函館 五稜郭・函館公園(2012.05.09)

 函館の桜の開花は、今年は札幌より遅く、見ごろは連休明けになりました。ソメイヨシノの北限は石狩市厚田区あたりだそうです。それより北に行けば寒さに強いエゾヤマザクラや千島桜になりますが、函館の桜はほとんどソメイヨシノです。
 気象庁の満開予想を信じ、5月9日、朝5時の羽田行きバスに乗って函館に向かいました。
 
五稜郭タワーから
五稜郭は幕末の箱館開港に伴い設置された箱館奉行所の防御施設で洋式の城郭です。蘭学者武田斐三郎の設計で1857年に着工、1864年に完成しました。五稜郭タワーからの眺め、桜は1600本ほどあるそうです。


葉が少し出て来ていますが満開。五稜郭の桜を見て、まず、木が小さいなと思いました。

五稜郭の桜
五稜郭の桜は、樹高が揃っています。手入れをしている方に、「ずいぶん強い剪定をしてありますね。」と話しかけてみました。 「木が古くなっているので、大きくすると花がつかず、小さくまとめて栄養を行きわたらせるようにしています。また目の高さで鑑賞できるように、上に伸びないよう剪定 しています。」とのこと。

五稜郭タワー
五稜郭築城100年を記念して1964年にタワーが建設されましたが、現在あるのは2006年に建てられた新タワーです。高さ107m、展望台は90mです。五稜郭の歴史を学べる展示すスペースがあり、高所恐怖症ではない人も怖いらしい強化ガラス製の「シースルーフロア」もあります。

箱館奉行所
立派な松の向うは2010年に復元がなった箱館奉行所です。1985年から発掘調査をはじめ、古写真・文献・古図面を基に当時の工法、材料を用い、4年の歳月をかけて復元されました。全国から宮大工、瓦、左官、建具などの専門職人を集めたとのこと、日本の伝統建築の技がつまった建物です。

箱館奉行所からの景色
箱館奉行所からの眺めです。手前の白い線は駐車スペースではありません。箱館奉行所は約3000平方メートルありましたが、現在再現されているのは1000平方メートル。白い線は建物があった位置を示しています。

頑張っている桜
こんなに空洞ができていてもきれいな花をつけています。

函館公園
五稜郭をあとにして、市民の憩いの場といった感じの函館公園の桜を見に行きました。後の山は標高334メートルの函館山です。

旧函館博物館一号
旧函館博物館一号。開拓使函館支庁が北海道の資料や動植物を公開するために明治12年(1879年)に建てた博物館で、地方博物館としては日本で最も古いそうです。

函館公園
函館公園の開設は古く、明治12年。この公園造成には多くの市民が奉仕活動を行ったそうです。

函館市立図書館の桜
公園内の函館市立図書館の前に珍しい桜がありました。松前早咲、八重としては小ぶりの花で、原木は北海道松前町の光善寺にあるそうです。

松前早咲
松前早咲のアップ。

函館山ロープウェイから
函館山ロープウェイからの眺め。オーストリアのスヴォボダ社製の125人乗り大型ゴンドラで運行しています。
私が乗った時は、乗客は5人だけ、3、4分で山頂まで到着しました。

住三吉神社
立待岬に行く途中、住吉町にある住三吉神社です。
三吉神社の跡地に住吉神社を建立、合併合祀して名前を「住三吉」と改めたそうです。読みはスミヨシのままです。
長くはありませんが桜のトンネルがきれいでした。