■ 台湾旅日記 (2日目 2008年11月2日) 団体で観光だゾ。

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11月2日(金)・その1  ──朝のお支度。朝ご飯

 台湾旅行2日目は、ツアーに組み込まれている観光です。集合場所は、ホテルのロビー。迎えが来てくれるので、楽チンです。だけど、迎えに来てくれる時間は、午前7時40分。早いっての。友人池田あお嬢 と2人、この日は早起き。6時過ぎにはベッドから這い出てました。
 起きて交代で歯磨き洗顔。お着替えして、化粧もします。
 この時思ったこと。旅行の時は、大きめの鏡を持って行くべき。
 イタリア旅行の時も思ったのですが、女2人旅ともなると、どうしても朝の仕度がぶつかります。バスルームにしか鏡がないと、押し合いへし合いしながら化粧をするか、でなければどちらかがコンパクトの小さな鏡を頼りにするしかありません。この時も池田が遠慮してか、ベッドに座ってそうしてました。すまんのぉ。

 ともあれお支度をすませ、まずは2人してホテルを出ました。午前7時。目指すは、朝ご飯。
 とりあえず、近所で食べられるところを探そう。時間制限があるので、見つからなければコンビニで調達しよう。私たちが泊まったホテルの近所には、セブンイレブンが2軒と、ファミリーマートが1軒ありました。
 朝は早いけど、開いてる食事のお店はいくつかありました。1軒め。店頭にサンドイッチを並べてます。でもせっかくの旅行なので、どうせなら地元っぽいものを食べたい。目指すはお粥。そして見つけた2軒目は、店頭で料理をしていてなにやら美味しそうな雰囲気です。
 メニューも掲示されてました。だけどその中に粥の文字はなし。とはいえ時間もありません。
 お店のおばちゃんが話しかけてきました。中国語ですか「どうぞ」と言ってくれてるみたい。
 池田が聞きます。「おかゆはありますか?」と日本語で
 お店のおばちゃん、慌てます。すかさず店の奥にいるおじいちゃんを呼びました。戦中派らしいおじいちゃんは、片言ながら日本語がしゃべれました。
 曰く「おかゆはないけど、他の物も美味しいよ」
 店頭には、出来上がった揚げパンや、なべではなにやら白い液体が湯気を上げてます。
 テーブルに案内されたものの、上手く言葉が通じないので、口頭での注文は出来ません。結局私と池田は2人して店内うろうろ。「これ1つ」「あれ1個」と、指差して注文します。
 というわけで、この日の私の朝ご飯。

豆乳がぬくぬくで美味でした。(^^)
揚げパンと饅頭。コップに入っているのは豆乳。

 饅頭は具が少なかったけど、野菜が多めで嬉しや。豆乳もちょうどいい甘さで、とっても美味しかったです。(^^)

 朝食を終えてホテルに戻ると、7時半。ガイドさんを乗せたバスが迎えに来て、観光ツアーの始まりです。


11月2日(金)・その2  ──観光ツアー、スタート。(^^)


 旅行会社主催の観光ツアーが旅行2日目。朝7時半に迎えに来たバスに乗り、台北の街を走ります。

 私たちのホテルが1番最初で、ここから別のホテルに泊まる旅行者たちを乗せていきます。1番最初に乗り込んだ、私と友人池田あお嬢。1番前の座席に座りました。早いのは大変だったけど、これはラッキー。バスは街中を走り回り、次々お客さんを乗せていきます。

映画、上映中だったのかな?
車中より見たバス。どこかで見たことある顔が。

 最終的には、40人弱が乗り込みました。  ガイドさんは、女性です。前日空港からホテルまで送ってくれた呉新泰さんとは別の人。台湾人なのですが、さすがに日本語はメッチャ上手。陽気でしっかりした方でした。

 まず向かったのは、保安宮。医学の神様が祭られている廟なのですが、台湾人は合理的なのか他の神様も祭られてます。なんでも、1個所に集まっている方がお参りの時便利だから、だとか。ガイドの陳さん曰く「神様のスーパーマーケット」こういう、神様がたくさんいて、それぞれがケンカしない(としている)雰囲気は好きだなぁ。

