口臭についての考察
しぐさを気にする方へ

「生理的口臭」についての、文化的考え方

口臭は本当に治るのか?(ほんだ歯科における口臭への取り組み姿勢について)

治療治療終了後におけるしぐさの問題について

ハリメーターの測定値の不安定についてと舌苔除去について

先生が気にならないと言ったことについてーどう考えるか?

口臭を引き起こさない能力は子どもの時から・・母親の心得

口臭は遺伝するか?

口臭は5メートル離れていても届くか?

口臭は本当に誰でも絶対に治るのか・・・・・・口臭に対する私の考え方

世にも不思議な口臭外来

口臭の客観的評価を得ることの重要性について

嗅覚の特性の不思議について

鼻をすするしぐさについて

口臭にかんするいじめや、取り巻く社会的背景について−行動心理について

自分自身を知り、認めるということについて

人のしぐさについて
   

口臭は本当に誰でも絶対に治るのか・・・・・・口臭に対する私の考え方
口臭は本当に誰でも絶対に治るのか 名前:Jun 2/2(土)17:10

僕は子供の頃から口臭に悩む36歳の独身男性です。24歳の時に新聞で紹介されていた電動歯ブラシを購入使用したところ家族に「最近余り口臭がしなくなったけれど、その代わり歯が黄色くなった」と言われ事実その後、歯が痛み出し歯医者に行ったところ虫歯が何本も見つかり、それがきっかけで使用を中止したところ、再び口臭が悪化しました。28歳の時に再び使用を開始したのですが、全く効果は現れませんでした。31歳の時に虫歯の治療を行ったときに歯医者(上記歯医者とは別の歯医者)に相談したところ「こんな酷い口臭があったら女性に嫌われて当然です。でも必ず治ります。」と言われ事実治療開始二ヶ月で口臭が消えました。しかし、その直後不覚にも雨に濡れてしまい、鼻風邪をひいたのが原因で再び悪化してしまい、その後一進一退の状態が続いています。ちなみに、歯磨きは一日三回食後に時間をかけて必ず行っていますし、ガムを噛む・キャンデイを嘗める・消臭スプレーを使用する等出来る限りの努力は、しているつもりですが、家族も他人も、鼻を摘む・押さえる・擦る・その際に顔を顰める等、必ず口臭を指摘する行動に出ます。このまま一生独身で彼女も出来ずに、それどころか普通に会話を交わしたり食事をしたりすら出来ないかと思うと、他人が「臭いなー、歯位磨けよなー」と冷笑・軽蔑して嫌っているのかと思うと、本当に辛いし、歯磨きをしていても空しいです。長々と愚痴ばかり書き連ねて申し訳無かったのですが、折角サイトを見つけたので投稿させて頂きます。御回答の程宜しく御願い致します。


口臭は本当に誰でも絶対に治るのか・・・・・・口臭に対する私の考え方 名前:HONDA 2/3(日)20:07

表題に関して「口臭はほんとうに治るのか?」

口臭はそれ自体は病気ではありません。それどころか、健康な人の誰にでもあるものです。また、「病的口臭」と呼ばれる、病気が原因して発生するばあいは、口臭は発熱や腹痛と同じように症状に過ぎません。したがって、原因となっている病気を克服すれば完治します。
病気を完治したからと言って、口臭がなくなるわけでもありません。
したがって、「治す」と言う概念は間違っています。「口臭や息の臭気を限りなくコントロールしたり、無臭にすることは可能です。」

欧米人は映画やテレビで見ていても、ラブシーンで非常に近いキスする位置でも、堂々としゃべっているのはなぜでしょう。彼らは、アジア人と異なり、きわめて近い距離の位置の息も無臭になるようにコントロールしています。彼らは接近した距離で会話することを日常の習慣として持っています。

したがって、中流以上の人は終生、生理的口臭についても人為的に、できる限り無臭にするか不快にならないようにすることが、社会的エチケットとして定着しているし、そのようなことを口にすること自体が、タブーであると考えています。

日本人をはじめアジアの人にはこの概念はありません。

口臭治療に関して指導的立場であるはずの、大学病院の基礎研究者でも「生理的口臭」や日常で感じる口臭は「社会的容認の範囲の口臭」として認めていこう(気にしない)としています。私とは口臭に対する感性や概念が全く異なります。

このような感性を持っている人は、かなりアジア的なセンスの人で、彼女との会話においてもキスする位置で、ちょと臭っても、誰でもあるから・・と気にしないのでしょうね。
でも、私のように気にすることなく、しゃべりたいと思うシャイな感性を持つ人も多くいるのです。

したがって、そのようなタイプの口臭が気になる大半の人が口臭外来に行っても「気にしないように」と指導されます。実際に、口臭治療をしている先生のマスクをはずしてもらい口臭をキスする位置で嗅ぐとよいです。たいていは、生臭いです。

このような、生理的口臭や、仕事中にストレスを受けたときに感じる口臭についてはあるのが普通で、これも無臭にしたいのであれば、それなりの基礎的口腔生理能力を持ち、口臭をコントロールすることを覚えない限りはなくなりません。これは、治すという概念ではなく、作っていくべきものです。

そうでないと、映画やドラマでラブシーンを演じることは不可能です。ラブシーンではたくさんのスタッフに囲まれて極度の緊張の中で赤の他人ときわめて近い距離でしゃべり続けるのですから。

したがって、あなたが、どんな種類の口臭を問題にするかで、取り組み方も変わってくるでしょう。

場合によっては、治療をして病的口臭を人並みにしてから、きれいな無臭の息を作り上げていく必要があるかもしれません。


患者の口臭に対する考え方と、日本の口臭治療の矛盾 名前:HONDA 2/3(日)20:10
>事実治療開始二ヶ月で口臭が消えました。
>鼻風邪をひいたのが原因で再び悪化してしまい、その後一進一退の状態が続いています。

