6月6日(水)・その1 ローマ観光5日目──真実の口はラッキー。(^^) ローマ旅行も、出発日から数えて、ついに6日目。現地の空気にもだいぶ慣れてきたこの日は、滞在5日目。明日の夜にはローマを発って、日本に帰ります。 昨夜、脚つりながらも爆睡していた私。目が覚めたのは、8時過ぎ。お支度をして、いっしょに旅してる少女漫画家、藤原晶嬢と共に9時過ぎにはホテルを出ました。 この日の予定は、有名な円形闘技場コロッセオと、ローマ皇帝時代の首都中心部の遺跡群、フォロ・ロマーナ。 でも最初に向かったのは、テルミニ駅から地下鉄で3駅。チルコ・マッシモ駅からてくてく8分のとこにある、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会。ここはあの名画『ローマの休日』に登場した、真実の口がある教会です。 有名な場所です。どのガイドブックにも載ってます。さぞかし混んでいるだろうと、晶タンと2人覚悟を決めて行ったのですが……ガラガラでした。教会入り口脇の壁に真実の口があったのですが、そこで写真を撮っているのは、ほんの数人。私と晶タン、楽々お写真撮りました。けっこうのんびり撮影出来たぞ。 でもって教会内部へ。ここは、今まで見た教会と比べると、かなり質素です。石造りで祭壇などはそれなりですが、他は簡素で装飾も控えめ。個人的にはこれぐらいの方が荘厳さや神聖性を感じるので、この教会はかなり好きだなと思いました。これまで巡った教会でもたくさん写真を撮りましたが、ここではシャッターを切る指にも力がこもったように思います。 そんなわけで、初めておこころざしをしてろうそくを灯しました。ついでに併設されているお土産物屋さんで、友達へのお土産に、ミニカレンダーとしおりを買ったり。 そんな感じで楽しく見学出来たサンタ・マリア・イン・コスメディン教会なのですが、外に出た途端ビックリ!! 真実の口の前には、ずらりと人が並んでいました。どうやら観光ツアーの方々らしく、皆さん並んで真実の口といっしょに写真を撮ろうと待ってます。 そういえば、教会内に入った時は私と晶タンの他は2、3人しかいなかったのですが、途中アジア系観光客の団体様が来てました。その方々は時間の都合か早くに去って行ったのですが、たぶん次の団体様が来たんだろうな。私たちは、ちょうどその狭間に来たんだろうなと、なんだかラッキー気分。 行列する皆様方から離れ、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会を後にしました。 その後は、教会のお向かいにあったヴェスタ神殿前のベンチで一休み。念のためにガイドブックで確認して、フォロ・ロマーナへと向かうことにしました。 次回に続きます。 |
6月6日(水)・その2 ローマ観光5日目──フォロ・ロマーナと美味しいお昼。(^^) ローマ観光5日目は、コロッセオとフォロ・ロマーナ。 真実の口で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン教会を後にした、私と少女漫画家藤原晶嬢。ガイドブックで地理も確認。フォロ・ロマーナを目指します。 とは言っても、迷うことはなかったです。なにしろフォロ・ロマーナは、ローマ時代の首都中心部の遺跡群。ものすごく巨大。少し歩いただけで、すぐにその外周に辿り着きました。そもそも、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会へ行く途中、最寄り駅を出た途端その姿は見えていたぐらいなのですから。 鉄柵の向こうに、赤茶けた煉瓦っぽい色の廃墟が見えます。わたしがほへーとその雰囲気に飲まれかけていると、晶タンが言いました。 「ラピュタみたい」 ドンピシャリ。まさにその表現が、一番わかりやすくかつ的確にこの風景を形容してました。 そういえば、宮崎駿監督は『紅の豚』を作る前に、イタリアに取材に来たらしいねと話しながら、さらにとことこ歩きます。フォロ・ロマーナのそばには来てても、入り口は遠かったんです。 あちらさんにすれば国産車。だけど私たちにとっては外車ばかりがずらりと並んだ路地を抜け、辿り着いたフォロ・ロマーナ入り口は、ちと小そうございました。たぶん脇から入ったんだろうな。でもって少しだけ中に入ってはみたものの、この時点でお昼前。お腹はペコペコです。