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自臭と他臭
◆ 意識すれば感じる自分の口臭・・自臭症の起こり始め・・嗅覚閾値と自意識・・どうすればいいか?
◆他臭症の深刻な事例は、自臭症の深刻事例と似てくる。口臭が家庭崩壊をもたらす危険性
◆自臭症について-口臭とは?
◆自臭(鼻臭)が起こるメカニズム
◆鼻臭が起こるメカニズムと対応(図入り)
◆自臭症の典型的なパターン
◆仮面他臭症
◆自臭症について
◆自臭症の謎と問題
◆仮面他臭症の考え方
◆他人の病的口臭について
◆仮面他臭症について
◆自分の臭気はわからないのに他人の臭気はなぜわかる?−自臭症の謎
◆妻の口臭
◆国民の大半の人は自臭(自覚的口臭)に不安がある。国民の大半はプチ自臭症
◆口臭患者の大半を占める自臭症とはなにか?その本質について
◆日本人はどのくらいの割合の人が歯周的問題を持っているのか?」
◆みんなが、気にしている口臭(自臭)は、多くの口臭外来では治療対象外!!
◆他人には理解されない自覚的口臭・・・・自分の臭気は他人は自分とは違うように感じている
◆他臭症の人はなぜ自分の臭いが認識できないのか?自臭症の人の口臭は、妄想なのか実在するのか?
◆自臭症の人は臭いを感じることが出来ても、他人はなぜわからないことが多いのか?自臭症の人の嗅覚の不思議
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他臭症の深刻な事例は、自臭症の深刻事例と似てくる。
口臭が家庭崩壊をもたらす危険性
困っています
名前:マーマレード 2/24(火)14:04
母の口臭のことでご相談します。50代のころから毎日ではなく時々ですが、耐えがたい口臭を感じることがありました。今私は同居していませんが最近父が母の口臭が耐えられないようで、特に車に乗って出かける時しつこく歯を磨いたか、ガムをかんだかなど言うそうです。母自身は「多少臭うかもしれないけどしつこく言われるのでノイローゼになる。綿で口の中をぬぐっても、ビニールに息を出しても何も臭わないのに!!」とかなり頭にきているようで、父と何日も話さない日が続いたり、離婚すると言い出しています。娘として何をしてあげたらいいのでしょうか。歯科、内科はすでに受診し、医師からは口臭の原因はないと言われたようです。よろしくお願いします。
他臭症の深刻な事例は、自臭症の深刻事例と似てくる。口臭が家庭崩壊をもたらす危険性−1
名前:HONDA 2/24(火)19:32
周囲の人が不快感を常に感じる病的口臭の場合は、周囲の人は、その人がしゃべるたびや、呼吸するたびに、悪臭を断続的に感じるので、そのような断続的な不快な嗅覚の刺激は、継続する不快臭と認知されます。
したがって、常に身近にいる人は、場合により、生活レベルの低下を招きます。当の本人は悩まないので、問題は生じません。
逆に、病的口臭のある当人は、その臭気が断続的に嗅覚刺激になっているのではなく、継続した嗅覚刺激であるために嗅覚には順化が起こります。
つまり、臭気を感じる細胞が麻痺して、その臭気に対してだけ反応しなくなるのです。嗅覚細胞は継続する同じ刺激に対しては休息し、新たな刺激にたいして待機するようになります。したがって、それ以外の臭気に対しては敏感に反応しますが・・・ したがって、お母さんは、いろいろなことをしても臭いを感じないのです。
これは自臭症の人にも言えることですが、自覚している臭気と他人が感じている臭気はまったく違うことから来る現象です。
お母さんは悩んでいないために、通常まったく精神生活の苦痛を感じません。現在感じている精神的苦痛は、自分が感じていない臭気に対して、お父さんが、うるさく指摘することに対してストレスを感じているのです。
お父さんは、仕方なく、その臭気を避けない限り、生活レベルが低下するので、臭いを避ける、つまり臭気発生源のお母さんを避けざるを得なくなり、結果としてコミュニケーション阻害を引きこし、ついには、夫婦関係の破壊が起こります。
これと同じことが、自臭症に陥った主婦(または逆)の場合にも起こります。自臭症は、断続的に自分の臭気を感じたり、あえて自分の臭気を探し続けるので、通常の人なら感じない臭気にも敏感になります。しかも断続的に感じるために、常に臭気があると感じます。周囲の人も同じように感じるはずと思います。
