アーナールダを中心とする大地の神々は殆どの地域ではその夫神の神殿に座を置く事が多い。
彼女たちはエスロリア女王国や他の一握りの地域で独自の神殿を形成し主神として崇められる。
また、アルドリアを最高神とする事でエルフ達はほぼ同様の神殿を形成しており、同様にパマール
テラではアギモリ達によってパマールトが最高神とされる。しかし、パマールトの神殿は固有の
神々を多く含むためその具体的な内容に関しては此処では触れない。パマールテラでのエルフの
神殿に関しても同様である。
この神殿はアースカルトという言葉で表されるが、大地の女神達はその性質からして、その地域/
文化圏に密着したものが多く、決してこのカルトに属する者達が大地の女神の全てでは無い。
大地の女神たちの力無くしては地の恵みを得ることは出来ない為、混沌を別にすれば明確に
彼女たちと敵対する勢力は無い。
エルフ達の神殿としての敵は混沌に加えて、ドワーフ達と暗黒の勢力であるトロウル達である。
また、根が植物である彼らに陽光を提供するイェルム神殿とは友好的な関係にある。
地は第三のエレメントで生命の意も内包する。
対応する色は緑、精霊はノーム、ルーン鉱は銅であり、動物は
爬虫類である。
しかし嵐の神々との婚姻が多いせいか、エレメントの門とは別に哺乳類と深く結びついた
神々も多い。
神殿の中枢を占める神々
アーナールダ:豊穣、大地、大地、調和
大地の母。大地の六つ娘。アズリーリアの娘
大地のルーンの現在の所有者で多くの神々が彼女に求婚したと言う美貌と博愛の人。
そのダンナはフラマル、アーガン・アーガー、ハイキム、オーランス、イェルマリオ、
ストーム・ブル、マガスタ、パルマートとなんだかとっかえひっかえ。
ん!ふしだら?イヤイヤ、平等に愛を分け与えているだけデス。
タイ・コラ・テック:死、大地、運命
死者の女神。大地の六つ娘。ガータの娘
死者は土に帰り、その霊は彼女の楽園へと至る。冬の後に春が訪れるようにやがて
その魂は地上へと再誕するだろう。
しかし、この世界だとそれぞれカルトが好き勝手に自分のヴァルハラを持ってるので
イマイチ有難みが薄いなぁ。
このゲーム葬儀呪文を持ってるカルトって多くて火葬、風葬よりどりみどりな感はありますが、
ここは当然、土葬(しばし火葬)派です。
アズリーリア:豊穣、大地、幸運
富の祖母。大地の六つ娘。ガータの娘
冬になると大地の富を隠してしまい、春になると返してくれる。タイ・コラ・テック
同様地界の女神。
とあるサイトによると高利貸しカルトって事デスガ...
タイ・コラ・テックと双子なだけに関連ルーンが対になっている。
マーラン・ゴア:死、大地(裏)、無秩序
地震の女神。揺るがす者。大地の六つ娘。アズリーリアの娘
アースカルトのコワモテその一。アーナールダの姉妹。しかしアーナールダとは対象的に
この女神が夫となる神を持つことは無かった。現在の状況を見るば何となく納得してしまいそう
になるが、これでもかつては寛大で慈悲深い女神だったらしい。神代の争いが訪れたとき彼女が
「ゴア」の称号を得てからは恐怖と畏怖の対象となった。
冬の峰に集う流民達のカルトにおいて彼女は主神として崇められる。
バービスター・ゴア:死、大地(裏)
聖なる復讐者。大地の六つ娘。アーナールダの娘
コワモテその二。狂戦士カルト。ヒミツだけどストーム・ブルの娘。
彼女がまだ胎内にいるときに、ゾラーク・ゾラーンが彼女の母を切り裂こうと
斧で撃ち掛かかると、彼女は逆にこの武器を奪い取り彼の神の武器から刃を失わせた。
「大地の法」に仇成す者に裁きを下す(強姦者を去勢したり)執行者。取り敢えず怖ぇ。
個人当たりの戦力に反して構成員数では弱小に過ぎないせいか軍事色は薄い。
ヴォーリア:豊穣、大地
春の乙女、大地の六つ娘。アーナールダの娘。
父親に関しては諸説あるがイェルムかオーランスとゆう事になってるらしい。
大地の六つ娘でも最後に産まれた女神。ゲーム的にはおよそプレイヤには無用な
カルトですがこの女神に関しては存在自体が重要。
アルドリア:植物、大地、豊穣
森の女神。フラマルとアーナールダの娘。
