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自臭と他臭
◆ 意識すれば感じる自分の口臭・・自臭症の起こり始め・・嗅覚閾値と自意識・・どうすればいいか?
◆他臭症の深刻な事例は、自臭症の深刻事例と似てくる。口臭が家庭崩壊をもたらす危険性
◆自臭症について-口臭とは?
◆自臭(鼻臭)が起こるメカニズム
◆鼻臭が起こるメカニズムと対応(図入り)
◆自臭症の典型的なパターン
◆仮面他臭症
◆自臭症について
◆自臭症の謎と問題
◆仮面他臭症の考え方
◆他人の病的口臭について
◆仮面他臭症について
◆自分の臭気はわからないのに他人の臭気はなぜわかる?−自臭症の謎
◆妻の口臭
◆国民の大半の人は自臭(自覚的口臭)に不安がある。国民の大半はプチ自臭症
◆口臭患者の大半を占める自臭症とはなにか?その本質について
◆日本人はどのくらいの割合の人が歯周的問題を持っているのか?」
◆みんなが、気にしている口臭(自臭)は、多くの口臭外来では治療対象外!!
◆他人には理解されない自覚的口臭・・・・自分の臭気は他人は自分とは違うように感じている
◆他臭症の人はなぜ自分の臭いが認識できないのか?自臭症の人の口臭は、妄想なのか実在するのか?
◆自臭症の人は臭いを感じることが出来ても、他人はなぜわからないことが多いのか?自臭症の人の嗅覚の不思議
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自臭症の謎と問題
皆について。
名前:香菜 1/11(金)21:08
口臭で悩んでる者同士、オフをしても誰一人臭いを感じる人はいない。。。私の場合、これは皆、口臭がない・あるいは皆誰にでもあるごく一般的な臭いのレベル何じゃないかと思います。 しかし、同じ悩み同士だからこそ臭いが分からないんだと言う人もいます。でも、そうなると、鼻が悪いかその臭いになれてしまってるかのどちらかになりますよね?人の口臭何てさまざまな臭いがあると思うし、悩んでる人全員が鼻が悪い何てはずはないと思うんです。
同じ場所にいて何時間も時間がつれ、臭いがわからないっていうのはあると思いますが最初から分からないetcといった事はあたしは不可能に近いと思うんです。結果的にどうしてなのでしょうか?
自臭症の謎と問題・・・・・−1
名前:HONDA 1/12(土)03:32
ほんだ歯科でも以前、口臭治療は完全に終了した(キスする位置で無臭になった人)にもかかわらず、周りの人の反応が変わらないと訴える患者さん達を、集団であつまってもらい、お互いの口臭をかぎあってどう思うかについてレポートを提出してもらい、お互いがお互いの口臭について語り合うという実験的試みを行ったことがあります。そのとき、相手に口臭があったという人は1人もいなかったです。
また、口臭で悩む人のオフミーティングにも何回か出席しましたが、口臭を認めたような人はほとんどいなかったです。しかし、それぞれの患者さんは、口臭がすると訴えています。
このような自臭症の人の訴えを聞くと、ほとんどの人は無気味に思ったり、頭がおかしくなったのでは?と思うのです。口臭の基礎研究者ですら、自臭症は精神科的病態と考えています。だから治せません。したがって、患者が納得して引き下がらない時は精神科送りになります。
しかし、精神科に行っても問題とする口臭は解決することはほとんどありません。まれに、精神科医が診断する、精神科的病変である場合に限り、精神科治療で完治します。(このような症例は非常に少ないです。)精神科的問題は精神科医の仕事です。精神科的診断は歯科医は能力的にやるべきではないのです。
この謎は、簡単なことです。
家庭や、病院、家族の中や、同じ悩みを持つ人たちの自主的な集まり、などにおける患者の心理状態やそれからくる口腔生理状態や口腔内の環境は、患者さんが問題を引き起こす見知らぬ人たちの集団の中にいる時や、学校や職場にいる時とは、まったくシチュエーションが異なるからです。
前者は、口臭を起こしても良い状態であり、後者は絶対に口臭を引き起こしてはいけない状況です。
自臭症の人は、「いつも口臭がある」と訴えます。この現象は、嗅覚の特性から考えると、口臭があったりなかったりしていることを意味しています。
本当にいつも臭い人(病的他臭症)は、自分では全く分かりません。臭気がいつもあるので嗅覚が麻痺するからです。