保安宮
台湾のお寺は派手。

 入り口にいる狛犬が、日本にいるのとよく似ていて親しみ持てます。
 ガイドさんの説明によると、狛犬は中国大陸伝来だけど、南方系と北方系があるのだとか。北方の人は真面目。だから狛犬も真面目。きちんと正面を向き、真面目にお仕事しています。
 比べて南方の人は大らか。だから南方系の狛犬も大らか仕様。門の左右にいる狛犬は、お互いが相手の方を向いて、ぺちゃくちゃおしゃべりをしているとか。
 台湾の狛犬は、南方系です。片方が牡で股間にナニがちゃんとあります。もう1匹は牝の狛犬。その足元では子狛犬がじゃれついておりました。

こちらは牝。足元にいるのが、お子様狛犬。 牡。股間に注目。
牡と牝とお子様狛犬。(^^)

 中に入れば自由見学。例によって、お写真撮りまくります。携帯電話の電池切れでカメラが使えなかったあお嬢が、ちょっと悔しがっておりました。
 三国志好きな彼女に頼まれ、神様として祭られていた関羽像をパチリ。でも、手が震えたのか、なかなか上手く撮れませんでした。(^^ゞ

関羽像。ぶれずに撮れたの、これだけでした。(^_^;) 確か、海の女神様だったと思う。
関羽像と別の神様。(神様も派手)

 台湾は温かく、11月の頭でも気温は26度前後と、ガイドブックに書かれてました。そんなわけで夏仕様の服を持ってきていたのですが、この日は曇り時々雨。しかも気温がかなり低くて、陳さん曰く「真冬みたいです」  他の方がちゃんと冬仕様出来てた中、寒いし恥ずかしいしで、ちょっとトホホな気分でした。(^_^;)

 ともあれ、保安宮の次は、お隣に建つ孔子廟。ここは政府直轄の廟で、受験シーズンにはたくさんの人で賑わうとか。だけどこの時は工事中で、ぐるっと巡っただけでした。残念。
 でも、ここではボランティアのおじさんが胡弓の演奏をされてて、それがとてもいい雰囲気でした。(^^)

工事中。残念。
中ももっと見たかったな


 次回は、ちょっと事件もあったぞ。お茶セミナーです。


11月2日(金)・その3  ──観光ツアー、お茶屋さんにて

 バスに乗っての観光ツアー。保安宮と孔子廟を回った後は、お茶セミナーへと向かいます。

 台湾には独特のお茶文化がありまして、案内されたお茶屋さんでセミナーを受けました。産地のお話。茶葉の見分け方。そして、お茶の淹れ方。
 だけど文化の説明というよりは、ずばりセールストークでした。お話ししたのは、お茶屋さんのオーナーの方だったのですが、トークの上手なこと。
 「うちのは本物。免税店のは偽物。5個買ったら割引きするよ。限定いくつまでね。高いと思うかも知れないけど、毎日飲んだとしたら、1日××円しかかからないよ」セールストークの教科書に載せたいような話しっぷりでした。

 セミナーの後はお茶の販売。さすがに何人かの方が買われてましたが、私はあまり興味なし。お茶そのものより、後ろにズラリと並んだ茶器の方が気になります。ちょうどお湯飲みが欲しいなと思っていたところだったし。
 茶葉のセールスタイムが終わり、店内を自由に見てOKなフリー買い物タイムとなりました。

 この時私は、小さな闇香杯と茶杯のセット。どこからお茶を入れるのかわからない、マジックポットを2つ。でもってお土産にしようかなと、烏龍茶を2袋を買うことにしました。

 ところがお金が足りません。お買い物金額は、全部で5700台湾ドル。前日、空港で日本円20000円分を両替して、5400台湾ドルになっていたのですが。
 ここは円でもお買い物が出来たのですが(というか、ほとんど円で売っていた)、ここに持ってきていたのは、両替した台湾ドルだけ。残りの日本円は、ホテルに置いてきてました。
 というわけで、結局お茶は諦めて、ポットと茶杯のセットだけにしました。全部で4000台湾ドルくらい。