彼女は愛の女神の子孫であるシェイナーズとの間にドリアード等の精霊をもうけ、人のルーンの
所持者である定命の祖父との間にエルフをもうけた。彼女の子等を指してアルドリアミと呼ぶ。
小暗黒に於いて死のルーンを手に入れた彼女はかねてからの敵であったモスタリを駆逐し、
地下へと追いやった。この事によってモスタリ(岩)達は物言わぬ存在となった。
ロウドリル:無秩序、熱
火山と農民の神
イェルムの兄弟で向こうからは下品だなんだと疎んじられているが、多分庶民的で結構イイヤツ。
地界に赴いて、怪物の男を倒したり人知れずに大暴れだったりする。
ヂツ人知れずは初心者推奨カルトだそうな。
フラマル:植物、無限性
植物の神。種子の父。
植物のルーンの所有者で天宮の神々によって創られた最初の生き物(フォームルーン)。
育み手と呼ばれる女神との間にスローリフィング、ヴロンカリ、エンバイリをもうけた。
これらはそれぞれシダ/苔類、針葉樹、広葉樹である。
その他の神々
アーガン・アーガー:意志疎通、暗黒
アーナールダの夫。トロウルの軍神にして交易神。
大地信仰のあるトロウルかエスロリアのアースカルトに於いて信仰される守護夫神。
大暗黒において混沌の軍勢からアーナールダを護った。しかし、夜だけでは
大地は恵みをもたらさないのもこれまた事実。
アーリーナ:死、移動、運命
英雄の看取り手。アズリーリアの娘。
その詳細はSRF's Web siteを参照の事。
アンオフィシャルなヴァルキリーカルトですがなかなかに好み。
イェローナ:死、天空
星の狩人。イェルムと大地の娘。
流星弓を持ったユニコーンの乗り手で小暗黒に於いては極星と共に闇の神々と闘いこれを
退けた。
バービスター同様、個人の戦闘力が高い反面、信仰が希なためカルトとしては弱小。
んが、イェローナはバービスターの狂戦士的気質を嫌っている様子(ついでにブルも)。
と言うかそもそも気むずかしい処女神なもんで天空の神々の中でも兄弟である
イェルマリオンと極星くらいしか友好カルトが無い。
アースカルトとしてはエルフの女戦士が入信するのが一般的。
イェルマリオ:真実、光
アーナールダの夫。辺境の神。
大暗黒期に大エルフ王と共に戦った為にエルフの戦士に軍神として信仰される。また、
オーランスをアーナールダの夫としない蛮人の間では彼が守護夫神とされる。
んが、小暗黒期にオーランスにボコられて武具を奪われ、更にその直後
ゾラーク・ゾラーンに炎の力を奪われている辺り、誠実だけど使えない奴と
言ったトコロか。いやぁ、イイヒトってつくづく損ですな。
イェルム:豊穣、天空、天空、死
宇宙の皇帝。太陽。
アーナールダを後宮に押し込めて侍女などと抜かした挙げ句、ぽっと出の若造
(オーランス)に挑まれた勝負で試合中に殺されてしまう様な肩書きだけのうつけ者。
現在は黄道に縛り付けられて、天空を走ったり地界で死んだりする毎日だが、
大地の恵みに陽の光は欠かせないのでそう露骨に無下にも出来ません。
エスローラ:調和、植物
穀物の女神。
カラス麦担当。マネーツリーをクリアすると漏れなく入信できる。
オーランス:変化、嵐、嵐、支配
アーナールダの夫。神議会の長。
そもそもコイツを婿にしてやるのに「人を動かすのは暴力以外の手段もあるのだ」と言う
ところから教えてやらなくてはならなかった非常にイタイ奴。子供(ヴァーリア)
が産まれてから妙に丸くなるその様は、まるでパパになったヤンキーの様ですらある。
まぁ、吐いた科白のケツはちゃんと持つし、同じ間違いは繰り返さないので周りが思ってる
程バカでもちゃらんぽらんでも無いです。
ガー:
原初の大地。意思持たぬ存在。
大地の四隅を(恐らく一人で)産んだ彼女は大地のルーンの原初の所有者でもあった。
彼女には形はおろか生命の概念すら当てはまらない。
ガースト:大地、安定、調和
ゴーレムの神。モスタルとペローラの子
師匠ことstorm mark氏の手によるアンオフィシャルカルト。
ゴーレム(ジョランティ)かガーゴイルで無いと入信できないのがイカス。進め、100万
ゴーレム部隊!!