そういえば、この日は着いてから食べようかと、朝ご飯がまだだったような。 そんなわけで、いったんフォロ・ロマーナを出、近くにあったカフェに入りました。注文したのは、サラダとパスタ。でもって、晶タンはオレンジジュース。のんべな私はおビール。 パスタはトマトとバジルの、シンプルなものでしたが、これがまた素直なお味で美味しいこと。(^^)サラダの方も、今までよく出ていたのはオリーブオイルとバルサミコ酢に塩コショウ(基本的にドレッシングは出ないみたい)だったのですが、ここではバルサミコ酢でなくて透明なお酢が出ました。たぶんワインビネガー。ワインビネガーは家でも使っててなじみがあるからか、これまた美味しかったです。 食後にはレモンタルトと、晶タンがカプチーノ。私カフェラテを頂いたのですが、これもまた美味。 念のためにここでトイレも借りたし、鋭気を養った後は、再びフォロ・ロマーナへと向かいます。 なんといいますか、ローマ時代の首都中心地というだけあって、フォロ・ロマーナは街中の雰囲気。中心地だと人もたくさんいるので、もうラピュタの雰囲気はありません。代わりにあるのは、観光客の楽しげな顔。あちこち写真を撮りながら、大通りを突っ切って、コロッセオへと向かいます。 途中、水売りのおじさんと、観光客らしき西洋系のおばちゃんが大モメしている現場も見ました。どうやらミネラルウォーターの観光地価格に、おばちゃんが激怒している模様。ガイドブックによると、500ml入りミネラルウォーター1本に暑い時期だと10ユーロつける業者もいるとか。(私たちが行った時で、1ユーロは164円ぐらいでした。(^_^;))でもこの日は、そこまで高くはありませんでした。 「あそこまで怒れるのは、それを伝えられる言語能力があるからだろうな」と思ったり。あんど、水ゲットしといてよかったとも思ったり。 そんな光景も眺めながら、私と晶タンはコロッセオに到着しました。 次回、コロッセオの中にも入ったぞ編です。 |
6月6日(水)・その3 ローマ観光5日目──コロッセオとパラツィーノの丘。一気に 明日はローマを発つぞというこの日、私と同行者、少女漫画家藤原晶嬢は、ローマ時代の円形闘技場コロッセオに到着しました。 コロッセオの前も、かなり広い広場になっています。 まず目についたのは、露天商のお土産物屋さんと、ローマ時代の剣闘士の衣装を着けたおっちゃんたち。観光客の中には、いっしょに写真を撮ってる人もいます。ちょっとコスプレっぽいなぁとか思いながら横を通り過ぎ、コロッセオへと向かいます。 そして次に目に入ったのは、ずらりと並んだ行列。見渡すとその先では、セキュリティゲートが待ちかまえてます。金属探知器とX線検査。ヴァチカンにもあったなぁと思いつつ、私たちも行列に並びました。 ヴァチカン美術館で1時間超並んだ私たちです。コロッセオの行列は、はっきり言って楽勝でした。15分くらいだったかな? チェックを通過したその後は、入場チケットを買って、コロッセオに入ります。 外から見ると巨大なコロッセオ。中に入ると、やはり巨大でした。 当時は板が張られていて、そこで様々な闘いやショーが繰り広げられたであろうコロッセオも、今は床がなく、土台が剥き出しになってます。中央の闘技場には降りられなかったのですが、観客席に相当する場所から、そこを見下ろすことが出来ます。 土台の中には、猛獣が入れられていた檻っぽいところや通路も見えます。後で模型での解説を見たのですが、人力エレベーターやせり上がりの装置には、これを2000年近くも前に作ったのかと驚かされます。 あと、そこで暮らしているらしい猫さんたちに癒やされたり。(*^^*) 外壁沿いの通路には、美術書メインの本屋さん兼土産物屋さんと美術館がありました。が、ちょうどこの時の美術館は「EROS」をテーマにした展示物が飾られてまして、エッチしてる絵が描かれた壺や高杯が大人気っ!! 皆さん群がって見てました。私もガンガンお写真撮ったし。(^^ゞ (撮ったお写真はこちら。美術品だけどかなり露骨なので、別ページに分けて隠してみました。気にしない方はドゾ) いろんな意味で、コロッセオはエキサイティングなトコでした。 コロッセオを出た私たちは、続いてパラティーノの丘に向かいます。こちらはフォロ・ロマーナの隣にある大きな丘。ローマ時代は、邸宅とかが建っていた場所とのこと。 近くなので気軽に歩いていたのですが、道間違えました。すぐに気がつきはしたのですが、引き返す前に、途中見つけた教会に入ってみました。