 残念だなぁ。でも、仕方ないなぁ。また両替もしないとなぁと思っていたのですが、ふと我に返りました。ちょっと待て。買い物する時私、ちゃんと計算してなかったか? こんなに高いはずないぞ。
 改めて店内の商品と掲示されている値札をチェック。頭の中で、もう1度計算してみます。やっぱり変だ。
 店員さんを呼んで、その旨を伝えました。幸いここの店員さんは、皆さん日本語ペラペラです。
 店員さんからも「計算間違ってますね」と同意を得て、2人でレジに行きました。そしたらそこでも気づいていたのか、私に商品を売った店員さんが、再計算の真っ最中。そのそばではガイドの陳さんが、その様をじっと睨んでいます。
 結局、4000台湾ドルだと勘違いしていた私のお買い物は、全部で1600台湾ドルくらいでした。店員さんから「だったら烏龍茶も買えるね」と言われましたが、結局そちらはパスしました。お買い物の時間も、もうなかったし。
 ここで買ったのが、下のお写真。

白磁が綺麗。(^^)いっしょに写っているのは、サイズ比較用の100円ライター
闇香茶杯と茶杯

これがけっこう高かったけど、桃の形で可愛い。(^^)
マジックポットは2個買いました。

 ちなみに、闇香茶杯と茶杯は、この後行ったいろんなお店で見かけました。あまり、焦って買うことなかったかも。でも、マジックポットはここ以外のお店では見かけませんでした。洗いにくそうなので、家では使わず飾りになっていますが、台湾に旅行してこれが気になったならば、見つけた時に買った方がいいかも。

 あとこのお店。いっしょに旅してた友人池田あお嬢も、ちょっと計算ミスをされたっぽいと言ってました。台湾ドルと円が混ざり合い、何個だったらいくらに割り引きするけれど、1個だったらいくらだよってな感じで、計算面倒くさかったし。
 皆さん語学が堪能だけに、算数の方は不得手なのか、あるいは……。(^_^;)
 微妙な疑惑は残ったものの、許容範囲だったので(私の方は、ちゃんと計算しなおして、お金も返してもらったし)それ以上気にすることはやめにして、観光を続けていきました。

 旅行会社主催の観光。まだまだ続くよ。


11月2日(金)・その4  ──観光ツアー、中正記念堂とお昼ご飯

 3泊4日の台湾旅行。2日目はツアーにくっついていた、団体での観光旅行。観光バスで保安宮、孔子廟、お茶セミナーと回りましたが、なおも観光は続きます。

 バスは台北市内の大通りを走ってました。ずらりと並んだ街路樹はヤシの木。さすがは亜熱帯気候地域です。ちなみにこれは大王ヤシで、鑑賞以外には使えないとか。通称馬鹿ヤシ。う~ん。見た目は立派なのになぁ。

 バスの中から台湾の総統府を眺めます。さすがは立派な建物。その近くにある228平和記念公園は、かなり広い公園です。ここでの下車はなかったのですが、ガイドの陳さん曰く「ここ(228公園)は夜、女の人が来るの恐くないです。男の人は恐い。カップルたくさん。みんな男の人です」ようするに、台湾のハッテン場? 車内の人みんなに、微妙に受けてたのがなんつーか。そうか。こういうネタに食いつくのは、腐女子だけではなかったかと、ちと新鮮でした。(私の周り、腐女子率が高いもんで。類は友を呼ぶ。(^^ゞ)

 総統府の前を通り、次に向かったのは中正記念堂。蒋介石を記念して建てられたものですが、とにかく敷地が広い。建物自体も巨大で、白と青のコントラストがとても綺麗。中にも入れたのですが、蒋介石が生前使用していたものを展示してたり、お土産物屋さんがあったり。かなり見甲斐がありました。あちこち回るツアーなので、見る時間が多く取れないのが残念なくらい。
 比べて次に行った免税店は、ちょいと長めに時間が用意されてました。さすが。
 ここで買ったものは、宿泊ホテルに届けてくれるとのことでしたが、まだ買わず。旅行中の買い物は後回しの人なので。(ローマ旅日記、6月7日その3にも書きましたが。(^^ゞ)

