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口臭を機械的に測定し診断することの難しさについてー
ほんだ歯科口臭外来の機械的検査方法について


暑中お見舞い申し上げます。質問です。測定器っていろんな種類があると思うのですがどの機械でも数値が低いときは口臭は薄いのですか?私はいつも人並み以下の数値が出ているのですが、人並み以上に不安です。口腔内に問題がない場合は口臭の事を忘れれば臭くなくなるのですか?教えて下さい。

口臭を機械的に測定し診断することの難しさについてーほんだ歯科口臭外来の機械的検査方法について 名前:HONDA  9/2(月)17:17

>測定器っていろんな種類があると思うのですがどの機械でも数値が低いときは口臭は薄いのですか?

現行の口臭測定器だけで、口臭を診断することは不可能です。
言葉にだまされないようにすることです。便宜上「口臭測定器」と呼んでいますが、大学レベルのガスクロでも、特殊条件(会話状態でない状態)で口腔内に発生する揮発性硫黄化合物の濃度だけを測定しているのに過ぎません。

参考にはなりますが、確実性にかけます。叉、口臭は一日の中で周囲の環境や体調によって変化しています。口臭の原因となるガスも揮発性硫黄ガスだけとは限りません。

さらに口臭は口から発生するガスと呼気ガスとがあります。現行の口臭測定器と呼ばれている機械は、一部の口からの発生ガスだけを測定しているので正確には口臭を測定しているとは言えません。(一部を測定しています。)

したがって、口臭測定器によって精度の高い測定を行う場合は、システムの異なるガス測定器をいくつも組み合わせて、かつ、口のガスと呼気ガスの測定まで行わない限りは、正確とはいえないでしょう。

ほんだ歯科では、現在世界中で使用されている測定器のすべてが導入されているのみならず、口臭測定器メーカーが現在開発中の機械や自作した機械まで投入されています。

口腔内の揮発性硫黄ガス測定はポータブルタイプとしてMS-ハリメーター、ブレストロン、さらに、揮発性硫黄ガスを大学病院などが使うガスクロマトグラフィーで分析して、正確に分析するオーラルクロマで測定します。これらは何れも測定するシステムが異なります。

揮発性硫黄ガス以外の悪臭ガスを測定するためは、臭気公害対策で使用される工業的なガス測定装置(ガス測定器メーカー技術者による試験的自作機。)を使用します。

さらに、口腔内の揮発性硫黄ガスを作り出す細菌に関連する、揮発性窒素ガスを作り出す細菌が持つ酵素反応を応用して、その人がどのくらいの口臭を作り出すかという試験(アテイン=その人の口臭の作り出す能力を知ることができます。間接的口臭測定法)も行います。この検査によって、その人の口臭を作り出す能力がわかります。

また、全ての悪臭ガスがどのくらい口腔内から作り出されるかを測定する測定器。(これは、現在測定器メーカーの開発中の試験的測定器)これによって、揮発性硫黄化合物以外の口臭ガスの可能性について推測ができます。

つまり、口腔内だけで作り出されるガスを測定するだけでも、大学レベルで行うガスクロのシステムを含めて、全ての悪臭ガスを対象に、可能性まで含めた測定が行われます。

呼気ガスについては、口の中のガスを全て取り除き、呼気だけを収集して、ガスクロマトグラフィーによって分析する呼気分析装置(ブレスガスアナライザー)によって、腸管由来の水素ガス・メタンガスの比率とガス容量を測定して腸管のガスの動態分析を行います。
さらに、ハーとした時に吐き出される息について、全ての悪臭を測定する測定器(現在専門メーカーが開発中の試作機)も導入しています。これによって、会話の時の臭気が測定できます。

このようにして、口腔内ガスだけでも揮発性硫黄ガスのみならず、全ての悪臭ガスを対象に6種類のシステムの異なる測定器と、呼気ガスについては2種類の方法で腸管ガスと呼気ガス全体についての臭気レベルを測定してます。

必要に応じて、鼻臭についてはハリメーターを使用する方法で鼻からのガスについてスクリーニングを行います。

ほんだ歯科の機械的な口臭測定レベルは、精度と種類に関して私の知る限り世界一の規模なのです。(日本の口臭外来でここまで、測定している医療機関は存在していません。)

しかし、これほどたくさんの検査をしても尚、自分たちの鼻で臭う方が正確なのです。したがって、いかに機械で口臭を測定するこが、むずかしいかがわかると思います。

現在、さらに日米のいくつかの口臭測定器メーカー開発者が、ほんだ歯科で開発を行ったり、モニターを繰り返しています。

結局は人工頭脳が作れないのと同様、機械的に口臭を測定することの限界を感じています。

>口腔内に問題がない場合は口臭の事を忘れれば臭くなくなるのですか?教えて下さい。

人の鼻は、いかなる口臭測定器よりも正確です。勇気を出して身近な人に聞いてみることです。
気にしない分、少なくとも精神的不安から来る緊張事時口臭を引き起こす可能性はないでしょう。ただ、他人が感じている場合は、多くの場合は自分ではわからないことが多いです。逆に自分が気にして感じる場合は他人はわからないことが多いです。



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