技能:職人(除く武具師)、農夫、牧夫、司祭は蛮性社会。それ以外は君主社会に準じる。
装備:君主社会に準じる。
社会武器:
- 魔道師階級
- 攻撃と受け:クォータースタッフ(20)
- 騎士と領主階級
- 攻撃と受け:ブロードソード、1Hバスタードソード、メイス(30) 2H剣(20)
- 攻撃のみ:クロスボウ、ランス(30)
- 受けのみ:ヒーター、カイト(30)
- 農夫
- 攻撃と受け:任意の農具一つ(25)
- 攻撃のみ:投石(20)
魔術:農夫階級は蛮性社会の入信者/司祭。武具師(職人)は1−50が蛮性の入
信者、51−00が君主社会の魔道になる。それ以外は魔道。
カルト:入信者と司祭はオーランス神殿。それ以外はマルキオン教の暗黒異端派。
黒騎士の訓辞
ホブゴブリン
黒鋼と暗黒剣
トロウルはおろかドワーフにすら知られぬ暗黒の秘義によって造られた鉄と鉛の合金が黒鋼
(Saturn)である。黒鋼は鉄と鉛の特質を合わせ持ち、1対1で掛け合わせた場合には、青銅の同
じ武具に比べてそのAPとENCは1.25倍(端数切り上げ)となり、魔術の投射に関してはENCを3倍した
負荷が生じる。ルーン鉱あるいは鉄によってしか黒鋼は損傷しない。また、黒鋼でつくられた鈍器は
そのダメージが+1される。黒鋼で作られた鎧を着た者の隠密分野に関する修正は半減される。
冥府炭(Plutonium)によってもたらされる寒気を放つ地獄の黒き焔で鍛えられた黒鋼の剣
が暗黒剣(Saturninely Sword)である。暗黒剣は騎士叙勲の儀式に於いて黒騎士に与えられる。暗黒
剣は通常ブロードソード、バスタードソード、グレートソードのいずれかの形態をしており、その
中にはシェードが呪付されている事が多い。希ではあるが槍等、他の形態を持つ暗黒剣も存在する。
しかし、刃の無い武器に関して暗黒剣を作る事は不可能である。
冥府炭の存在は黒鋼を鍛える事そのものには必要では無いが、冥府炭によって一度鍛えられた黒鋼
は(たとえ竜の炎の息であっても)熱によってダメージを受ける事はない。通常の鉄や鉛の融点に
等しいダメージダイス分の冷気によってのみ溶解する。冥府炭の入手には地獄へのクエストが必要
であり、ルーン鋼と同様にこの鉱石の入手の困難さ故に暗黒剣の存在は稀少である。暗黒剣は通常
家長より嫡子に受け継がれるものになる。
冥府炭はそれを扱う者の身体を徐々に蝕んでゆくと言われ、その為に魔道鍛冶の寿命を削って
いるものとされる。また、使用手順を誤れば即座の死が待ち受けているとも言われるが、未だ
詩人の宿の工房でその様な事故が報告された事はない。
悪魔の馬
本来、火の門に属する筈の生物である馬が半ば暗黒の精霊と結びついたと言う奇妙な存在がエシル
リスト卿が地獄より持ち帰った夢馬(nightmare)である。その夢馬と地上の馬の間に生まれたのが
悪魔の馬と呼ばれる漆黒の軍馬である。
悪魔の馬達は恐れというものを知らない為、《恐怖》の呪文の効果を受ける事は無い。また、その
白濁した目は通常の視力を持ってはいないがその代わりに彼らは<暗視能力>を持つ。
その本質の幾ばくかが暗黒に根ざしているが故に彼らは日中の活動にはあまり適してはいない。
雲量が50%を割っている場合、昼間の行軍距離は45kmとなる。これは更に25%を割れば40km。完全な
快晴時には35kmまで落ち込む。対して、雲量が75%を越える場合にはその行軍距離は60kmまで上昇
し、日中、日差し場所届かない処で休む事が出来れば、夜間には70Kmのペースで行軍する事が
できる。これは何らかの魔術的手段によって陽の光から護られた際も同様である。
悪魔の馬は、冷気を放つ黒い炎のブレスを吐く事が出来る。しかし、夢馬の血が薄い個体はこの
限りでは無い。彼らは黒騎士によって使い魔として覚醒させられる事も多いが、通常の馬とは比較
にならない程の高い比率で自由意志を持つ個体も存在する。その場合のINTは3d6になる。
暗黒魔道
以下に記すのは、エシルリスト卿が偉大なる地獄行のクエストにて見いだした、暗黒の業の