自臭症の人は、口臭が起こっても良いと思うときは口臭が起こらず、口臭が絶対起こしてはいけないと思えば思うほど口臭を引き起こします。
なぜ、こんな現象が起こるのでしょう?その答えも簡単です。口腔は消化器であるので、精神状態に瞬時に反応してしまいます。
緊張すると交感神経支配、リラックスすると副交感神経支配に変化します。この自律神経の支配力の特徴は、支配されている臓器の働きは瞬時に変化するという特徴をもっています。
あなたは、自分の心臓を速く動かすことはできるでしょうか?心臓も口の機能と同じく自律神経支配です。つまりあなたの意思に関係なく、オートマチックに管理されています。
しかし、私なら瞬時にあなたの心臓を、0.000001秒以内に変化させることができます。急に脅かせば済むことです。急に訳もなく、押されただけでびっくりして心臓はバコバコします。
つまり、自律神経の変化は体の機能を一瞬にして変化させてしまうのです。
自臭症の人は、つい先ほどまで、まったく口臭のない副交感神経支配の口腔であったとしても、「口臭があるかも?」とか、口臭に反応したかもしれないしぐさに出会った瞬間に、0,000001秒以内に口腔内は激変するのです。やがて、数分もすると、生理的口臭である、緊張時口臭を経由して本格的な口臭に発展するのです。
ほんだ歯科では、口臭のない人(機械的検査でも低い人)にストレスをかけてやると10分で、誰にでも分かる口臭に発展させるこことが簡単にできる実験をテレビで公開しました。
このようなことを日常的に起こすしているのが、自臭症の人です。だから、自臭症の人は、歯科医院や家庭、親しい友人の間や、1人きりの時は問題ないですが、人ごみや学校、会社においては、緊張時口臭を感じてさらに精神不安を来たし、泥沼のように口臭地獄に陥ってしまうのです。しぐさを見ただけでも口臭を起こすでしょう。しまいには、もはや、口腔生理機能自体が抑制を受け続けるので、機能が低下してしまっている人もいます。こうなると、口臭は慢性化します。
自臭症の謎と問題・・・・・−2
名前:HONDA 1/12(土)03:35
また、自臭症の人のことは誰も理解しないばかりか、精神病あつかいするので、お互いが避けあい社会的孤立と本当に精神的問題に発展しまって、最終的には精神的症状まできたすために、やっぱり精神的病変と思われてしまうのです。精神的問題は口臭に影響を与え、口臭は精神的問題を深刻化させます。
こうなると、どこへ行って解決できない羽目におちいります。
このような人の治療は、時間がかかるし、人手もかかります。高度な医学的知識も設備も必要です。精神的問題を抱えた人が多いので、下手に手を出すと色々なトラブルを抱え込む可能性があると思うとどうにも仕様がないと考えるのです。(歯科医の大半は、カウンセリングに慣れていません。インフォームドコンセント自体が苦手ですから・・・) その割に金儲けには全く対応していません。歯医者的金儲けシステムと全く違うのです。作ってなんぼ、口に入れてなんぼという習慣や、何十万円単位の仕事をしないとやる気がしないことに慣れてしまうと、ちょっと無理です。 安易に口臭治療を標榜すると、半数以上の患者さんは、このような自臭症の人がやってくるので、普通の歯医者さんはお手上げになるのです。でも、現実にはストレスを抱える日本の都会では自臭症の患者さんは非常に多いのです。 どこかで経済的に帳尻をあわそうとして、無理に高額の審美歯科を押し付けたり自由診療を押し付けるのでトラブルを起こしやすいのです。
さらに、非常に多数のスタッフを必要とし、時間のかかるカウンセリングのような形のない知的労動にお金を払う習慣に慣れていない患者自身の問題や、(アメリカでは口臭治療のカウンセリングは500ドル、(6万円くらい)再診料は300ドル、それ以外に色々な治療薬や製品などは別に費用がかかります。)医療側の問題があって、経済的に成り立たない医療分野なのです。(その前に方法論がないといけませんが)
日本では、2時間カウンセリングを行っても、何もしてもらっていないのになぜお金が必要かと考える患者がまだまだいるのです。
だから、自臭症を取り巻く問題は、謎も多いけど問題も多く、非常に奥が深いのです。
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