『美女と野獣』10月22日開幕! ©Disney

公演までの道のり
〔舞台仕込み編〕

10月下旬の開幕に向けて、『美女と野獣』の公演を経験した劇団四季の技術スタッフ約30名も応援に駆けつけ、8月から準備が始まった。

●舞台改修工事
   北京劇場の設備は、今回の公演のためには不十分だった。そこで、8月初旬から約1ヶ月をかけて大改修工事を決行。

   ・奈落(舞台の床下スペース)作り
野獣が住むお城などの舞台セットを動かすには、奈落が不可欠。そこで北京劇場の舞台の上に、10数センチの床(スペース)を設置。その下にワイヤーを敷き詰めた。

   ・バトン(背景や照明を吊る棒)を新設
20本を新設し、合計で58本に。これらのバトンが、約20トンになる照明や背景を支える。
●舞台の仕込み
   9月の初めから約3週間かけて、ブロードウェイの舞台をそのまま再現。大道具から小道具まで、すべてを日本から移送。総量は、30〜40家族の引っ越し荷物に相当。道具は、Disney社の承認を受けたもののため、中国で新たに作り承認を取るより効率的、経済的。

   ・スピーカー、照明を新たに設置
観客席から見えるスピーカーは4〜5個。しかし、実際は大小取り混ぜて50以上のスピーカーが配置され、どの席からも最高の音が聞ける。照明器具は400個以上。


9月26日、本番さながらのテクニカルリハーサル
●テクニカルリハーサル(舞台技術の総仕上げ)
   9月下旬から10月上旬にかけて、照明、音響、大道具等を総チェック。舞台上に俳優はいないが、本番と同じように通しでリハーサルを行う。→「かわら版特派員」舞台裏日記

   ・照明、音響、大道具などはすべてコンピュータ制御
ワイヤーの位置などにちょっとした誤差があるだけで、トラブルが発生する。場面ごとに一つひとつ丹念にチェック。本番に備える。

●リハーサル
   10月中旬、俳優が舞台に上がってのリハーサルを開始。


戻る公演までの道のり〔俳 優 編〕かわら特派員 舞台裏日記