 免税店の次はお食事。台湾料理梅子飯店へと案内されました。かなり広いレストランです。日本の高校生らしき集団がおりまして、ガイドさんへのお礼の言葉を述べてました。たぶん修学旅行だったんだろうな。
 この時のお料理は確か7種。円卓に並べられたのは、ガイドブックを見た時から食べたいと思っていた切り干し大根入り卵焼き、菜脯蛋(ツァイポヌン)。豚の角煮に麻婆豆腐。牡蠣と玉ねぎ、長ネギの炒め合わせ。これはカキもろみ炒めかな? きゅうりのおつけもの。鶏団子のスープ。別料金でマンゴープリンも注文しました。美味しや。(^^)

ほっこり。ウマウマ。(^^) とろり。ウマウマ。(^^)
菜脯蛋と豚の角煮

辛いぞ。ウマウマ。(^^) めっちゃウマウマ。(^^)(私はこれが1番美味しかったです)
麻婆豆腐と牡蠣と玉ねぎ、長ネギの炒め合わせ

あっさり。ウマウマ。(^^) 甘トロ。ウマウマ。(^^)
鶏団子のスープとマンゴープリン


 ところでこのお昼の時ですが、さすがに40人近くの人がお食事するので、いくつかの円卓に別れて座りました。  友人池田あお嬢曰く「うちらのテーブルの完食率、すごいよ。他のテーブル、かなり料理が残ってたし」
 他のテーブルは見てなかったのですが、言われてみれば、私たちのテーブルでは、誰も遠慮はしてなかったなぁ。ちなみにテーブルに着いていたのは、カップルが1組と、男ペアが1組。でもって女ペアが私たちを入れて2組。他のテーブルは、比較的年配の方が多かったからかしらン?
 私としてはむしろ、レストランを出る時に見えた高校生たちのお料理残し率の方が気になりました。もっと食べろよ。男子高校生。(^_^;)

 ともあれ、私たちはお昼ご飯をたっぷり頂き、観光ツアーはまだまだ続きます。
 次回は台湾観光の目玉とも言えるの、2つ紹介です。
 あ。ちなみに今回お料理しか写真がないのは、中正記念堂ではカメラの設定を間違えてて、きれいに撮れてなかったからです。気づけよ。(^_^;)


11月2日(金)・その5  ──観光ツアー、忠烈祠と故宮博物館

 40人弱が1台のバスに乗っての観光ツアー。名所を回ったりお昼を食べたり。

 続いて向かったのは、忠烈祠。民族革命や抗日戦での戦死者を祭るお寺で、日本の靖国神社みたいな場所です。1時間ごとに衛兵交代式が行われていて、これがかなり見物だとか。
 ガイドさんの説明を聞きながら、バスに揺られてその場所へと向かいます。到着した時は、ちょうどそれが始まったところ。たぶん、ツアーに組み込むために、時間を計っているんだろうな。小雨が降る中、私たちもバスから降りてその様子を見学しました。
 銃をかまえた2人の衛兵さんが、同じ動作で動きます。キリリとして、カッコいいこと。(*^^*) 撮影OKでしたので、交代式の間は動画。終わってからは、並んでお写真撮らせてもらいました。
 ただ、この時の天気は雨。交代式に移動でいたのは2人の衛兵さんだったのですが、天気がいい時は5人で交代式をする模様が、さらにすごいとか。ちょっと残念でした。

兵隊さんが濡れたらいけないので、係の方が傘差しかけてます
次の衛兵交代式に向かう兵隊さんたち

 ものすごく広い忠烈祠を、しばし自由散策。時間になってバスに乗り、次に向かったのはこのツアーで私が1番楽しみにしていた故宮博物館でした。

とにかく広い。これでも半分も写ってません 中央扉前の柱のところにも、それぞれ兵隊さんが立っています
忠烈祠(敷地内とメインの建造物)


 故宮博物館。大英帝国、ルーブル、メトロポリタンと並んで、世界4大美術館と称されている博物館。もンのすごく楽しみにしてました。特に目玉とされている翡翠細工の白菜は、絶対に見なくては。