ガータ:
大地の四隅。万物の母。
あるいは三つの大地、六つの大地、九つの大地、百二十四の大地とも。
既に嘆願してもその声が届かぬ程の過去の女神。
グローランサ:
世界女神。天宮の神々の母。
造り手と育み手によって産み出された世界最古の生命。
ケロ・フィン:
ドラゴン・パスの女神。オーランスの母
標高12,000mにもなる冬の峰が彼女であると言う。この山の麓には揺るがす者の寺院がある。
ジェナート:
大地の四隅。ガータの夫にして守護者。始源の父性。大地の王。
ジェナーテラ北部と特に深く結びついていたこの神がラグラグナー(あるいはカージャボール
か他の混沌の神)の手に掛かって殺されその肉体は細切れにされてしまったが為に彼の地は
荒野と化した。それ以降、混沌の神々は(例え死のルーンを持っていなくても)死の力を振るう
ところとなった。
彼の魂と身体は混沌に貪り食われてしまったので、大暗黒において死んだ大地の神々の殆どが
曙と共に蘇った時もこの神が戻ってくる事は無かった。トコロで分断された彼のかけらは何故か
今ではハイエナとなって荒野をさまよっているそうな。
定命の祖父:
あらゆる人間の父。
天宮の神々によって三番目につくられた生き物(フォーム・ルーン)。
ストーム・ブル:死、獣、嵐
アーナールダの夫。嵐の雄牛
大暗黒に於いて混沌よりアーナールダを護った。彼のこの行いは女神の夫となることを
望んだのではなく、闘いこそが彼の目的であった。
この荒ぶる神の子を望んだアーナールダが奸計を用いて子をもうけた事を知ったとき
ストームブルは豊穣の力を拒否し、更なる闘いを求めて彼女の元を去っていった。
大エルフ王:
守り手。
イェルムが地上より失われたとき常葉樹種のエルフを除いた全てのエルフは眠りについた。
この冬の時代に彼は残った者を率い眠れるアルドリアと森林を護った。
大地の女帝:
大地の四隅。第三のエレメントそのものにしてガーのこころ。永久なる乙女。
豊穣の力に満ちていた彼女は配偶者を伴わずに多くの存在を生み出したが大暗黒において
その存在は失われた。
大地の魔女:
大地の四隅。神秘の保持者にして魂の婦人。
造り手:
旧神。
モスタルの別称。育み手が用意した材料を彼が加工/変質させる。作り出された存在は
育み手によって育てられる。
角を持つ男:精霊、魔術、精霊
祈祷師の父
この祈祷師の神はかつて大地の魔女に如何にして呪付の技を用いるかを教えられた。
そして、彼は同じ事を祈祷師達に教えこれを広めた。
ドラスタ:植物、調和、大地
穀物の女神。ペローラとジェナートの娘
何担当かは不明。
育み手:
旧神。
第一存在であるドラゴンから生み出された存在。人間達はこの神をアルドリアと同一視
している。
フリントネイル:安定、大地、調和
パヴィスの建築者の神。
彼はモスタリであったがヨメが半エルフであるパヴィスの娘なのでエルフに対して寛容で
あるらしい。しかし、その信者の殆どはその教えを忘れているのがなんともトホホ。
大ドワーフとはこの神自身であるとかなんとかかんとか。
二版からのコンバートデータがジオ通信亭のサイトにあるのでそちらを参照の事。
マガスタ:変化、水、水、死
アーナールダの夫。水の王。
どういった関連なのかイマイチ良く知りませんが、取り敢えず肥沃な大地に水は欠かせないもの。
ありがたやありがたや。
モスタル:安定、安定
造り手。機械の神。石の主。ドワーフの神。エイコースとガータの子。
岩、鉱物、山の神で鉄の秘密の保持者。スパイクを創った神。自らの姿に似せてモスタリを
創った。最後に造られた土のモスタリが現在ではドワーフと呼ばれる存在である。
ドワーフ等にとってはモスタルとはエイコースの子などでは無くかつてスパイクの地下にあった
世界機械そのものである。
小暗黒にエルフ達が死のルーン(剣)を鍛えて造った斧によってモスタルが破壊されると、
ドワーフ達はその報復に死の写しを造りエルフを切り倒した。それ以降この二種族の不和は決定
的なものとなり、ドワーフ達は壊れてしまった世界機械を治し続けている。このモスタルの道から
外れない限りドワーフ達は不死の存在である。
敵対する神々
カージャボール:
エントロピーの混沌神。虚空。
この混沌の神は大暗黒においてジェナートを殺したとされる。
ゾラーク・ゾラーン:無秩序、暗黒、死
死の王。トロウルの戦神。
大暗黒に死の斧をもってフラマルを切り倒し彼を喰らった。結果、全ての植物は朽ち果て
それを憂いたアーナールダは全ての彼女の娘に眠りにつく事を命じた。
(2,jan'00)