●審査員の声

「すばらしい! でも、基本を身につけて!」

   本当に年々技術が向上している。一番驚いたのは、北京と地方の調理師のレベル差がなくなったこと。数年前までは、北京の選手の技術が飛び抜けていた。日本料理を作ってきた歴史が長いからでしょう。しかし今では同じですからね。むしろ、地方選手の作品の方がバラエティに富んでいて、北京の選手より面白いくらい。今後がますます楽しみです。
   でも、審査員として辛く採点すると、料理の粗さはたくさん目に付きます。例えば寿司を例に挙げると、巻き物の大きさが違う。ネタが中心にない。彩りが悪い。魚の筋の向きがバラバラなど。また、出来上がりがきれいでも、調理中に清潔さに無関心な調理人がいた。これでは本当にいい料理人とは言えません。基本を身につけて、もっともっと上を目指してほしいですね。

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