小さな教会です。質素な感じでここもなかなかよかったです。 こうして考えると、どうも私は宗教設備に質素さ、簡素さを求めているようです。日本のお寺が、わびさびを重視しているところが多いからかしらン? まあ中には、金閣寺みたいに派手なお寺もありますし、中に入るときらびやかなところも多いのですが。 ともあれ、道間違って見つけた教会を出た後は、元の道に戻ってパラティーノの丘を目指します。こちらは、緑がたくさんで、そう整備しているのか、元々が高級住宅街だったからか、なんとなく庭園ぽいです。ここからは、フォロ・ロマーナはもちろんのこと、ローマの街並みも一望出来て、とてもいい眺めでした。 あと、緑が多いからか、さほど暑くもなく、風がとても気持ちよかったです。 中には昔の邸宅や庭園跡(と言っても、土台や壁の一部しか残ってないけど)の他に、小さな美術館もありました。ここは特に昔の彫刻が多かったのですが、発掘したものを展示しているので、修復の跡が目立ちます。バラバラになった破片をつなぎ合わせるの、大変だっただろうねと、晶タンと語り合う。 パラティーノの丘を出ると、コロッセオの横。凱旋門のそばに出ます。ここでもジェラード売りの車が出ていたので、またもやジェラード食べました。 美味でした。(^^) 今回は、ここまで。 次回はローマ観光5日目のラスト。食べまくります。(^^ゞ |
6月6日(水)・その4 ローマ観光5日目──最後の晩餐 in ローマ 長めに取ったローマ旅行もいよいよ終盤。明日は日本へ発つぞな日。私と少女漫画家藤原晶嬢は、真実の口からフォロ・ロマーナ。コロッセオを回りました。 フォロ・ロマーナ横、パラティーノの丘を抜け、買ったジェラードを食べながら、コロッセオの外周沿いに歩きます。 地下鉄で来たのですが、地図を見れば歩けそうな距離。そんなわけで、私と晶タンは、歩いて帰ることにしました。ガイドブックの地図で見つけた、途中にあるモンティという緑地帯も気になったし。 モンティは、コロッセオのすぐ近くでした。公園っぽい雰囲気で、ここもやはり遺跡がちらほら。ネロの黄金宮跡やトラヤヌス帝の浴場跡を見つけてはしゃぎ、私は通りがかりのお犬様に声をかけたりしながら歩きます。 ここからてくてく歩いたら、ホテルにはけっこういい頃合いで着くはずです。 この日はもひとつ、目的がありました。いいレストランで、ご飯を食べよう。 前日ブランドショップ巡りをした晶タンはもちろんですが、私も一応それなりの服と靴は持ってきてます。こいつを活用せずに帰るのは、ちと口惜しや。 だけどてくてく歩いた距離は、思いの外、遠かったのです。 ホテルに着いた時は、かなりお疲れ気味。明日帰るとはいえ、ここで体力使い果たすのはどうよ。そもそも疲れて食べに行っても、120%楽しめるのか? しかも私は欲こいて、ホテルに着く前に晶タンと別れ、またテルミニ駅のスーパーマーケットへ、お土産買いに向かったし。(ちなみにこの時買ったのは、ガイドブックによるとイタリアでしか売ってないという、ネスカフェインスタントカプチーノとチューブ入り2倍濃縮トマト。ごっそりと買い込みました。(^^)) そんなわけで、結局ホテルのほぼお向かいにあった、EST! EST! EST! というお店でお食事。またここも、ガイドブックに載っていて、気になってたというのもあるし。 いいレストランは逃したものの、この日はローマで過ごす、最後の夜。それだけで十分に盛り上がれます。しかもこのお店、かなり美味っ!! 晶タンと2人、前菜には、温野菜の盛り合わせ。ミラノ風カツレツに、ピザEST! EST! EST!。ピザの中身は、トマトとモッツアレラチーズ。そして生ハム。ナスは私の大好物さ。(^^) グリルポテトにナスとモッツアレラ&パルメザンチーズのグラタンを頂きました。 お飲物も、ふるいました。お店の名前を冠した、赤ワインと白ワイン。それぞれ、フルボトル。ミネラルウォーターも1リットル。 盛り上がったので、食後は2人でテルミニ駅へ。駅構内のカフェに入り、晶タンはカプチーノ。私は食後のエスプレッソを頂きます。 さらにスーパー寄ってビールを買って、ホテルに戻ったその後は、昨日買って冷蔵庫に残ってたチーズとナッツを食べながら宴会。しゃべってしゃべって、夜中の1時過ぎに、やっとこさベッドに入りました。 ローマ滞在もあと1日。 明日の午後は、いよいよ日本に出発です。 |