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口臭についての考察
◆しぐさを気にする方へ
◆「生理的口臭」についての、文化的考え方
◆口臭は本当に治るのか?(ほんだ歯科における口臭への取り組み姿勢について)
◆治療治療終了後におけるしぐさの問題について
◆ハリメーターの測定値の不安定についてと舌苔除去について
◆先生が気にならないと言ったことについてーどう考えるか?
◆口臭を引き起こさない能力は子どもの時から・・母親の心得
◆口臭は遺伝するか?
◆口臭は5メートル離れていても届くか?
◆口臭は本当に誰でも絶対に治るのか・・・・・・口臭に対する私の考え方
◆世にも不思議な口臭外来
◆口臭の客観的評価を得ることの重要性について
◆嗅覚の特性の不思議について
◆鼻をすするしぐさについて
◆口臭にかんするいじめや、取り巻く社会的背景について−行動心理について
◆自分自身を知り、認めるということについて
◆人のしぐさについて
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口臭を引き起こさない能力は、子供のときから・・・母親の心得
自臭症をはじめとする、一般歯科的問題も無いのに起こる口臭の背景に、精神的不安と連動した口腔生理機能の不安定、および、抑制があります。
その根底には、当たり前の口腔生理機能が充分に働いていないことや、日常の食生活習慣の乱れが密接に関連しています。それはほとんど子供時代に基礎が出来上がります。
最近子供の口臭に悩む母親が非常に目立ちます。ここで書くのは、子供の口臭に悩む母親のための情報です。
また、子供が将来口臭に悩まないための基礎的な能力を身につけさせるコツでもあります。
先日、大阪小児歯科専門医臨床研究会で講演をした折にとても有意義な事を聞いたので、参考までに書いておきます。
母親でない人も口臭治療と平行して、自らの当たり前の口腔生理機能について見直してみるといいでしょう。
以下は、兵庫県歯科医師会 小児歯科医 徳永順一郎先生のお話です。日ごろ私がよく行う患者さんに行う指導に類似しています。
小児を対象とする口腔衛生指導ですが、その前に、お母さん方の日ごろのチェックをして見ましょう。母親の習慣は子供に伝えられます。
チェック:該当するものに丸をつけてください。
1.テレビを見ながら食事する習慣がある。
2.お茶を飲みながら食事する。
3.食パンの耳は食べない。
4.キャベツよりもレタスが好き。
5.リンゴをまるかじりでは食べない。(切って食べている。)
6.野菜を毎食食べていない。
7.スナック菓子は良く食べる。
8.ガムは味がなくなると捨てる。
9.一口かむのは15回以下である。
10.ハンバーガーショップに月に3回以上は行く。 |
丸の数が
0〜2:合格・・・・・一生自分の歯で噛めるでしょう。
3〜5:頑張ろう・・もう一息、目指せヘルシーケアー
5〜 :残念・・・・虫歯・歯周病に注意
噛む・10か条=口臭を引き起こさないための必要条件
1.食事時間をたっぷりととる(ゆっくりと味わうこと)
2.食事中のお茶をやめる。(流し込まない)
3.食事中のテレビはやめよう。(口腔生理機能が低下する)
4.食卓に一品は歯ごたえのある食べ物を(咀嚼機能を上げる=30回以上の意識的な咀嚼を心がける)
5.洋食を少なく和食中心に(咀嚼力の向上と、バランスのある食事)
6.野菜をどんどん食べよう(胃・腸・口がきれいになっていく)
7.加工食品を控えよう(手作り料理がよい)
8.食べ物そのものの味を味わおう(薄味が良い。噛めばかむほど味が出る)
9.炒り豆やチューイングガム(シュガーレス)を噛んで訓練(口腔生理機能の向上)
10.一粒のご飯には多くの汗が、魚や肉にもかつて生命があったことを教えて、一つ一つの食べ物に感謝の気持ちを教える。(よく噛むことにつながる)
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