<3日目>
 朝サービスへ行くと6人だったはずのメンバーが4人になっていた。ということはバンカーボート僕ら一行だけで貸切。一緒に潜るダイブマスターにブリーフィングをしてもらい、しゅっぱぁつ。
通常だと1時間弱でカビラオ島に着くところを、数日前に通りすぎた台風の影響で潮の流れが強くこの日は2時間半位かかった。ボートの上では日焼け止めを塗って日光浴やダイブマスターのお話し(ダイブマスター君はホモかもしれないetc.)で時間を過ごした。

【ポイント名;Light House (CABILAO Island)】
 ちょっと流れがありドリフトダイビング。MちゃんがCanon Autoboy(水深5mの耐圧防水型**これが水深20mちょっとでも動作するらしい。保証はないけどね。^^;)を持ってきており、僕がカメラマンに任命された。ドロップオフに沿って流れながら水深30m位まで潜っていると、ちょっとした砂地の棚があった。いきなりそこではスマートな形をした魚(カマスらしき魚)の群れにであった。しばらくその場で何かを待つように岩につかまっていた。すぐに退屈してきたので砂地をみていると、ダテハゼとテッポウエビの共生発見。”エビがいたら教えて”とMちゃんに言われていたので、エビが穴に引っ込まないようにそーっと呼びに行った。さらにその向こうにはガーデンイールが優雅に揺れていた。ついでに教えてあげると最初はやっぱりわかんないらしかったが、どうにかわかってくれたらしかった。引っ込むだろうなと思いながらガーデンイールに近づいて行くと、これが案外引っ込まない。もう手が届くかなって位になっても頭が少し出していた。手を近づけるとさすがに引っ込んでしまった。あーあ、と思ってふと顔を上げると、そこにハタタテネジリンボウが!誰かに教えたかったのだがみんな遠くにいて教えられなかった。そうこうしててもその棚には何も現われなかったため移動しかけた時、Mくんが手を振ってこっちを呼んでいるのに気付いた。そこで見たのはバラクーダの群れだった。そんなに大きな群れでは無かったが、ちょうどそこにいたハタタテダイ&カマスの群れと重なってけっこうな迫力だった(Mちゃんはかなり大きな群れの一部だと思っていたらしい)。さすがにこの深さではAutoBoyは作動せず、写真を撮ることはできなかった(持ち主談;沖縄の水深30mでは作動したのだ。きっと使う相手を選ぶのだろう。その前にフィルム終わってなかった?)その後はゆっくりと棚(この棚にはヒメジ類がいっぱいいた)の上まで浮上し、昨日のように昨日のような棚で安全停止がてらちょっと遊覧してエキジット。そのままボートで次のポイントに向かった。

『午後』
 お昼はお弁当だった。カビラオ島に上陸して食べるのかと思ったら、船の上で食べるらしい。島への上陸を楽しみにしていた僕らが「島まで遊びにいっていい?」と聞くと「バンカーはおなか擦っちゃうからいけないよ」という。そこで「泳いでは?」というと「いいよ」と許しが出た。てっきり島には僕らだけ行って遊んでくるのかと思いきや、ダイブマスターと若いボートマントも島に向かって泳ぎ出した。それに続いてKちゃんもほとんどご飯を食べないで行ってしまった。残された僕らは大急ぎでご飯を食べ後に続いた。カビラオ島では島の子供たちが海岸で遊んでいたはずなのだが僕らがいくと島の奥にはいってしまった。しかし、少し気になるらしく上のほうからわれわれを覗き込んでいた。僕ら6人は小学生のようになって大はしゃぎしながら夢のような時間を過ごした。

【ポイント名;Magtan Say (CABILAO Island)】
 1本目でエアーがギリチョンであったため2本目はちょっと長い(大きいともいう)タンクをセットしてくれた。長いタンクなのでちょいとウエイトを増やさなければならないことに気が付いたのは、ドロップオフを深く潜降し始めた時だった。気付くのが遅すぎたため仕方なくそのまま潜った。後で考えてみればそのまま潜れたのだから、それまでのウエイトが重かったのか?浅瀬を流れているときにクロユリハゼがいたので写真に撮った。ファインダーいっぱいに収めたはずなのに、出来上がってみると”どこにおるんじゃ?”っていうくらい小さかった。Mちゃんにこのことを話すと「1ポイントアドバイス!光の屈折率は空気中を1とすると水中は1.33なのだ。ということは現物よりも人間の目には約4/3倍に見えてしまうのであった」というが、いくらなんでもファインダーいっぱいに撮った物がそんなに小さくなるかなぁ?ここでは1本目みたく大物には出会わなかった。例のごとく安全停止を浅瀬の棚で行った。この過ごし方になれたのか人のマスクを外したり、フィンをとったり(もうちょっと悪いことも…)と水中でもキャッキャ、キャッキャと大はしゃぎ。女の子達にとって水中での人間が最も危険だと思うことは初めての経験らしくとても印象深いようだった。ちょっと浮きやすくなってた僕は地べたに張り付いていた。その時ふと珊瑚の下を覗くとそこにオイランヨウジがいた。近くにいたMちゃんを呼んで見せておいた(Mちゃん談:かなり誇らしげであった)。

 カビラオ島からの帰りは行きと違って流れに乗ったので早かった(ほんとうにのっていたんだろうか?)が、それでも2時間くらいはかかった。ボートの上では睡魔に襲われ、お昼寝しながら帰ってきた。
 リゾートに戻りショップに集合した。しばらくしてダイブマスターとボートマンが器材を運んできてくれた。一度器材を洗ってくれるとのことでダイブマスターにサインをもらいシャワーを浴びに部屋に戻った。シャワー後、僕とMくんとでダイブセンターまで器材を引き取とりにいった。夕食には少し早かったのでログ付けをした。やはり最後の浅瀬でキャッキャ、キャッキャしてた話題で持ち切りだった。

 夕食は結局今日もリゾートのレストランでとった。最終日なのでちょっと豪勢にコースを頼んだ。(日本人相手のせいか価格は日本なみである)。楽しみにしていたショーも何の催しもない日で、静かな夕食だった。食べ終わってリゾートのショップでお土産を一通り買う。ここにはディップスベポラップ、メンソレータム、などもおいてあった。(女の子達談:女性の必需品(日本メーカ)もあったぞー)木彫り製品etc.は最終日に行ったマニラのお土産屋の半額であった。ひととおりのお土産を買った後で、最後の夜でもありもう一回プールで泳ぐことになった。プールでは消毒を始めるようでリゾートボイラマン村田さん(日本名)に30分待ってくれと言われた。消毒の間は夜のビーチで”次回はもっと長い滞在期間にしよう”とか”延泊しよう”とかどうやらみんなセブを気に入ったようであった(決してビーチが最高とかってことではなかったんだけどね)。そのうち30分経ちプールに戻ってみると消毒は終わったようで「もういいよ」と言われプールに入った。僕達以外がいないのをいいことに飛び込み台から飛び込んだりして大はしゃぎで遊んだ。スコールの後だったせいか女の子達にとっては肌寒かったらしくプールのバーカウンターにてブランデーをいただいた。今日もスタッフの”村田さん”とバイかもしれないホテルスタッフの一人についてとかの話しで盛り上がった。

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