 故宮博物館に到着。まず入り口でイヤホンを渡されます。これでガイドさんの声が、しっかり私たちにも届きます。
 ガイドさんの案内で、まずはざっと中国歴史のお勉強。それから年代、テーマ別に別れて展示がされているお部屋のいくつかを回っていきます。
 その後で、館内自由行動に、1時間ほどもうけられていました。
 が、2つめの部屋でふともよおすものが。お手洗い、行きたいなぁ。というわけで、お友達の池田あお嬢にだけ断って、そっと列を離れます。トイレに行って用を足してる間にも、イヤホンを通じてガイドさんの声が聞こえてきます。
 そして、私が用を足している間に「解散」の声が。
 ……こんなに早く解散するなら、もうちょっと我慢したのに。などと思いつつお手洗いを出て、1人で館内を回りました。

 改装が終わったばかりだったとかで、建物は近代的でピッカピカ。
 展示物も素晴らしく、1時間ちょっとの自由時間では、全てを見終わるのは無理。というわけで、館内マップを見ながら、興味のあるところを集中的に見ていきました。玉や水晶の工芸品。青磁の焼き物や、昔の中国皇帝さんが使った家具や玩具など。
 見ているうちに、はぐれた私を捜してくれてた池田と再会。私がツアーから離れてた間にガイドさんが案内してくれた清朝工芸品の部屋を、説明つきで案内してくれました。THANKS。(^^)
 集合時間はあっという間。ミュージアムショップで買い物もしたのでギリギリになっちゃったけど、でも遅刻はしなかったぞ。


 団体での観光は、次回で終わりです。


11月2日(金)・その6  ──観光ツアーFinal、漢方薬店と免税店。台北トイレ事情もあるよ

 3泊4日の台湾ツアー。2日目は、ツアーに付属の観光でした。
 朝の7時半から始まりましたが、それもあと少しで終わり。

 故宮博物館の見学は、1時間強で終わりました。ここでなら、1日いてもよかったのだけど。今度は全日自由旅行にして、その時たっぷり時間を取って、また来ようと思いました。

 次に向かったのは、漢方薬店、滋和堂診所。ここでは希望した人は、別料金で足ツボマッサージを受けられます。私と同行者の池田あお嬢は希望しませんでした。40人弱いた中で、これを受けたのは10人くらいかな?
 で、希望者が足ツボマッサージを受けている間、私たちは別室でお店の商品、漢方薬の紹介を受けてました。
 『気功の達人』という人が出て来て、手のひらで釘を打ったり、熱して柔らかくなったキャラメルに気を通して、硬いサトウキビを貫通させたり。途中、熱した鉄の鎖を手でざっと握り、火傷した手に漢方薬をすり込みます。10分後ぐらいに「ほら。傷跡も残ってないよ」といった感じだったのですが、う~ん。(^_^;) 見てる分には面白かったけど、これで漢方薬を買おうとは思いませんでした。

 ちなみにこのお店に入る前、ガイドさんから注意を受けていました。漢方薬のセールスがあるけど、いらない時ははっきり言うこと。日本人は曖昧に笑ってごまかそうとするけど、これをすると台湾の商売人は「買う気があるのかも」と期待して、いつまでも離れません。
 「不要です」という意味で、よく「いいです」と言うけど、これも台湾の人にとっては「いいです(ね)=欲しいです」と取りがちなので、はっきり「いりません」と言わないと駄目と。
 注意注意。文化が違うぞ。

 結局、誰1人買わなかったのではなかろうか。よく見てなかったけど。
 セールスが終わってもなお時間が余ったので、のんびりだらだら。持ってきていたガイドブックを眺めたり、お手洗いを借りたりしていました。

 ここでちょっと、閑話休題。台北トイレ事情です。  今回の旅行、わたしたちは台北市内だけを回ったのですが、その範囲内ではトイレに困ったことは1度もありませんでした。
 美術館や観光名所、デパート、飲食店系はもちろんのこと、夜市でも困ることなし。公衆トイレが、けっこう充実してるんですよね。駅のお手洗いも、特に汚いと感じたことはなかったし。
 ただ、台湾のおトイレは、排泄物はもちろん流していいのだけど、(あかん言われたら、メチャ困る。(^_^;))小さい方の後の、トイレットペーパーも流しちゃ駄目。個室内にあるごみ箱に捨てる決まりになってます。
 これは、慣れなくて困ったなぁ。注意してても、時々つい……。
 そんな台北トイレ事情でした。いきなりアレな話でごめんなさいです。(^_^;)