数々である。
これらの秘義は我ら黒騎兵団を凡庸な暗黒異端派と分け隔てるものである。
《黒騎士叙勲》 Comferment of darkness
儀式(浄化)
騎士見習いに爵位と暗黒剣を与える儀式呪文。
暗黒剣を与えられた黒騎士見習いは暗黒剣のenc×4に等しいPOW(シェードが呪付された
暗黒剣ならシェードのPOW)に対する抵抗ロールに成功しなければならない。失敗した場合は再び
暗黒剣のPOWによる《恐怖》呪文を受けたものと
して魔力抵抗を行う。その場合、《恐怖》への抵抗の成否に関わらず騎士叙勲は先送りとなる。
《暗技》 Black blade
接触、瞬間
この呪文は暗黒剣に投射するものであり暗黒剣の存在が必須である。この呪文に使用された
MP1ptにつき暗黒剣は追加で1d3のダメージを与える。さらにこの追加ダメージは対象が火の門に
属する生物(鳥類、馬、サラマンダー等)だった場合、倍増する。
呪文の投射の動作は剣撃による攻撃を以て終了する。
つまり呪文の投射の際には剣攻撃ロールと呪文の投射ロール他を同時にする事になる。投射に掛か
る(攻撃を行う)時間はDEX SRM+SIZ SRM+武器SR+使用されたMPである。呪文の性質上SRが10を越
えるMPを投射する事は出来ない。
この呪文の投射中、通常の呪文の用に術者は受けも回避も行えなく、又、ダメージを受けた際には
INT×3のロールに成功しないと呪文の投射は妨害される。呪文の投射が終了すれば次のSRから受けも
回避も通常通り行える。
《影撃》 Shadow blow
接触、持続、受動
この呪文は鍛えられた黒鋼で作られた武器に対して投射する。この武器は暗黒剣である必要は無
い。
この呪文が投射された武器の輪郭は流れる影の用にあいまいな物となる。この武器で攻撃される
者はMP1ptにつき5%<受け>もしくは<回避>の成功率が低下する。鉛の柔軟さという特質を魔術的
に引き出したこの呪文は打撃力の喪失という副作用も持つ。この為呪文1ptにつき与えるダメージ
が1pt低下する。この副作用を中和する為、通常、黒騎士は《深傷》と複合させてこの呪文を投射
する。
※後から<深傷>を投射した場合、呪文が対立する事に注意。《暗技》はこの呪文と
は対立しない。
呪文の強度のあまり、ダメージを与える事の出来なくなった武器は実体を無くし地面に落ちる
影と化す。
《夜の帷》 Night's curtain
接触、持続、受動
この呪文の投射には漆黒に染め上げられた布(あるいは黒鋼の鎧)が必要となる。呪文の強度1pt
ごとにSIZ3分の布を活性化させ空間を浸食するような闇を滲み出させる。着用者全体をカヴァーす
るだけのSIZを活性化させると被攻撃命中率を-5%し、<隠れる>、<物を隠す>を+5%させる。
着用者のSIZを越えて更に強度を増やした場合には修正が5%ずつ増えてゆく。
この呪文によって悪魔の馬へ対する陽光の影響を打ち消す事が可能である。また、この
呪文の効果は暗視/地覚能力に対しては効力を持たない。
《影焔形成》 From/Set Shadow flare
遠隔、能動、残照
暗黒剣を鍛えるのに必要な影焔を形成する。呪文の投射には冥府炭が必要である。この呪文1pt
につき冷気による1d6のダメージを与える影焔を形成する事ができる。
《黒鋼呪鍛》 Enchant Saturn
儀式(呪付)
鉄と鉛より黒鋼を鍛える為の呪文。材料となる鉄と鉛は鍛えられている必要は無い。
《暗視能力錯覚》 Phantom Darksense
遠隔、能動、残照
《黒鋼感応》 Sense Saturn
遠隔、瞬間
《冥府炭感応》 Sense Plutonium
遠隔、瞬間
《悪魔の馬制圧》 Dominate Demon Horse
遠隔、能動/受動、持続
《ホブゴブリン制圧》 Dominate Hobgoblin
遠隔、能動/受動、持続
《ホブゴブリン召喚》 Summon Hobgoblin
儀式(召喚)
必要な触媒は冥府炭、ダークマター、地獄の土。
(3,feb.'00)