Note 2006.1.23
バッテリーに関する実験 その1
現在、筆者のミニに装着されているバッテリーは、
2000年冬シーズンを前に交換したBOSCH SRX 60B24L であり、
既に5年以上、6回目の冬に突入している。
ヘッドライト点灯したまま5時間放置したこともあるのだが、
これまで不具合は発生したことがなく、現在もなんの問題もなく動作している。
が、なにせすでに5年以上、距離でいうと17万kmである。
聞いた話によると、たとえカルシウムバッテリーでなくても、
常識的な寿命を過ぎて使用しているバッテリーが突然死する例は多いらしい。
カルシウムバッテリーの突然死を不安視して、その使用をためらっていたにもかかわらず、
現在すでに寿命が近いカルシウムバッテリーを積んで走っているのと
同じ状況だということである。
そこで、突然死してもすぐ対応できるように
スペアバッテリーを常備すればいいのではという考えから、
すでにドライバッテリーを入手したのである。
ドライバッテリーの特徴はほとんど放電しないことと、
小型軽量、密閉式でガスが外に出ないこと。
助手席に置きっぱなしだっていいわけである。
そもそもバッテリーを完全に寿命まで使うということは、滅多にあることではない。
というか、寿命が来てしまった状態は、
バッテリー上がりというトラブルの状態ということであり、
本来これを避けようと、クルマのユーザーはバッテリーの状態に気を遣っているわけである。
寿命が近いという兆候が現れたらすぐ交換するというのが理想であるが、
現実には兆候なしに突然死する場合もあるため、
用心してある程度の年数を使ったら早めの交換を行ったりするわけだ。
問題は、今使っているバッテリーがお亡くなりになったら、
すぐにその場で新しいバッテリーに交換して走れないので、
JAFのお世話になったり、知人や通りすがりのクルマに助けを求めたり、
途方に暮れたりする羽目になるわけだ。
バッテリーがお亡くなりになるのがカー用品店の近所とは限らないのである。
これが乾電池を使う電気製品、たとえばデジカメみたいなもんだと、
出先で電池が切れてもスペア持ってれば交換すればいいだけである。
ところが自動車の場合、たとえ年数使ってるバッテリーだとしても、
寿命が来るのは明日かもしれないし3年後かもしれないのに、
バカ重くてデカいスペアバッテリーを常時持ち歩くわけにいかないし、
よしんばそれを積んでいたとしても、放電してしまう上に、
ガスも発生するので、長期だと無理だし意味がないということなのだ。
そのスペアバッテリーとしてのデメリットとウイークポイントをすべて解決するのが
小さく軽く放電しない上にガスの出ないドライバッテリーなわけである。
つまりこいつを常備しているということは、
裏を返すと、現在積んでいるバッテリーは、
天寿を全うするまで使い続けてみることができるわけだ。
さて、これだけだとただ次のバッテリーをあらかじめ用意して積んでおくだけの話であるが、
実はこの方針には続きがある。
現在のバッテリーがお亡くなりになったらそのままドライバッテリーに載せ替えるのではなく、
ドライバッテリーはあくまでもバッテリー死亡時のリリーフとして常備するものとして、
死亡後、新たに普通のバッテリーを購入して乗せるのである。
ところが、この新たに乗せようとしているバッテリーが今回のツボなのだ。
が、長くなってきたので、そのあたりの小理屈を含めてとりあえず次回に。
(Weblog 2006.1.21 の記事に加筆)