あなたは、かつて病的口臭があり、その原因であった歯科的問題を克服した後に再び深刻に口臭で悩んでいます。
もし仮に、今悩んでいる口臭が、耳鼻科的問題である病的口臭である仮定すると、耳鼻科的問題を専門的に治療することで解決します。

耳鼻科を受診したにもかかわらず、口臭が問題になっているとすれば、これは「病的口臭」ではなく、別の種類の口臭になります。

それまでに気にならなかったはずの「生理的口臭」や学者の言うところの「社会的容認(←どの社会が認めているのかがよく分かりませんが・・・ひょっとすると口臭研究者だけの社会かもしれません。)の範囲の口臭」が気になりだし、深刻に悩みだすと、「自臭症」に陥ります。

自臭症の場合は、精神的な不安から口腔生理機能が不安定になっていき、人前では常に緊張時口臭が発生し、やがては、持続していくようになります。それが元で、さらに精神状態が悪化したり生活が乱れたりして、どんどん、悪化していくことが多いです。

最近、あなたのようなケースが急増しています。「仮面他臭症」と私は呼んでいます。

この「仮面他臭症」は元々は、病的口臭を持っていて、原因となる病気を克服して病的口臭が消失後、生理的口臭にもおびえるようになり、やがて本格的な「自臭症」に発展していきます。2面性を持つ二重口臭症です。

>家族も他人も、鼻を摘む・押さえる・擦る・その際に顔を顰める等、必ず口臭を指摘する行動に出ます。

これは、あなたの不安な主観に基づく観察です。したがって、他人が本当に不快になる口臭があるかどうかの根拠とはならず、非常に口臭におびえていることだけが客観的事実です。その際に、持続した不安をもつ場合は、本当に不快を与える口臭に発展します。

したがって、的確な口臭の客観的評価が必要であることと、口腔内や内科的な器質的病変がない場合は、精神生活の安定と同時に、抑制されてしまっている基本的な口腔生理機能の改善と、口腔内生理の緊張を緩和して無臭の息を自分でコントロールする能力を身につける必要があります。

また、口臭とは別に、自分の不安が自分でコントロールができない場合は、心療内科を受診して心のケアーをしたほうがいいです。

心療内科では、口臭を解決するのではなく、口臭に影響を与える持続する不安をコントロールします。口臭に対する対応は別に必要です。

ただ、このような概念や治療は、私独自のもので、歯科医や口臭を研究する専門家の間では一般的な理論ではありません。口臭を専門に研究する基礎研究者や一般的歯医者は「自臭症」は口臭の妄想を持つ精神科的患者であると定義しており、積極的な口臭治療は行わず、精神科医にすべてを委ねてしまいます。せいぜい進んだ歯科医がリエゾン治療(歯科医と精神科医の共同治療)を受けてもカウンセリングくらいです。

「大丈夫です」「口臭は無い」ということを何度も説得させます。

現在の学識者は、実際にこのような人たちが人前や学校や会社などで問題となる口臭は起こっていないと考えるからです。患者の訴える口臭は妄想であると考えています。したがって、それに類する精神科的病名がつけられます。

彼らは、診療室や検査において口臭がなければ、問題ないと否定します。そのくせ、診療室や検査では決し知ることのできない「生理的口臭」や「社会的容認の口臭」は認めるのです。自臭症の患者の訴える口臭だけは認めないというのは、論理的な矛盾があります。

また、正確でない機械的な検査だけで、決め付け誤った診断を下す可能性があります。これらの検査機器は誰にでも不快と思う起床時口臭も測ることができないのです。口臭は条件により変化しているということが理解できていないのです。

不確定なことを特殊条件でいくら研究しても、意味のないことです。

その結果、口臭治療にやってくる、治療を必要とする「自臭症」および「仮面他臭症」およびその予備軍の人たちの大半は、いくつもの歯医者や口臭外来を転々として最終的に医療不信と社会不信・人間不信を引き起こし、精神的な問題へと発展していきます。

口臭外来でも、実際に歯科治療で解決できる患者は、非常に少ないのです。したがって、大半の口臭外来では提供している治療が患者のニーズにあっていない実態があるし、期待して行くとがっかりすることが多いのです。
したがって、歯科で展開されている「口臭専門治療」は全ての口臭の悩みに対応しているのではなく「一般歯科的問題で起こっている一部の口臭の悩み」についてのみ対応しているのだと考えると良いでしょう。

結論・・あなたの場合は 名前:HONDA 2/3(日)20:13

一般歯科的問題による病的口臭の確率は、学術発表によると大学病院クラスで30〜40%程度。ほんだ歯科では10%です。

あなたの場合は、「仮面他臭症」の疑いがあります。「自臭症」に対する治療ノウハウを持ている医療機関はほとんどない(前述のように自臭症に対する定義や概念が違うため)です。したがって、口臭対策室の全てを読破して、自分なりに自分を分析して取り組んでください。

ほとんどが精神的緊張から自律神経を介して口腔生理機能が不安定になっていたり低下していることが原因なので、自宅でリハビリを行、能力を回復することで問題は解決します。ただ、自宅で行う場合は、その評価を検定(口臭を実際に嗅いでもらう人)が必要になります。自分の口臭について他人が感じる実際の臭気は自分ではわからないので、口臭対策室を参考にして、自分で行う場合は家族の協力が必要です。もちろんですが、この家族による評価は、精神的安定のために必要なのです。
<注>
その後、ほんだ先生の指導によって全国に「ほんだ歯科提携クリニック」が次々とでき、今では全国各地でほんだ式の口臭治療が受けられるようになっています。



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