 漢方薬店に続き、最後に向かったのは政府認定の免税店。大きなホテルの地下にあり、いかにもなお土産物からブランド品まで、かなりの商品がそろっています。
 だけどガイドさん曰く、最終日に空港へ向かう前にも免税店での買い物タイムがあるとのこと。そうとわかれば、今ここでお土産を買う気はありません。
 ざっと下見だけをして、その場を離れました。この免税店に着いた時点で、観光ツアーも解散だったので。(オプショナルでお夕飯を頼んだ人は、この後もツアーが続いてましたが、申し込んでなかったの)


 といったところで、観光ツアーは終わり。これで最終日まで、完全自由行動です。
 免税店の中で私と池田、さあどうしようかと顔を見合わせました。
 続きは次回。


11月2日(金)・その7  ──初めての地下鉄

 午前7時半から午後4時半まで。ほぼ半日続いた観光ツアーも、免税店にて解散。
 ガイドの陳さんにご挨拶して、私と友人池田あお嬢。さぁ、どうすんべ?と顔を見合わせます。
 解散した免税店は、大きなホテルの地下でした。観光バスで回っていたけど、ちょっと疲れたのもあって、ロビーでソファに座ります。ガイドブックを開きながら、これからのことをご相談。
 台湾滞在は、この日を含めてあと3日。最終日は、お昼過ぎには迎えが来ます。時間は無駄に出来ません。
 疲れた身体を奮い立たせて、私と池田は立ち上がりました。目的決定。ちょっと早いけど、この日の晩ご飯を食べに行くことに。

 お昼がレストランでの中華料理だったので、夕ご飯は夜市に行くことにしました。夜市とは、文字どおり夜にオープンする市場。ガイドブックの写真を見ると、食べ物の屋台がずらりと並んでいます。
 この時私たちがいた場所の最寄り駅は、地下鉄中山駅。台湾でも最大規模の士林観光夜市は、そこから4つ目の劍潭駅を降りてすぐです。
 地図を頼りに、早速駅へと向かいました。中山駅には、あっさり到着。地下に降りて電車に乗ろうと、まずは券売機で切符を買います。ガイドブックに載ってたとおり、券売機上にある路線図で切符の値段を確かめて、まずはパネルの値段の所を指先でタッチ。それからお金を入れると、コインの形した切符が出ます。

プラスチック製 大きさは500円硬貨ぐらい
これが切符(表と裏です。どっちが表か知らないけど。(^^ゞ)


 でも、この使い方がわかりませんでした。自動改札口に行ってみたものの、タッチパネル方式で、コイン型切符を入れる場所が見当たりません。他の方々を見ていたのですが、皆さんチャージ式のカードを使っていて、コイン切符を使っている人はいません。
 困った。
 仕方がなしに、改札口の係員さんに聞きました。だけどこの方が、日本語わからず。それでも英語は話せる方だったので、それで説明聞きました。
 どうやらコイン型切符にもチップが埋め込まれていて、それをセンサーにかざせばいいとのこと。自動改札機を出る時には、投入口があるので、そこに入れればOK。
 恐る恐る、試してみました。すんなりゲートが開いて、通れました。
 めでたしめでたし。(^^)
 池田と2人、ホッとしながら、地下鉄に乗り込みました。


 次回、台湾夜市です。


11月2日(金)・その8  ──いよいよ、お楽しみターイム。(^^)

 観光ツアーを終えて、友人の池田あお嬢と2人きりになりました。ここで目指したのが、台湾夜市。屋台料理で食べまくるぞと、ルンルンしながら地下鉄に乗りました。

 台湾最大規模の士林観光夜市へは、ツアーの解散地最寄り駅から4つ目の劍潭駅で下車します。地下鉄の電車は綺麗で、車内の電光パネルに、次の停車駅が記されます。そんなわけで、迷うことなく劍潭駅で下りられました。乗車する時困ったコイン型の切符も、駅でちゃんと使い道を聞いていたので、迷わず改札機についているコイン入れに入れて下りられました。

