。桜堤は、熊谷駅南口に下りて、徒歩5分ほど、土手の入り口にこの石碑があります。


土手への入り口付近は、強風にも関らず、花見に訪れた人がたくさんいました。


桜並木の一方の端から撮影。河川敷しか写っていませんが右側が荒川です。人の塊が見えるあたりが入り口付近。

 

桜並木のもう一方の側、左が荒川河川敷です。
写真では穏やかに見えますが、土手の上の風は相当なもの、私の体重は決して軽い方ではありませんが、吹き飛ばされそうで、時折立ち止まらなければならないほどでした。


桜はまだつぼみも残っていて、8〜9分咲きといったところですが、花びらだけでなく、房ごと、中には、小枝がもつれたのか、つぼみを持った枝ごとちぎれた小枝もあってちょっと痛々しく感じました。


樹齢60年の風格です。剪定もされています。


土手の下の通りは屋台が並んでにぎわっていました。