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Note 2008.2.18



エンジンのオーバーホールに関して

ミニは最新のものでもすでに生産から8年を経過している。
一般的なドライバーの年間走行距離は1万kmといわれるが、
これをそのまま当てはめてみても、ラストミニでも8万kmである。
となれば、世にあるかなりのミニのオドメーターは10万kmを超えているのではないだろうか。

こうなると、現実味を帯びるのがエンジンのオーバーホールである。
世間一般のクルマであれば、オーバーホールをしてまで乗り続けるのはかなり特殊な例となるが、
ミニの場合も一般的とは言い難いものの、珍しいことというわけではない。
実際、オーバーホールの必要性を感じながら、騙し騙し乗り続けていたり、
やるか降りるか結論を先延ばしにしていたりしている人は少なくないものと思う。

筆者の場合、年間走行距離が3万6千近かったので、
4年目に12万kmを超えたところでオーバーホールを施工した。
新車時からオイル下がりという個体だったため、先延ばしにしてもよいことはなく、
また、当初から数回のオーバーホールは想定済みであったので、
悩むことなく踏み切ることができた。
というか、むしろ今後数回のオーバーホールを施工することを考えると、
エンジンに深刻なダメージを与えないうちにオーバーホールを施工し、
数回のオーバーホールを可能にしたいという意図があった。

実際のところ、開けてみないとわからないものの、
オーバーホールに際してはベアリングメタルやピストンリング、ベルブガイドなど当然交換すべきものに加え、
そのコンディションによって再使用できないものがあれば交換しなければならなくなる。
ピストンやクランクシャフト、バルブなどは交換しなければならなくても仕方のないもので、
再使用できれば幸運というくらいの考えでいるべきであろう。
筆者の場合はその幸運に恵まれたひとりであった。

ところで、筆者はこのほど前回のオーバーホールからふたたび12万kmを走行してしまった。
二度目のオーバーホールの施工を本気で考えなければならないのだが、
二度目ともなると、まずピストンの交換は必須であろう。
クランクシャフトもまず期待できない。
そして問題はシリンダーの摩耗である。
そのまま使えない可能性は高く、そうなると研磨してオーバーサイズピストンの使用ということになる。
これも想定内といえばそうで、むしろオーバーホール毎にチューニングエンジンとなっていくくらいに考えていたのであるが、
現状の懐具合はそんなに気楽なもんでもないため、思案するところである。

まぁ、こんなことを言ってられるのも、なんであろうとオーバーホールはすると決めているからで、
するかしないかの時点で思案している人たちにとっては、
オーバーホールに踏み切ること自体が高いハードルであろうから、
気楽に聞こえることかもしれない。
もし、施工に踏み切るのであれば、施工してよかったと思えるような安心して任せられるところでぜひやって欲しい。
一生で二度とないかもしれないことなので、やらなきゃよかったというようなことだけは避けたいものである。

筆者がオーバーホールを施工した際、
ガレージミニ様のウエブサイトでその様子を公開していたものを紹介しておく。
なにかの参考にでもなれば幸いである。 →参照









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