 士林観光夜市は、劍潭駅前すぐのところで開催されてました。
 ツアー解散後けっこうのんびりしていたからか、夜市に着いたのは午後6時前。辺りは暗くなり始めていて、市は明かりできらびやかに照らされてます。
 縁日みたいな射的や出店。デパートの屋上にあるような遊具もあちこちで営業してます。

 
外から見た士林観光夜市と中

 そして、けっこうな人通り。夜市の混雑時間帯は、もっと後です。この時間でこの混み具合ということは、この後かなりの混雑が予想されます。
 ここで私と池田、約束しました。もしはぐれたら、この相談をした夜市入り口で7時、7時半と、切りのいい時間に落ち合おうと。コミケ会場で放送されている、迷子対策が参考です。
 そう約束して、2人で夜市を回りました。市の中でも、私たちが入り込んだところは、食べ物と遊具、雑貨がメインでした。食べ物は、素材ではなくその場で頂く食堂系です。

 端から回っていったのですが、まず池田が引っかかったのが服飾雑貨系。ガイドブックに載っていた、台湾名物。カラフルなマスクをお土産用にと買ってました。私もちょっと見たのですが、好みの柄がなくてパス。結局台湾でマスクを買うことはなかったのですが、この日記を書いてた2月、冷たく乾燥した空気に、買っときゃよかったと、ちょっと後悔してました。いえ。普通のマスクは持っているのですがね。(そしてアップしてるのは4月。どんだけ時間かかっとるねん。(^_^;))

 次に2人して引っかかったのが、臭豆腐の店。発酵食品である臭豆腐は、その独特の匂いが特徴といわれているのですが、チゲ鍋風に仕上げたそれは、なべ自体の匂いが強すぎて、全く気になりませんでした。そもそも私、鼻炎を患っているもので、においは感じない方ですし。
 池田が臭豆腐。私はラーメンみたいなのを頼みましたが、どちらも小さめのなべ。おかけでいろんな種類のお料理が頂けます。

奥が臭豆腐。手前はラーメン

 この時、どうやら飲みもの系はお店持ち込みOKらしいとわかったので、2人してコンビニ探し。ビールを買ってから、他の食べ物を頂こうとなりました。

 夜市を出て、コンビニを探そうとしたのですが、大通りを挟むと、これまた別の夜市があります。こちらは服や靴と、ペットショップ。生活雑貨の市も見つけました。
 2人して、うろうろ。途中雨にも振られましたが、かなりの時間を過ごしました。

 この時見つけた恐ろしいものが、夜市の遊具。500円玉硬貨大のボールを打つパチンコみたいな遊具──スマートボール。日本の縁日でも、ドラゴンボールやドラえもんといった漫画のイラストが描かれた板に穴が開けられたあのゲーム。
 台湾夜市のスマートボールも、漫画の絵が描かれてます。日本の漫画です。衣装やキャラの特徴に、な~んとなく見覚えがあります。でも、その漫画家さんの絵柄ではありません。というか……。
 う~んと思っている私の横で、いち早く気づいて池田が顔を引きつらせてました。「これ、同人の絵だ……」しかもや○い風味。(^_^;)
 エロいわけではないのですが、お兄ちゃんをもう1人のお兄ちゃんが背後から抱き締めてまして、知ってる人だったらギャア! どこで手に入れたんだよっ!?
 写真を、撮りました。ここに載せようかなと思ったのですが、池田の「やめて。描いた人が可哀想っ!!」のひとことで、さすがになと思ってやめました。ちなみにジャンルヒント。ひうまのいど・たいふーん。

 結局この後、コンビニでビールをゲットし夜市に戻って、2人別れて屋台で串焼き、いかと野菜の煮物、玉子焼きを買って落ち合って、ベンチで頂きました。

どれも割とあっさり味。(^^)
一番奥のが玉子焼き。真ん中のは煮物。開ける前ですが、黄色い袋は串焼きです。

 でもってかき氷のお店に入って、フルーツどっちゃりかき氷も頂きました。

こっちは池田 こっちは私が頼んだの
マンゴーのかき氷とフルーツいろいろのかき氷。(*^^*)

 美味しかったぁ。(^^)


 台湾2日目。長くなったけどここまでです。
 次回3日目。「朝から大騒動」です。

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