周囲の人はまったく感じないために、主婦は、ご主人に何回も「臭いはしないか?」と食い下がっていきます。主婦は終始自分の口臭を恐れて、何回もご主人に聞きますが「何もしない」と言われるたびに不信感を抱き関係が崩壊していきます。ご主人も感じない臭いを、あるはずといわれるたびに、精神的にくたびれていきます。こうして双方共に疲労していくのです。やがて、いつかは限界がやってきて家族崩壊していきます。
自臭症の場合は、救済すべきは直接的に悩んでいる自臭症の患者ですが、他臭症の場合は救済すべきは、当事者と言うよりも周囲の人たちです。
臭気の最大の問題は、不快臭は精神的な苦痛を与えて人間の生活レベルを低下させることです。 これは、環境問題の悪臭公害などではよく起こることです。 したがって、環境における悪臭に対しては、悪臭防止例があるくらいです。
結局、お父さんの訴えが、あなたが評価して事実であれば、お母さんを説得して、お父さんを不快にしている口臭を引きこしていることを認知させて、根本的な病的問題を治療して、臭気レベルをお父さんのために緩和することが重要です。
このままにしておくと家庭崩壊を招くでしょう。
その場合、お母さんは、病的口臭ですから、一般歯科で対応できない時は、口臭外来などの専門のクリニックを受診したほうがいいでしょう。
他臭症の深刻な事例は、自臭症の深刻事例と似てくる。口臭が家庭崩壊をもたらす危険性−2
名前:HONDA 2/24(火)19:32
現在、お母さんは、すでに、お父さんに対して不信感(臭気がないのに臭いといっている)があるので、あなたが、客観的立場でお母さんを説得することが重要でしょう。
口臭があるといえば、誰だって、自尊心を傷つけられたり、恥ずかしい思いをします。ましてや、お母さんは自分は口臭がないと信じ込んでいます。
したがって、あなたが、お母さんに対して口臭治療を受けるように説得することと同時に、お父さんに対しても理解を示してあげる必要があるでしょう。 このような事態になっている場合は、双方への心のケアーも大事なのです。
心配しなくても、病的口臭の解決はもっとも解決が容易な口臭です。
ほんだ歯科では、このようなケースでは、お母さんの治療はお父さんも同席の上で行われます。 双方に対して治療と並行したカウンセリングが必要だからです。
しばしば、このような家庭内のストレスが、さらに口臭を悪化させる要因にもなり、病的口臭をさらに悪化させることがあります。
人間の嗅覚は不思議なもので、一度悪臭を体験すると、かなり改善したとしても、気になるので、なかなか 改善したと思えなくなる現象があります。
つまり、今回のケースでは別の危険性(疑い)もあります。あなたが客観評価して、お母さんの口臭は生理的臭気の範囲と評価した場合です。 お母さんが、病的口臭が、かつては、確かにあなたが認めるほどひどくて、その後歯科や内科の治療で実は改善したとしても、すこしは誰にだってある生理的口臭はのこるでしょう。生理的口臭はしばしば相手を不快にする口臭です。 でも、その場合、悪臭で苦しんだ経験を持つお父さんからすれば、まったく改善していないように認識します。 ちょうど、自臭症の人たちが自分が気になる臭気にたいして過敏になっていくように、お父さんがかつての経験から、臭気に対して過敏になっている疑いもあり、この場合は、非常に特殊な治療が必要になり、通常のレベルではなく完全な無臭化を治療として行わないといけないこともあります。人間の嗅覚は感情に非常に支配を受けるからです。 この嗅覚の特性をウェィバーフェフィナーの法則と呼ばれています。
臭気の問題は、悩んでいる人(今回はお父さん、自臭症の場合なら本人)の意識レベルに非常に影響を受けるので、その場合は、とても解決は複雑なのです。
通常、そのような背景を無視して、治療する先生の嗅覚レベルや価値観で、問題ないとされてしまうことが多く、通常の口臭外来では解決が難しいことがあります。
口臭の問題は、複雑で深刻なケースでは他臭症も自臭症も相手があって悩むことですから、相手を巻き込み、かかわりあって治していくことが望ましいのです。
したがって、悩んでいる人が単独で解決することは不可能なのです。
ほんだ歯科及び、提携クリニックでは、根本治療と並行して、臭気に対してはその日から軽減させながら治療を開始しますので、ほんだ歯科または最寄の提携クリニックを受診してください。
本当に離婚の危機が迫っているのであれば、ほんだ歯科に直接受診するといいでしょう。このようなケースはいくつも経験しています。深刻になる前に関係を修復することが重要です。
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